2015-06-26 19:18 追加
帰ってきた女たち&全日本女子ブラジル遠征練習ゲームレポート
Others / 全日本代表 女子
■新しい選手がよく頑張った
試合後、ブラジルのギマラエス監督は、「ミスが多くまだ納得できるレベルではありませんが、初代表入りの選手たちが自分たちの力で勝利をあげたことを褒めたいと思います。アタッカー陣もSのカルネイロも良くやったと思います」と評価し、日本チームについては、「竹下、佐野という偉大な選手が引退し、代わりに背の高い宮下やサーブがとても好調だった古藤、先発入りした藤田など成熟したセッターになるにはまだ経験が足りませんが、この先の成長が楽しみです。速い攻撃を封じるためにブラジルはサーブをもっと効果的に使いたかったのですが、日本のレシーブを崩すには集中力の持続が大変で、それができずに連続失点をする場面もありました」と述べた。
大活躍のデビューを飾ったWSオリベイラは、「対戦前にみんなが日本は攻撃が速くてレシーブを落とさないから大変だと言っていました。ものすごく緊張しましたが、自分たちの高さとパワーに自信をもって打って行きました。1番(長岡)のマークがうまくいかなかたのですが、ブロックが悪かったのか後ろのレシーブのポジションとの連携の問題かしっかり見直したいです」と反省しつつも、ファンに勝利をプレゼントできて嬉しそうだった。 OPシルバは、「4年振りの国際試合出場でしたが自分のリズムは良かったと思います。左利きの選手(長岡)のキレが良かったのを、十分に抑えきれなかったのが課題です。私はサーブレシーブには入りませんが、セッター(古藤)と12番(石井)のサーブがとても良かったです。みんなあせってしまいました」と日本のサーブをほめた。 第2戦はアタッカーだけではなく、昨年から代表入りしたリベロ、レイア・ダ・シルバにとって初めてのフル出場となった。ギマラエス監督は、「少し波がありましたがレイアもよくチームを支えました。新しくリベロになったゴンザーガもいい状態になっています。もともとレシーブが良く、飲みこみも早い選手です。WSのレシーブについても理解しているので、他の選手にポジションの指示も的確に出せます。ゴンザーガは北京で金を取りましたが、ロンドンは代表入りできませんでした。そういった経験が他の選手の精神的支えにもなってくれるでしょう」と、またOPについても、「今までの技のカストロ、パワーのカイシェッタに加え高さのあるシルバが戻ってきて起用の選択肢が広がりました」と、男子代表に復活したリベロ、セルジオ・サントス同様に監督から復活組への期待も大きい。 【第4戦リオデジャネイロ州リオデジャネイロ市】 日本2(25-27、25-27、25-17、13-25、15-13)3ブラジル(※ブラジルが3セット先取したが、そのまま続けて5セット形式で行われた。)
最終戦は、五輪会場のマラカナンジーニョにて、地元の日本人会や日本人学校の生徒などの招待客のみで一般の観客なしで行われた。隣りにサッカーのマラカナン競技場があり、体育館は「小さなマラカナン」の意味のマラカナンジーニョと呼ばれる。 試合後、五輪での優勝争いについてギマラエス監督は、「今の時点ではアメリカが決勝に上がってくると思います。その相手をブラジル、ロシア、イタリア、セルビア、中国、日本あたりで争うでしょう」と予想している。 日本とブラジルは7月初めにグランプリの初戦で対戦する。両チームとも選手を交代で試し、戦術を確認する親善試合であった。反省点をどこまで修正してグランプリに望めるか。再戦が楽しみだ。 文責:唐木田真里子(ブラジル在住)
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