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インタビュー

2018-02-16 12:00 追加

トヨタ車体 皇后杯優勝インタビュー(前編) 多治見麻子監督「大事な1戦を勝てた。勝ち方を知ったのは大きい」

トヨタ車体 多治見麻子監督インタビュー(前編)

V・プレミアリーグ 女子


 2017年度のバレーボール天皇杯・皇后杯全日本選手権で9年ぶりの優勝に輝いたトヨタ車体クインシーズ。就任2年目でチームを日本一に導いた多治見麻子監督に、初タイトルを手にした思い、監督としての手応え、チームの成長についてなど語っていただいた。

──日本一おめでとうございます! 監督として初のタイトル、いかがですか。

多治見監督:皇后杯はトーナメント。リーグ(V・プレミアリーグ)で負けが続いていて悔しい思いをしていた中での大会でしたが、選手には「トーナメントだから2週間で一番状態がいいチームが優勝できる。しっかり切り替えて頑張ろう」という話をして入りました。大会に入ったら初戦のKUROBE(アクアフェアリーズ)戦からみんな落ち着いていてしっかり戦えていて、いい感じだなと。そして2戦目はJT(マーヴェラス)。JTには今季リーグで2戦、1セットも取れずに負けていたので「まずはJT戦で1セット取ったら何か変わるから」と話をして試合に入ったら、1セット目が取れた。JTに勝ったことで自信をつけて、1戦1戦、勝つことが自信になって決勝までいけたと思います。デンソー(エアリービーズ)との決勝はフルセットになりどちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、みんなの勝ちたい思いが最後は出たのかなと思います。決勝でそんなバレーの面白さを伝えられるようなゲームができたのはすごくよかったと思います。やっているほうはたまらないですが(笑)

──トヨタ車体は成長段階のチームと監督はよくおっしゃっています。この優勝は成長する上で大きかったのでは。

多治見監督:そうですね。やってもやってもなかなか勝てなかったので……。でも今回勝つことができて、今までやってきたことをちゃんとやれば、結果に結びつくんだなと初めて選手に思ってもらえたので、また前に進める。「頑張れ頑張れ」「これやろうこうしよう」と言っていても勝てないと、“これでいいのかな”という迷いが生じる。だけども勝ったことでよかったんだと自信になる。まだ完成されていないですし、やらないといけないことはたくさんありますが、方向性としては正しいと選手も思ってくれて、また頑張ろうという気持ちになってくれたので、優勝できたことは本当に自信になっていると思います。

学生の頃に日本一を経験したことがない選手もいたので、トーナメントで短期間でしたが、こういう雰囲気でチームを作っていけば優勝できるんだという持っていき方や自分たちの勝ち方を知ったことはすごく大事なことで、もちろん戦術もありますが、選手同士で声を掛けあって点数を離されても落ち込まず励ましあって、コートに入っている選手だけでなく入っていない選手も、リザーブのメンバーも同じ目標に向かってみんなで頑張ろうと、そういうことが合わさったら勝てる、ということが経験できたこともチームにとってプラスでした。

トヨタ車体は皇后杯は9年ぶり2回目の優勝で、黒鷲旗(全日本男女選抜大会)は2014年(第63回大会)に初優勝していますが、V・プレミアリーグは優勝したことがなく、3位以内にも入ったことがない。昨シーズンも、あと1試合勝てば「ファイナル3」に行けるというところで負けてしまった……だから昨シーズンの反省は「大事な1戦をものにできる」なんです。その反省をふまえて今シーズンが始まっているので、皇后杯決勝という大事な落とせない試合を勝てたということは自信になりますし、またそういう場面になったら、“あ、ひょっとしたら……”と思ってしまうようなときにも、“あのときにできたから勝てる”と思えるのは大きな武器。いざというところで力が発揮できるようになったので、リーグでも落としてはいけないときに実力を出せるようにしたいと思います。

──監督が望んでいるネリマン(ゲンシュレック)選手頼みにならないようなバレーが出せたこともよかったのでは。

多治見監督:そうですね。もちろん最後の勝負所はネリ(ネリマン)に託していますが、そこにいくまでにどれだけ1本目のパスをする人、2本目のセットをする人が頑張るか。全員攻撃はまだできていないですが、周りが常に助走をとっていく。一人のスパイカーに決めさせるためには周りの選手がどれだけ動けているかが大事で、それはずっとやってきたことなので、髙橋(沙織)がハイセットを打ち切ってくれたり、竹田(沙希)が1本目のパスから丁寧に返してくれたり、荒木が決勝負所でブロックやサービスエースを決めてくれたり、比金(桃子)もリーグ中は悩みながらも、皇后杯でしっかり頑張ってくれたし、みんなが頑張ってくれました。

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