2015-06-09 17:22 追加
全日本女子、五輪開催地ブラジル強化合宿
リオ五輪に向けて
全日本代表 女子
モントルー大会で銀メダルを獲得し、2015年のスタートを切った全日本女子。2016年五輪開催地ブラジルにて強化合宿中。
■五輪の感触をつかむために
強化合宿はサンパウロ市近郊のモジダスクルーゼス市のクルビ・デ・カンポ(スポーツクラブClube de Campo Mogi das Cruzes)にて行われている。ここは昨年、全日本男子がクラブチームと親善試合を行った場所で、来年の五輪直前合宿の候補地になっている。クルビ・デ・カンポでは歓迎会が行われ、日系人も多く住むモジダスクルーゼス市の日本チームに対する暖かい協力ぶりが、昨年に引き続き改めて感じさせられた。
スイスのモントルーからブラジルに到着するやすぐに練習を開始した日本。
6月4日は公開練習となり、ブラジル人、日系人、日本人と家族連れや友人同士でにぎわった。
練習開始から選手の大きな掛け声が体育館に響き渡り、ブラジル遠征から合流した迫田さおり、長岡望悠、島村春世選手も元気な姿を見せた。海外遠征では食べ物が合わない、予約したバスが来ないなどハプニングはつきものだが、今回はホテルのベッドが問題だ。通訳の神園めぐみさんによると「あんなに柔らかいベッドは経験がない」というほどふかふかだそうだ。しかし、固めのベッドや布団に慣れている日本人にとっては難敵。首や肩、背中が寝違えたような痛みを感じるスタッフや選手がでているというのは、困りものだ。
サーブレシーブやスパイク練習と休みもなしに約2時間行い、練習後は見学に来たファンに記念写真やサインに応じ、和やかな雰囲気だった。
■この選手に注目!
全日本の選手といえば、ブラジルでは小柄ながら抜群のトスワークを見せた竹下佳江選手、ブラジルの強打を拾いまくった佐野優子選手、そして欧州リーグに参戦した木村沙織選手といったところ以外で、まだまだブラジルファン誰もが知っている選手は少ない。
その中で5月の世界クラブ選手権、そしてモントルー大会をTVで観戦したファンからは最優秀選手に選ばれた石井優希選手が注目を集めている。もちろんファンだけではなく、ブラジル代表からもマークが厳しくなることは確実だ。
石井選手は、「個人賞を頂いて、マークが厳しくなるというような事にはプレッシャーは感じていません。それよりも世界の壁は常に高くて、大きくて、それにどう対応していくかをもっと考えなくてはいけないと思います」と述べ、ブラジル遠征についてはまだ序盤だが、「思ったより気温が低くてびっくりしましたが(13~25度位)、食事がとてもおいしいです。柔らかすぎるベッドも、それも経験だと思って頑張ります」と、翌週から始まるブラジル代表との4戦に向け、気を引き締めていた。
6月5日は1日オフになり、男子のワールドリーグ、ブラジル対オーストラリアを観戦。8日からはリオデジャネイロ市とカンピーナス市で試合を行い、最終日は五輪の舞台マラカナンジーニョでの試合になる。夢の舞台が来年、実現するようにグランプリ、ワールドカップと頑張って欲しい。
地元のTVニュースの動画
http://g1.globo.com/sp/mogi-das-cruzes-suzano/diario-tv-2edicao/videos/t/edicoes/v/selecao-feminina-de-volei-do-japao-chega-em-mogi-das-cruzes/4225180/
文責:唐木田真里子
写真:Arion/Marketing CCMC、唐木田真里子
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