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バレーボールマガジン>インタビュー>島村春世インタビュー「大野と二人、全日本の対角でやるのが理想です!」

インタビュー

2015-05-20 12:05 追加

島村春世インタビュー「大野と二人、全日本の対角でやるのが理想です!」

NEC優勝特集第一弾

SV女子

OLYMPUS DIGITAL CAMERA―優勝とベスト6受賞おめでとうございます。

ありがとうございます。

―優勝を振り返って、シーズンを振り返ってどうでしたか?

自身の課題が多く残ったシーズンであり、試合の勝敗にかかわらずその試合での反省が多くありました。それを試合毎に克服しながらやってきたシーズンでした。自分の中でシーズンを通して成長できたかどうかはよくわかりませんが…。

―成長できたかどうか解らない?

まだまだ未熟のところが多いと感じたシーズンでしたね。

優勝を達成することができましたが、正直あまり実感もなく、リーグの中で1試合に勝ったという感覚です。確かに優勝した瞬間や会場では一安心しましたが、すぐに「来年どうしよう」という不安が大きく頭を過りました。

―えっまだ実感ないですか?

はい。多くの方々に「おめでとう」という言葉をいただきましたが、夢なんじゃないかと思う所もあるし。優勝決定戦でも自分の課題が多かったので、優勝した感じがしないです。

―具体的ににはどんなところが?

確実に決められるところで決めることができなかった。数字上での決定本数は多いですが、決定率というところに関しては、センターでブロックのマークが少ない中でまだまだ足りない数字なのかなと思います。また、ブロックにおいても貢献度が足りないところが多かったと感じました。1試合1試合の課題は違いますが、最終的に残ったのはその2つでしたね。

―島村さんというと、開いて打ったりバックから打ったりとか多彩なイメージがありますが、それは指示されてですか? それとも自分で心がけてる?

幅広いプレイというのは指示があったり、隣にいるアタッカーと「次はこういうコンビをしよう」という話し合いの元で作っています。バックアタックに関しては監督から挑戦していこうという指示があったので、練習から取組みゲームでそういう形になりました。

―リベロが導入されてから、ミドルがバックアタックを打つのが見なくなっていたので、新鮮でした。前はセンターが普通にバックアタック打ってましたからね。

そうですよね! リベロシステムがないときを経験した事がないですが、中学時代はリベロがいなくても後衛でもレシーブをしていたことが今生かされていると思います。NECは基本的にはそういう概念が無かったので、どの人がどのポジション入ってもやることは同じという考えで夏場からずっと練習を積んできました。その成果を試合で発揮するだけの感覚ですね。

―昨年アジア大会に呼ばれて、怪我があってなかなか思うような成績は上げられませんでしたが、得られたものはありますか?

アジア大会ではチームの結束力・団結力が本当に大事とあらためて感じました。参加したメンバーの中だと自分は年齢的には上のほうでしたが、上がしっかりしていないと下がついてこないんだと。プレイどうこうではなく、プレイに入る以前の問題ということを痛感させられ、勉強になった大会でした。

―プレイに入る前に?

プレイの前にまずチームとしてどういう風に戦っていくかなど、選抜のチームだったので、その環境の中で信頼関係を作っていかないといけないと感じました。また、チームとしてひとつになって戦う事の難しさを肌で感じました。これら経験したことを自チームに戻り生かすことができたと個人的には思っています。

―大野さんが全日本に選ばれましたが「私だって!」っていう気持ちありますか?

その気持ちがないといえば嘘になりますが、大野とはずっと一緒にやってきましたので自分の仲間が全日本に選抜されたという感覚ですね。彼女にはそこで頑張って欲しいし、自分は選ばれる選ばれない関係なく、自分が今いる環境の中で頑張るしかないと思っています。大野は大野の場所で頑張ってもらって、私は私で頑張るっていう気持ちのほうが強いですね。「なんでサワが行ったのに私が行けないの?!」っていう考えはまったくありませんでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA―一緒に選抜されたいという気持ちはある?

それはあります! はい! 出来るならシニア代表で、大野と対角で組んでコートに立っているっていうのが理想ですね。

―全日本ではMB1からハイブリッド6、MBにとってはもやもやすると思うんですけど。

正直MB1と知った時はかなりショックでしたね。自分は選ばれてはいませんでしたが、仮に自分が選ばれた時には行きたくなくなるという思いがありました。そのシステムが採用されることは、一人のミドルブロッカーとして情けない気持ちにもなりました。MBがしっかりと機能していればそういう新システムにはならなかっただろうし、逆に今はハイブリッド6のシステムが採用されています。それは1人がいろんなポジションをこなすということで理解しています。
その観点からするとWSとかMBというポジション名称を無くしていいのではないかと考えています。プロフィール等のポジションを明記する場合、セッターとリベロは解るんですが、それ以外のスパイカーはWSやMBの名称でなく、アタッカーとしての統一した見解でも今は良いのではないかと思います。

―端からみていると、島村さんのほうがハイブリッド6に合っているんじゃないかとおもうんですけど。

どうなんですかね(笑) そこはもう眞鍋監督が判断するところなのでなんともいえないですよ(笑)

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