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ゲームレポート

2015-06-26 19:18 追加

帰ってきた女たち&全日本女子ブラジル遠征練習ゲームレポート

誌名変更記念特集第2弾 ブラジル女子代表の現在

Others / 全日本代表 女子

W杯不参加が決まりベテラン選手たちは長期の休暇を申し出た。彼女たちに代わって、次に代表に入るのは誰だ?

■世界選手権の雪辱を晴らしたかったが…… 2015年3月、国際連盟から既にリオ五輪に開催国として出場権のあるブラジルは8、9月に日本で開催のW杯に男女とも参加しないことが発表された。女子代表のジョゼ・ホベルト・ギマラエス監督は、「もちろん優勝を目指していましたので、残念でなりません。W杯は短期間に多数の試合をこなすハードな大会です。ブラジルが大会終盤に疲れのあるレギュラーを休ませ、控えの選手を入れたとします。こちらは選手の体調を考えてやったことでも、五輪出場権を争う順位がかかる戦いで、他のチームの勝敗を左右することにもなりかねません。そのような事は避けるべきでしょう」と不参加に理解を示した。 ■シェイラ・カストロの控えは誰に?

練習の合間に自撮りするMBバルバラ・ブルッシュ。撮影:Alexandre Arruda/CBV

練習の合間に自撮りするMBバルバラ・ブルッシュ。撮影:Alexandre Arruda/CBV

今年の女子代表は、多くのベテラン選手が休暇を申し出た。MBタイーザ・メネゼスは膝の手術のため復帰は10月以降、Sジョザファ・ファビーオラ・デ・ソウザは辞退、MBファビアーナ・クラウジノとOPシェイラ・カストロは7月末まで試合に出ず、8月のオランダ遠征から復帰予定、WSのフェルナンダ・ガライとナターリア・ペレイラなど世界クラブ選手権に出場した選手たちは5月末から6月はじめにチームに合流と、レギュラー陣ほとんどを欠くスタートとなった。 発表前は、五輪、世界選手権と出場したOPタンダーラ・カイシェッタが8月に出産予定のため、OPカストロの控えは誰になるのか? ということに注目が集まったのだが、予想以上の選手の休暇の申し出に監督は、7月に開催が重なるグランプリとパンアメリカ大会にむけ2チームを作るのに、思い切って若手と過去の実績よりも14/15年スーパーリーグで活躍した選手の投入を決断した。WSスエリ・オリベイラ、マリアーナ・コスタ、2年連続でセッター賞受賞のSマクリス・カルネイロ、MBバルバラ・ブルッシュなどA代表に初選出の名前が連なった。OPカストロとカイシェッタの代わりには、ロザマリア・モンチベレーとイヴナ・マラというこれまた新しいかおぶれに、191cm長身のベテラン、ジョイセ・シルヴァが4年ぶりの復帰を果たした。

北京五輪金メダリストのウェリッサ・ゴンザーガはリベロとして戻ってきた。撮影:Alexandre Arruda/CBV

北京五輪金メダリストのウェリッサ・ゴンザーガはリベロとして戻ってきた。撮影:Alexandre Arruda/CBV

女子のWSウエリッサ・ゴンザーガ(通称ササ)がリベロとしての招集は予想外であった。代表発表の会見でギマラエス監督は「スーパーリーグのデイグ部門トップだったスエレン・ピントに招集をかけましたが、彼女はパンアメリカ大会出場に必要な書類を提出しなかった。辞退するという彼女の意思を尊重したい」と述べた。ピントは直後にツイッターで「名誉ある国の代表を辞退なんてしません。提出を忘れただけです」と反論したが、時すでに遅し。なんとも残念な結果だ。選ばれたゴンザーガは「はじめは驚きました。しかし、32歳でまた新しいことに挑戦できるチャンスを与えてくれたことに感謝します。やるからにはレギュラーとして自分の居場所をしっかりつかみたい」と意気込んでいる。 ■マリアーナ・コスタの代表入りのドラマ

明るい性格でチームを盛りたてるマリアーナ・コスタ(右)。撮影:Alexandre Arruda/CBV

明るい性格でチームを盛りたてるマリアーナ・コスタ(右)。撮影:Alexandre Arruda/CBV

マリアーナ・コスタ(通称マリ・パライーバ)の代表初選出は劇的だ。バレーボール選手としての実力よりも、プレー中のかわいい笑顔とコートを離れれば魅惑的なまなざし、豊満なボディで注目を集め、2012年にプレイボーイ誌にオールヌードで登場する。その後、バレーを引退し芸能界入りするが、だんだんとバレーが恋しくなり、ビーチバレーに挑戦。しかし、思うような結果につながらず6人制に復帰。ここでもそれほど目立った活躍がなかったのだが、2014/15シーズンにスーパーリーグのチーム、カンポネーザ・ミナスでWSジャケリーネ・カルバーリョ・エンドレスと対角を組むと、めきめきと頭角を表す。スパイクに加え、コートの後ろではレシーブでもチームを支えるパスヒッターとして代表の座を獲得した。早くも女子バレー界のミューズはエンドレスかコスタか? と話題が過熱している。しかし本人は「招集されてとても嬉しいです。まだ世界レベルで学ぶことがたくさんあります。監督やチームメイトから色々なことを吸収してさらに上を目指したい」と気を引き締めている。 ■不安視されるセッター

「日本戦はいつも一番楽しみ」とアナ・チエミ・タカギ。高い位置からのトスで相手を振り回せるか。撮影:Alexandre Arruda/CBV

「日本戦はいつも一番楽しみ」とアナ・チエミ・タカギ。高い位置からのトスで相手を振り回せるか。撮影:Alexandre Arruda/CBV

監督は当初、ダニエラ・リンスとソウザの二人のベテランセッターをグランプリとパンアメリカに分け、他のセッターを2人控えとして入れる予定だった。しかしソウザが今年は代表入りを辞退したことで、もう一人のメインとなるセッターを誰にするかが急務の課題となった。カルネイロは国内では十分実力を示しているが、国際経験は不足している。189cmのアナ・チエミ・タカギは2年間トルコ、ルーマニアリーグに参加したことで、両サイドの高いトスに慣れているが、ブラジルのMBを中心とした速さについていけるのか。昨年も代表に選ばれているが、グランプリ出場を目前にケガでチームを離れる結果になったため、他のメンバーとのコンビをどこまで完成できるか。 チームの要セッターを欠き、そこにベテランアタッカー勢の休暇。いくらリオ五輪の出場権が既にあるとはいえ、今年の女子代表は大丈夫なのか? と不安視される中で迎えたのが全日本チームとの親善試合4戦であった。

 
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