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バレーボールマガジン>インタビュー>変幻自在のマジシャン、ミハウ・クビアク(パナソニック)「(越川)優とはお互い初めての海外シーズンで、多くの時間をともにした。良き思い出、良き仲間です」

インタビュー

2017-11-29 17:30 追加

変幻自在のマジシャン、ミハウ・クビアク(パナソニック)「(越川)優とはお互い初めての海外シーズンで、多くの時間をともにした。良き思い出、良き仲間です」

V1リーグ 男子

越川優選手と

——イタリアでプレーしていたときに、日本の越川優選手と同じチームだったそうですね。彼との思い出は。
クビアク:お互い、海外での初めてのシーズンを過ごした年だったので、一緒に過ごす時間が多かったです。でも、自分は英語でコミュニケーションをとろうとするのですが、優はその当時はぜんぜん英語が話せなくて、その頃はiPadとかもなかったので、電子辞書を持って、言いたいことを毎回調べて見せてきました。なので、コミュニケーションは少し大変でした。でもお互い海外から来た選手だったので、たくさんの時間を一緒に過ごしました。よい思い出、よい仲間です。

——越川選手は今季(この質問は昨シーズン)でビーチバレーに転向するんですが、ビーチ経験者としてのアドバイスを。
クビアク:なんだって? 優はインドアのキャリアを終えてしまうの? なんということだ……。最後にビーチバレーをやったのは2004年なので……。確かに得意だったとは自分でも思っているのですけど、そこからビーチバレーもいろいろ変わってきてしまったので、今何かを言えるかというと難しいかな。
強いて言うなら、ビーチでは、セットをする上で、指を使ってセットしなくてはいけないので、インドアとは違うやり方を覚えるというのが、大事になるんじゃないかなと思います。誰と一緒にプレーするかわからないですが、その選手もしっかりまずは、トスを習得するというのが大事じゃないかと思います。

——ラリー中の二段トスもとても上手いですよね。トスへのこだわりは?
クビアク:自分にとってどうこうではなくて、トスを上げる相手にとって良いボールを上げるということだけを考えています。

——川村監督から言われていること、期待されている役割は。
クビアク:大きなことを期待されているのではないかなと感じています。今現在求められていると感じるのは、自分は自分に、ストイックに厳しくトレーニングしてきました。それを周りの選手に見せることで、他の選手にもそれを学んでもらうのと、私からみんなをプッシュする。勝てるように良い方向に導くように期待されているのではないかと思います。

——ブロックについて。1セット当たりのブロック本数が現在4位(11月26日現在)。他は皆ミドルブロッカーがランキングされている中、サイドアタッカーのあなたの4位は目立ちました。
クビアク:ただ単に、「相手が打ってきたスパイクを、絶対に自分達のコートに入れない」という思いでやっています。特別なスキルを持っているわけではありません。

——レシーブから攻撃にうつるのがはやいですよね。攻撃の意識について。
クビアク:まずはしっかりレセプション(サーブレシーブ)をする。レセプションがしっかり返ることで、ミドルに対しても、オポジットに対しても、アウトサイドに対しても、みんなにとって試合の展開をやりやすくなる。いいスパイクが打ちやすくなると考えています。だから、いいパスをセッターに返す、セッターもそこから良いボールをアウトサイドにセットできる。自分がいいスパイクを打ちたいなら、まずはいいパスをセッターに返すということが必要だと思い、それを心がけています。
関係性として、自分はセッターのことを意識して返さないといけないし、その分セッターは自分に良いボールを返してくれるという意識はしています。

後編に続く
聞き手:中西美雁
編集補助:横幕祐美

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