2015-05-26 18:38 追加
加藤陽一 イタリア杯見どころインタビュー
Others
ー世界トップレベルのイタリアバレーを見て、日本が世界と渡り合うために必要だと思ったことは?
日本が世界と同等に渡り合うためには、より戦術を考え、理解することが大事になってくると感じています。
今回のイタリア杯の中で特に目を引いたのが「多彩で正確なサーブ」でした。「強弱」「左右」「前後」と複数の要素から導き出されたサーブを実行するのは非常に難しいのですが、それを正確に打てる選手が多かったと思います。そういったサーブが打てると、その先数手の展開をあらかじめ予測でき、自分たちの型に相手をはめこみ試合を優位に進めることができます。「型にはめる」という言葉には柔軟性が欠けているようなイメージがあるかもしれませんが、「型=勝ちパターン」というものをチームとして磨き上げることは非常に大切です。創造性や自主性も、もちろん大切ではありますが、まずはチームとして勝てる戦術を考え、理解し、それを実行できるように精度を上げる地道な練習が大切だと思いました。
ー最後に、イタリア杯全体の見どころを教えてください。
イタリアバレーには各国代表の個性的な選手たちが多く所属しており、自分が目標にしたいと思える選手がきっといるはずです。世界レベルの多種多様なプレイを楽しめると思います。
■放映スケジュール
実況:石原敬士 解説:加藤陽一
05/23(土) 19:40-22:00
準決勝「トレンティーノ×ペルージャ」(試合日2015年1月10日)
05/30(土) 19:55-22:00
準決勝「モデナ×トレイア」(試合日:2015年1月10日)
05/31(日) 18:05-20:00*当初の告知より変更あり
決勝「トレンティーノ×モデナ」(試合日:2015年1月11日)
加藤陽一(かとう・よういち)久光製薬スプリングスコーチ
2002年、人気実力ともに国内ナンバー1の地位を捨て、トライアウトを受け日本人初のイタリアセリエAへの移籍を成し得た。
日本人離れした跳躍力、スピードのあるレシーブ&スパイクでイタリアへ乗り込み、世界最強と言われるイタリアセリエAリーグで活躍、チームを優勝に導いた。
2003年9月以降、ギリシャA1リーグ、フランス1部リーグで経験を積み、2004年9月に移籍した「rPa PERUGIA」でファイナル進出へ貢献し準優勝に導く。
2005年全日本復帰を目指し、Vリーグ「JTサンダーズ」へ移籍。その後Vチャレンジリーグから昇格を目指す「つくばユナイテッド Sun GAIA」へ移籍し、欧州プロリーグにて学んできた数々の経験を活かして、2010年よりプレイングマネージャーに就任。
2011/2012シーズンには、V・チャレンジリーグで初優勝を飾る。
2013年度よりユニバーシアードのテクニカルコーチに就任し、後進の育成にも携わる。
2013-14シーズンをもって現役を引退。翌シーズンより、V・プレミアリーグ「久光製薬スプリングス」のコーチに就任し、指導者として活動中。
バレーボール中継の解説では、視野が広く分析力の高いコメントは定評がある。
同じカテゴリの最近の記事
- アシックスがパリ五輪オフィシャルウェア記者発表会を開催。日本代表・西田有志「五輪まであと100日だが、僕らは金メダルしか見ていない。そこに向けて、しっかり準備していきたい」 [全日本代表 男子] / 2024.04.17
- PFU 23-24シーズン主将の髙相みな実、元日本代表の志摩美古都ら8選手が黒鷲旗を最後に退団。綿引菜都美は引退を発表 V1女子 [V1リーグ 女子] / 2024.04.16
- V・サマーリーグ女子大会、西部は熊本、東部は石川で開催。新リーグ始動に伴い、2024年が最後の大会に [V1リーグ 女子,V2/V3 女子] / 2024.04.16
- NEC セッターの澤田由佳が現役復帰。「もう一度大好きなバレーボールの良さを体現者としてたくさんの方々に届けたい」 V1女子 [V1リーグ 女子] / 2024.04.15
- 髙橋藍所属モンツァが準決勝最終戦をフルセットで制し、決勝へ。日本人の決勝進出は加藤陽一以来19年ぶり イタリアセリエA準決勝 [Others,全日本代表 男子] / 2024.04.15
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.