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インタビュー

2016-01-22 18:10 追加

リカルド・ガルシアインタビュー

ブラジル黄金期のセッターの今と福澤選手近況

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写真:Fernando Tanaka

写真:Fernando Tanaka

「チャンスがあれば海外で経験をつむのはいいこと」

ブラジルを代表するセッター、リカルド・ガルシア。「気がつけば40歳」。チームは違えど、リベロのセルジオ・サントスとともにまだまだ若手に負けないでチームを引っ張る。

■前半戦で波に乗れず、年明けに期待

――スーパーリーグ前半戦を終わって12チーム中11位。ちょっと苦戦していますが。

リカルド けが人が多かったのが痛かったですね。僕自身、開幕前に手を、そして先日はひざを痛めてしまい、チームが行くそと波に乗りたい時にリズムを崩してしまい残念です。でもその分、他のメンバーがチャンスを活かして、僕なしでも自立するいい機会だとプラスに考えています。12月に新メンバーも加入して、年明けから気持ちを新たに頑張りたいです。

――代わってチアゴ・ゲリンスキーがトスを上げていますが、後輩のセッターにどんなアドバイスをしているんですか。

リカルド これはチアゴだけでなく他のセッターにも言っていることですが、早いトスを意識しすぎて手先だけで上げないことです。まずはボールの下に早く入る、そして腹筋をもっと活かす。迷うな、行けると思ったら自信を持てと。

――コペル・テレコム・マリンガ(Copel Telecom Maringa以下マリンガ)はここまでの試合で観客動員数が1位になりました。

リカルド パラナ州で唯一のチームですから、ファンの方が家族そろって来てくれます。成績が振るわない中でも、いつもたくさんの人に来て頂いて本当に心の支えになっています。嬉しいです。

写真:Fernando Tanaka

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――そこまで人気チームなのにやはりスポンサーの獲得、維持は難しいのですか。

リカルド はい。僕もチームの経営の方にもかかわっていますが、スポンサー探しは大変です。どこの企業もチームのシャツに名前が載ってTVに出るのと、街に看板立てるのとどちらが多くの人の目に触れるか、いくらかかるか計算はシビアです。投資して育てることよりも結果重視。ブラジル経済が落ちてきているので、五輪前にもかかわらず、どのスポーツも苦しいと思います。

 

■海外での経験

写真:Fernando Tanaka

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――マリンガには福澤達哉(パナソニックからのレンタル移籍)さんがいますが、どうですか。

リカルド 日本人特有の忍耐強さがあるいい選手です。マリンガファンの女の子たちも彼に夢中ですよ。12月からデイヴィッド・シルヴェイラの調子があがって控えに回っていますが、タツ(福澤)の技術や調子が悪い訳ではありません。デイヴィッドは高さとパワー、タツは早いトスも打てるとタイプが違うので、ゲームによって使い分けていくと思います。年末くらいにちょっとホームシックかなと思ったことがありますが、当然です。日本や家族、友人と離れるのはとても大変ですから。でもいつもマリンガの仲間やファンが一緒にいます。

――福澤さんの前には、セッターの島田桃太さんもマリンガにいました。日本ではまだ海外に出る選手が少ないですが、どう思いますか。

リカルド 僕の経験から言うと、やはり海外に行くチャンスがあれば挑戦したほうがいいと思います。色々な国から来た違うタイプの選手と戦うことは、視野を広げレベルアップにつながると思います。バレーの技術だけでなく、その国の文化にふれたりすることも自分の内面を豊かにできます。でもやはり遠くに行くのは大変です。その点、マリンガは日系人も多いので、タツ(福澤)やモモ(島田)には溶け込みやすかったと思います。

――日本のファンの方にメッセージをお願いします。

リカルド 日本では厳しい試合の合間に、ファンの方の応援やプレゼントがとても心を和ませてくれました。素晴らしい思い出です。いつかまた行きたいです。これからもブラジルをマリンガを応援して下さい。

 

■前半戦を終えた福澤選手の一言

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「久し振りやなあ」と挨拶した研修中の荻野さんに、福澤さんの返事はポルトガル語で「ボンジーア(おはよう)」

――スーパーリーグの前半11チーム全てと対戦を終えていかがですか。印象に残ったチーム、選手はありますか。

福澤 やはりサダ・クルゼイロ(Sada Cruzeiro)のWSヨアンデイ・レアル・イダルゴ(キューバ人)はじめ、個々の選手のすごさ、チームの完成度が高いと思います。今まで代表で対戦した選手やTVで見てうまいと思った選手の他にもまだまだすごい選手がたくさんいて、どこのチームも選手層の厚さが日本とは違います。日本では冬のシーズンでしたが、マリンガは暑くて練習が大変です。先日は大雨の後、3日間も断水しました。

――リカルドがタツはちょっとホームシックかな、と言っていましたが、日本の何か恋しいものがありますか。

福澤 全部恋しいです。でも今はブラジルで体調に気をつけて、後半戦も頑張ります。

 

■TV解説者が見たフクザワは……

写真:Fernando Tanaka

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1月16日サンパウロで行われたセージ-サンパウロSESI‐SP対マリンガMaringa。TV解説のバルセロナ五輪金メダリストのカルロス・ゴーベイア(カルロン)はこう見る。

「試合はマリンガが1-3で負けましたが、2、4セットのフクザワはうまくチームのリズムを変えて良かったと思います。低いトスをスピードをつけて打ち抜きました。競っているところではサーブを決めてほしかったので、ミスは痛いですね。SESIのOPラファエル・アラウージョがスパイクに入り、フクザワが1枚のブロックでした。ブロックの高さがないのですから余裕があるのに、打ち急いでスパイクはアウト。これはフクザワのスパイクの早さ、ブロックのしつこさで一瞬の迷いがでたんだと思います。自分のスパイクの得点ではなくても、これもフクザワ効果です。」

1月19日現在、マリンガは3勝9敗で12チーム中11位。8位のチームが6勝7敗(7ポイント差)なので、まだ決勝リーグへ進むチャンスはある。1月中旬のブラジルカップでは下位チームが上位チームを破る番狂わせもあり、上位であっても油断はできない。

 

文:唐木田真里子

 
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