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ゲームレポート

2018-01-28 08:20 追加

豊田合成が“勝者のメンタリティ”で愛知ダービーを制す

V・プレミアリーグ男子のゲームレポート

V・プレミアリーグ 男子

巧みに得点を重ねた豊田合成・高松

バレー・Vプレミア男子の豊田合成トレフェルサは1月27日、ジェイテクトSTINGSをストレートで退け(25−23、27−25、27−25)、レギュラーラウンド2位を確定させた。豊田合成はどのセットでもジェイテクトにリードを許すものの、中盤から以降にじわじわと追い詰めて終盤に押し切るという内容。ジェイテクトが競った場面でミスを重ねたり、ラリーを決めきれなかったのと対照的。この5シーズンでVプレミアで優勝を経験している豊田合成の選手たちからは、“勝者のメンタリティ”を感じさせた。

 

同じ愛知県を拠点にする2チームの対戦。試合会場のウィングアリーナ刈谷はほぼ満席。豊田合成のストレート勝ちとはいえ、3セットとも終盤までもつれる展開で、会場は大いに盛り上がった。

 

豊田合成とジェイテクトの差は明らかに“勝者のメンタリティ”の差だった。この日の豊田合成が決してベストとは言える戦いぶりではなかったと思える。強いジャンプサーブで攻めて主導権を握っていくのが豊田合成の基本スタイル。しかし、この日はイゴール・オムルチェン、高松卓矢、傳田亮太とサーブが入らず、豊田合成のペースとはなかなかならない。

 

さらにレセプションやディグが乱れた上に、2本目のアタッカーへのトスが、ネット側や打ちづらい場所に上がることが多かったが、高松やイゴールが相手ブロックを利用して押し込んだり、フェイントや軟打を駆使して、得点を重ねた。また、ミドルブロッカーの近裕崇と傳田もセッター・内山正平、前田一誠いずれとも阿吽の呼吸で、何度もスパイクを決めた。リベロ・古賀幸一郎も遠くへ弾んだボールに食らいついて得点に結びつけるなど活躍した。

 

高松「自分たちがやるべき役割を理解している」

 

会見でカメラ目線の高松

苦戦しても結局最後には勝ちきってしまう豊田合成。内山は「正直しんどいシーソーゲームだった」と思わず漏らした。また、高松は「2セットとったら2位確定という状況だったが、何歳になっても緊張する。それでもしっかり3セットで取りきれたというのは実力がついた証拠だったのかな。また、僕自身も調子は良くなかったが、いつもなら悪かったら決定率もだだ下がりだったんだけど、今日は調子悪いなりフェイントで決めたり、いなしたり、チームにマイナスにならないようにできたのがよかったのかな」と振り返った。

 

シーソーゲーム、競ったセットを最後に制したことについて聞かれると、高松は「自分たちがそれぞれ個人に与えられた役割を理解してプレーしてるから、ああいった(競ったゲームを取る)ことができる。レセプションが崩れてもセッターの内山や前田がしっかり上げて、僕やイゴールなどアウトサイドのプレーヤーが取る。難しいシチュエーションならブロックでリバウンドを取る。パスが決まれば、近や傳田が取る。自分たちがやるべきことを理解しているから落ち着いてできる」と胸を張った。さらに、高松は「経験という言葉は使いたくはないけど、我々は決勝の舞台に立ったことが5回あるので、大舞台になれている。自分たちの2位が確定するというシチュエーションも何度も経験している。5年間の中での経験、自分たちがやってきた試合だったんじゃないかと思う」と分析した。

 

 

せっかくディグしたボールが繋ぎきれず、思わず地面を叩くジェイテクト・浅野

ジェイテクトはどのセットも終盤で、ミスをしたり、長いラリーを持っていかれと悔しい負け方だった。キャプテンの浅野博亮は「ゲーム内容に関しては良いゲームができたと思いますが、勝負所のミスが敗因かなと思う。先週勝ったことで気が緩んでたのかもしれない」と振り返った。なぜ勝ちきれないのかという質問について聞かれると、浅野は「追いつかれる展開で、必ず個人的なミスをしてしまっていた。レシーブ、トス、アタックとミスが多かったからかもしれない」と見た。

 

豊田合成には、修羅場を何度も経験して優勝を勝ち取ってきた経験、“勝者のメンタリティ”が備わっているようだ。ジェイテクトがリーグのダークホースで終わるのか、本格的に優勝争いできるチームになっていくか、このメンタリティの差なのかもしれない。

文責:大塚淳史

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