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インタビュー

2017-07-06 17:32 追加

トッププレーヤーの実質3部への移籍劇 古田史郎はなぜ北の大地へ? ヴォレアス北海道

ヴォレアス北海道

V男子

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 古田史郎選手のヴォレアス北海道の入団内定会見が6月23日、北海道旭川市で行われた。大学時代には日本代表に選ばれ、東レやジェイテクトと長年、トップであるVプレミアリーグでプレーしてきた。2016—17シーズンもリーグ、天皇杯、黒鷲旗と主力選手として十分に活躍していた。ヴォレアス北海道はVチャレンジⅡの参入を目指す、実質3部のチームだ。トップチームで戦力にならず試合に出られないとかベテランならまだしも、年々躍進するジェイテクトで戦力になっており、年齢もまだ29歳と体がまだ動ける中での移籍は驚きだ。会見の場で「常に新しいこと、新しい挑戦をしながら、自分たちが進化しながら、たくさんのものを発信していけるような組織の中で、本当に愛されるチームにしていきたい」と意気込みを語った。会見後に、古田選手に話を聞いた。

——決断したのはいつだったのでしょうか?

古田史郎選手(以下、古田): (具体的な時期については)難しいところですけど、四年前から、その方向というのが頭にありました(編注:古田選手は東レを離れた後、一時、北海道でスポーツビジネスを展開する関係者の下でイベントなどに関わっていた)。マインドの共有はしていました。北海道に戻れるタイミングになったら戻ろうとは思っていました。ジェイテクトで現役を続行していくことよりも、北海道に戻る選択、戻れる土俵ができているというのもあるし、同じ1年間プレーするのに色々考えするにあたって、あぁもうこのタイミングなら戻ったら楽しいだろうなと思うのがあり、決断に至りました。

——今話された「楽しさ」というのはどういったところでしょうか?

古田:自分を向上させる「楽しさ」。もちろんチームというかカテゴリーのレベルも下がるかもしれないんですけど、それ以上に自分のバレーボーラーとして、バレーボールでどういう価値を創造していくかと考えた時に、語弊があるかもしれないですが、今のバレー界というのは限界あるのかなと。

1部だろうが3部だろうがバレーするには変わらない

——とはいえ、ジェイテクトで2017/17シーズンはファイナル6、ファイナル3、天皇杯、黒鷲旗と見ていて、古田選手はまだまだトップカテゴリーでプレー可能だと思ったのですが?

古田:もちろん。ただ、僕も良い状態で(北海道に)戻るという思いがありました。

——VチャレンジⅡ(実質3部リーグ)の試合を常にでは無いですが、何試合か見たことありますが、各チームのレベルもそうですし、チームの置かれている環境、そしてリーグのレベルを見ても相当落ちると思います。プレミア(実質1部リーグ)とチャレンジⅠ(実質2部リーグ)の差もありますし、チャレンジⅠとⅡの差も大きいです。それでも抵抗はなかったのでしょうか?

古田:いやいやいや。そうではあるのですが、カテゴリーが落ちるのは間違いないですが、僕もまだ未熟ですし、バレーボールするという点には変わりはないと思います。なんで決断したかというと、ヴォレアス北海道は、事務所の横にビーチバレーのコートがあったり、ちょっとしたトレーニングする器具とかもありますし、そこまで環境で苦にならないというのはあります。いろんな事をしやすいというのがありますね。

——なるほど、ビーチバレーも考えているんですか?

古田:今シーズン(2017/18シーズン)に関しては、インドアももちろんそうですし、ビーチバレーもそうですし。もしビーチバレーに本格的に参戦するのは来シーズン(2018/19シーズン)以降になると思うんですけど、まずは自分が何を一番やりたいのかというのを見定めたい。ヴォレアス北海道は今シーズンは準加盟なので、上のカテゴリーに上がれない。(そういうの含めて)インドアをしたいのか、ビーチバレーをしたいのか、考えていきたい。

——東京オリンピックがありますが、視野を入れているということですか?

古田:うーん、そこはなんともいえないところなんですよ。やるんだったら、本気で(ビーチバレーを)やりたいと思います。でもビーチとインドアは違いますし。

——なるほど。ただ、古田さんは上半身の筋肉が強い印象があるので、まだビーチもやりやすいと思います。

古田:やるからにはと考えた時に、ビーチもやりたいですし、インドアもやりたいです。また、今、Vのトップリーグでプレーするバリバリの影響力のある代表選手にしてもそうですし、言い方悪いですけど、本当にバレーボーラーとしての魅力を、価値を発するには、フリーで活動していくしかないのかなと思いました。

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