2015-05-26 18:38 追加
加藤陽一 イタリア杯見どころインタビュー
テレビ放映されるイタリア杯の注目選手など
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CSテレ朝チャンネル2で5月23日、30日、31日とイタリアセリエA1コッパイタリア(イタリア杯)の準決勝、決勝が放映される。優勝したモデナには、当時全日本の石川祐希選手が留学していたことでも知られる。解説を担当する加藤陽一さん(久光製薬スプリングス)に、気になる選手やみどころについてお話をうかがった。
ー今回、イタリア杯を解説した中で気になった選手は誰でしょうか?
特にヌガペット選手(モデナ・フランス代表)が目を引きました。
コートに対する感覚の良さと視野の広さがいいなと感じました。彼は目をつむっていても、バックラインのラインにぴったりとアタックを決められるような感覚の持ち主だと思いますし、状況を見て臨機に多様な攻めを展開できていました。
ヌガペット選手は身長192cmとバレーボール選手の中では決して大きい選手ではなく、今回モデナから試合にも出ていましたが、石川祐希選手の191cmと1cmしか身長は変わりません。日本人選手にとっても参考になるプレイが多かったと思います。
ー試合を作る司令塔の「セッター」。中でも特に目を引いた選手は?
イタリア杯準決勝、決勝で4チームのセッターを見ましたが、その中でもブルーノ・レゼンデ選手(モデナ・ブラジル代表)のプレーはすごいと感じました。
僕は、セッターには以下の3タイプがあると思っています。
① トスを万遍なく配給するタイプ。
② セッターがスパイカーの調子を上げさせるためのトス回しをするタイプ。
③ 調子の良い選手にボールを集め、その勢いでチームを牽引するタイプです。
レゼンデは、その中で①と③の両方をケースによって使い分けられる選手だと思いました。
万遍なくトスを散らして的を絞らせない攻めを展開していたと思えば、調子の良い選手に一気にボールを集めて畳み掛けたりと、ケースによって多様なトスワークを見せていて、そういった柔軟性とそれを実行できる技術がワールドクラスなのだと感じました。さらに、うまく選手の気持ちを乗せてチームに勢いも与えていました。普段おとなしいと言われるような選手も、レゼンデの絶妙なトスからスパイクを決めた後に大きくガッツポーズをしていたのですが、そういった気持ちの部分にまで影響を与えられるのは凄いと思います。
また、僕の経験上、ブラジル人選手には柔軟で明るく、輪を大切にする選手が多いので、そういった性格自体も良い影響を与えているような印象でした。
参考になるプレイばかりだったので、ぜひ注目して見てもらえたらと思います。
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