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インタビュー

2017-01-13 17:06 追加

清水邦広「今季の注目選手は、山内晶大。パナソニックに入って大きく変わった」

清水邦広インタビュー

V・プレミアリーグ 男子

レギュラーラウンド折り返しの12試合が終わり、10勝2敗と首位を独走するパナソニック パンサーズ。記事掲載時点では、故障により戦列を離れている清水選手だが、今季チームの好調の要因やプライベートなど、お話をうかがった。

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――清水選手、今は、故障して戦列を離れていますが。

疲労骨折をしてしまったんです。でも、そこ以外は元気なので、動かせるところはしっかりトレーニングをするなど、今できることを精一杯やって、復帰に備えたいと思います。

 

――開幕戦は合成相手にストレート勝利、そして8連勝。そのあとクビアク選手が怪我をして2勝2敗。チームの状態は?

開幕戦は、初戦ということもあって硬さはあったんですけど、組織としては機能できたと思います。今年からマウリシオコーチというリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得したブラジル代表のコーチ経験もある方が、練習メニューを作成したり、相手の分析などもやってくれていて、それがすごく今までと観点が違っているんです。練習も、僕がパナソニックに入ってから一番やっていると思います。時間は同じなんですけど、その中で動いている量は1.5倍か2倍くらい違う。短い時間で効率良く練習して試合に臨むというのは、パンサーズにとても合っていると思います。

 

――個人的な調子は?

まだまだサーブなどは、自分の持ち味が出せてない部分があります。福澤も戻ってきましたし、クビアクもいますし、深津も分散してトスを上げてくると思うので、僕自身もその中でしっかりと貢献できるように、難しい時、劣勢の時は、彼を助けてあげられるようにやっていきたいと思います。

 

――清水選手自身も、開幕のときのモチベーションは高かった?

そうですね。豊田合成との試合では去年ほとんど負けていて、初戦で勝てばすごく勢いづきます。この試合に勝てば、自分たちのやってきたことが間違っていなかったことが証明されると思っていました。すごくパンサーズにとって大事な試合になると考えていたので、気合いも入っていましたね。

 

――開幕戦、たまたま会場に入るときに、ジュニアパンサーズの少年達と駅から一緒になったんですよ。彼らの前で勝てて嬉しかったですか?

自分たちが終わったあとにジュニアパンサーズが練習をするんですけど、自分たちの練習を見てる子もいれば、端でボール遊びしている子もいる。いつも身近な彼らが見ている中で勝てたのはとても良かったですし、子供達にも「これから俺たち頑張ろう」という気持ちになってもらえたと思います。

 

――川村監督にいつも言われることは?

最近よく言われるのは、「自信を持ってプレイをしろ」と。今までやってきたことは楽をしてやってきたわけじゃないので、そういったことを踏まえて、自信を持って試合に臨まないといけないと。いくら練習しても、自信がなければ試合で結果は出せない。去年は自信をなくしていたときもあったと思います。今年は自信を持ってプレイすればそれが味方して、いい結果がうまれてくると川村さんが言っていたので、みんなが自信を持ってプレイできていますね。

 

――昨シーズンの、年明け5連敗とそのあとの浮上について。

浮上できた要因は、福井大会での2連勝ですかね。自分も地元の大会で、応援や大歓声の中で堺に勝てたと思います。それまで自信がなくて、何をやっても結果に結びつかない。自信がない分、たとえ点数が開いていても「追いつかれてしまうんじゃないか」という不安を抱えながら試合をしていて、2連勝できたことが、すごくそのあとに繋がったと思います。ファイナル3でも東レに勝てたのは、福井の試合が鍵を握ったと思います。

 

――ファイナル6で、東レにも合成にもストレートで負けましたけど、ファイナル3では東レにフルセット勝ち、合成もフルセットへ持ち込めた要因は?

東レは早いコンビネーションで、ニコ選手がすごくいい所で決めてくる印象でした。福澤がいない分、自分のサーブでブレイクを取れるように心がけて、ずっとライトの端からサーブを打っていたのですが、レギュラーシーズンを通してコースを計算されてしまい、ブレイクを取るチャンスが少なくなって来ていたのです。それで急遽サーブを変えてみて、そこからいろんなコースに打ち分けることを意識したのが、ブレイクに繋がって機能したのだと思います。

あとやっぱりレギュラーラウンドと違って、ファイナルラウンドに入ってからは、ダンチが引っ張ってくれて、チームを勢い付けてくれた。勝負強さは世界で1番勝っている、ダンチの勝負強さが出たんだと思います。

 

――昨シーズンと今シーズンの違いは?

違いですか……考え方もメンバーも、去年とは戦術が変わっている。去年は去年でいいチームだったんですけど、戦術ではめてダメだったらそれで終わりでした。今年は戦術ではまらなくてたとえノーマークでも、そのボールを上げろと言われる。どんな状況でも前に出て、回数が少なかったとしてもそれでひとつでもブレイクを取れれば、相手にとって大打撃になるからと言われています。

 

――今季はブロックとディグの連携がよくなっているように思えました。

そうですね、ポジション別に役割が違うのでポジション別にミーティングしたりします。そのなかで、センターだったら「こういう時にこういうトスが多い」ということをコーチから言われているので、自分だったら「こういう時はレフトからの攻撃が少ないのでセンターを助けてあげる」とか、「こういう場面ではライトからの攻撃しかないから、3枚行けるように」というのを言われています。プラスアルファ自分でしっかりみて、イメージを作って試合に挑めていると思います。

 

――今季パナソニックが一番力をいれているところは。

どこを力をいれている、強化しているということではなく、全体的な底上げをしていて、それが組織的にいいチームにできあがっていると思う。個人としては、僕も含め課題が残る選手もいますが、そこを修正できればもっと強くなれると思います。

 

――昨シーズン、「チームの中で期待している選手は?」と質問したところ、山添信也選手の名前を挙げていただけました。昨季の山添選手は、清水さんの期待に応えて、特に後半とても活躍したと思います。彼の成長に対して。

すごく良かったです。山添のサーブでブレイクを取れたり、高さがない分違う形で貢献してくれている。サイドアウトを取ってくれたり、ジャンプサーブでいろんなコースを狙ってブレイクチャンスを広げてくれたり。一人一人役割が違うので、山添なりの役割を全うしてくれたと思います。

 

――では、今季の注目選手は?

山内ですかね。全日本から戻ってきたときは、正直全然ダメだったんです。韓国遠征したり合宿したりしたときも、「山内大丈夫かな?」って自分も思っていたし、みんなも思っていました。韓国遠征が終わったあたりから、彼の考えが変わりだして、人一倍練習しているし、今までは言われたことをやるというのが多かったのが、自分で考えて練習して、そのなかで自分で動けるようにしている。動けなかったらどうするのかというのは、トレーナーに相談したりしていますし、いろんな形でチームに貢献しようという努力が見える。その結果、凄く良くなってきていますし、自分たちもすごく期待が大きいです。自分たちは山内がのびのびプレイできるように、サポートしながら試合に臨みたいと思います。

 

――今季チームに加入した、ポーランド代表主将のクビアク選手について。

一言でいったらうまい。深津と合わせる時間も少ない中、クビアクの要求するトスと深津があげるトスにズレがあると思うんです。そのなかで悪球でも失点しないし、決め切ってくれる。

スパイクだけじゃなく、ディグやサーブでも、相手のボールを諦めずにボールを拾ってくれる。ノーマークで打たれても、僕らはすぐ諦めて一歩引いてしまうのが、諦めずに体のどこにでも当ててあげる。それがすごくチームにとっていい影響を与えてくれています。

 

――2段トスもすごくうまいですよね。

うまいですよね。スペシャリストですね。

 

――どのチームも首位パナソニック相手ということで、対策してくるとおもいますが。

シーズンを通してどのチームも強くなってきますし、戦い方も変わってくると思うので、その状況に合わせて自分たちも変えていくだけです。自分たちは、相手のいやらしいところにおとすなど、しっかり目的を持って勝機のあるプレイができるように心がけてやっていきたいと思います。

 

後編に続く

聞き手:中西美雁
写真:黒羽白
編集補助:横幕祐美

 
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