全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>新監督に聞く! 東レアローズ小林敦

インタビュー

2012-08-13 21:50 追加

新監督に聞く! 東レアローズ小林敦

東レアローズの新監督、小林敦氏にお話を伺った。

V・プレミアリーグ 男子

新監督に聞く! このコーナーでは、新監督に就任した方のお話を伺っています。今回は、6月に東レアローズの監督に正式に就任した小林敦氏にインタビューしました。小林氏の率いる東レアローズのどこを見てほしいか、アメリカ研修で得られたことなど。

コーチとして結構長く勤められて、優勝も経験がありますが、暫定は4月から、正式には6月から監督になって、やはりコーチ時代とは違いますか?

全く違いますね! 他のチームの監督さんは知らないんですけど、こと東レに関しては、監督が期待されていることは、まずはもちろん現場の強化。ここで結果を出すこと、それが第一なんですけど、それ以外にもチームを取り巻く環境整備、人事のことから、お金のことから、採用のこと、広報のこと、CSR、つまり企業の社会的責任のこと、そういった総合的なマネージメントの部分でもかなり管理を要求されているのです。

コーチの時はそれこそ現場だけで良かった。現場監督で良かったんです。今は現場だけ見ていればいいという状況ではないので、正直非常に戸惑いを感じています。

コーチの時から現場で結構分析とかなさっていたように見えたので、監督に就任されてもそんなに変わらないのかな? と思っていました。

現場の指導に関しては、そんなには変わったところはないんですけど、それでもやっぱり自分の手の回るところと回らないところがあるので、監督という立場上、いろんな人間を、適材適所じゃないですけど、しっかりと配置してその人間にある程度任せなきゃいけなくなりましたね。やりきれなくなりましたから。

コーチの時は、現場は自分にある程度任せてもらっていたので、それをやりきれば良かったんですけど、どちらかというと今は、あるポジションの人間に任せたというところを、いかに遂行するかを管理しなければなりません。

自分がやってきたコーチの仕事であれば、どんな仕事をしているのかがすぐわかりますから、評価もすぐにできます。でも、他の分野の仕事になると、それは、自分でも初めての所もありますので、色々勉強しないといけないですね。会社の一つの部署のようなものでもありますので、会社の人々とのおつきあいの中で、バレー部をいかにアピールしていくかという役割もあります。だから、全く違いますね。

覚悟していたより多かった?

ですね。多いなんてもんじゃないです、ほんとに(笑)。

着任されたときに何かお話しはされたのですか?

たくさん話はしましたね。キックオフのミーティングもしましたし、選手それぞれとも。6月に就任して、昨日で全員2周ずつ話しました。コーチに現場を任せてしまって選手と密に関わることが少なくなってしまったからこそ、コミュニケーションは密にとっていきたいと思っています。月一くらいのペースで、今の進捗状況がどうで、どうしていきたいんだとか、相談したり、こちらが要求していきながら、彼らを引き上げていきたいですね。

今年の「小林アローズ」はどういうチーム?

気合いの入ったチーム(笑)。やっぱりうちのチームって、粘り強いチームにしていかないと勝っていけないと思うんです。どこのチームにもそれぞれのチームカラーというものがありますよね。うちの場合の粘り強さとか、ひたむきさとか必死さというのは、もうDNAみたいなものなので、どんどん継承していかないと、ベースになる強さは出てこない。

若い選手が多くなってきただけに、それが忘れられているかな? と思うときも出てきてるんです。なので、上の連中も危惧を感じているところもあるんですけど、「東レアローズとは何たるや」という伝統の部分を伝えていこうとしています。

それから、何と言っても、Vプレミアリーグで最終的に勝つチームというのは、「攻撃力があるチーム」なんですよ。まあ、バランスが高いチームもいいのですけど、最終的に勝つのは攻撃力。ですから、攻撃力を高める練習をしています。

意識している指導者、目標としている指導者はいますか。

特にこの人というのはないですけど、それぞれの指導者、特に結果を上げている指導者。そういう人は国内でも、海外でも取り入れています。

僕が一番尊敬しているのは、今度UCLAの監督になった、ジョン・スパロウズ。彼は今までやった中で、一番すごいなと思いましたね。

アメリカでの研修で得られたことをかいつまんで言うと?

かいつまんで(笑)。そうですね、アメリカは何がいいかというと、選手を生み出すシステムが確立されていることですね。それを支えているのが大学スポーツということになります。大学スポーツが日本で言う企業スポーツのような役割を担っていて、大学がバジェット(予算)を持っているんです。それを選手に分配している。だから、大学に入るために頑張る、バレーボールを続ける選手というのがいて、その中でもトップレベルの選手が残っています。

アメリカは、もちろん技術だったり体力だったりも求めている部分もありますけど、そんなに驚くべき、画期的なことをやっているわけではないんですよ。やっぱり選手を生み出すシステムに優れていて、途切れずいい選手がどんどんどんどん出てくるのが強さの秘訣だと思います。

さっきの質問とちょっとかぶるかも知れないんですけど、「東レアローズのここを見てほしい」はどこなんでしょう。

ユニフォームが新しくなったので、是非見てほしいですね!(笑)

ユニフォーム! そ、それはちょっとなしの方向で……(笑)。

なしですか? うちの繊維使ってるんで是非見てほしいんですけどね(笑)。

な、なるほど……。

きめの細かいバレーはしていきたい。精度を求めてやっています。しかしダイナミックさも求めています。相反するんですけどね。どこまでそれが完成形に近づけるか、そこを見てほしいと思います。

それから、「バレーをやっている子ども達へのメッセージ」をお願いいたします。

それは……是非やってください! もっと友達を引き込んでやってください! これも余談になるんですけど、うちの選手達全員に、バレーを始めたきっかけを僕が聞いたことがあるんですよ。ほんとに単純な理由ですね。いわく、親がやっていた。友達がやっていた。学校に野球部とバレー部しかなかった。などなど、ほんっとに単純な理由ばっかりなんですよ。

特に、別に全日本がかっこいいからとかじゃ全然ないんです。周りの影響というのがすごいんですよ。大人から見ると、野球やって有名になって、お金も稼いで、外国に行ってもっと稼いで、とか、ちょっと不純な動機があるじゃないですか。でも子どもは違うんですよね。

結局真剣に指導したり、やらせてる大人にはどこかそういう(有名にさせたいとかお金を稼がせたいとか)思いがあると思うんですよ。そういう思いのない親は、子ども達が選んだスポーツに茶々を入れたりはしないと思います。僕だってそうですからね。だから、やっている子は、もっと自信を持って、友達を引き込んでほしいですね! 「楽しいからやろうぜ!」って。

目標はやっぱり優勝ですよね。柔道の谷さんの「田村で金、谷で金、ママでも金」じゃないですけど、「キャプテンで優勝、コーチで優勝、監督でも優勝」というところですか?

はい、当然優勝です。監督になって入れ替え戦とかじゃまずいですからね(笑)。頑張ります。

 
COMMENTS
評価コメントが投稿されていません

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

現在、コメントフォームは閉鎖中です。

トラックバック