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バレーボールマガジン>インタビュー>ファイナル3のキーマン山本将平(後編)初代表で世界と戦って得た自信「高いと思ってた壁は思ったより高くなかった」DAZN裏話

インタビュー

2018-03-03 11:00 追加

ファイナル3のキーマン山本将平(後編)初代表で世界と戦って得た自信「高いと思ってた壁は思ったより高くなかった」DAZN裏話

山本将平インタビュー

SV男子

JTサンダーズに今季から加わった新戦力・山本将平。ファイナル3のゆくえをにぎるキーマンだ。彼にインタビューを行った。後半ではグラチャンのこと、話題を呼んだDAZNでの上半身ヌード写真の裏話についてなど。

――話を戻しますが、8月に代表に初めて選ばれて、9月にはさっそく世界大会「グラチャン」に出て、そこで得たものは?

山本:自分ではわかりません(笑)。代表に選ばれて、皆と一緒に練習をしていく中で、レベルが高い選手が多かったんで、その中で練習できたことはプラスになりました。打ち方ひとつだったり、ディグの精度、レセプションの精度ひとつとっても意識が違う。ちょっと割れてもいいと思うような球でもきれいなトスを上げたり、そういう球際のプレーとか、緻密なバレーをしていくには大切なんだなと思いました。チームに持ち帰りたいなと思いました。

 

――グラチャンでは途中交代でいきなり入ってサーブを決めたりとか、強豪国揃いのジャンプサーバーの強烈なサーブを綺麗に返していました。試合を見ていた人は驚いたと思いますが、どうでしたか?グラチャンを通じて、自信はつきましたか?

山本:実際サーブを受けてみると、カジースキ(ジェイテクト)とかイゴール(豊田合成)とかうちのエドガーとか、世界レベルのサーバーがプレミアリーグにいる。昨シーズンだったらマサ(柳田将洋)がいてと、良いジャンプサーブを持っている選手たちが結構いっぱいいたので、受けてみてすごい衝撃だなとは思わなかった。外国人の凄いサーブだなという感じではあったが、グラチャンに出てきた選手が、カジースキやイゴールよりすごい選手かというと、そこを超えてくるとなるとなかなか無い。同じテンションで、彼らが打ってくる時も同じように考えたら大丈夫かなと思ってました。

 

――でもその考え方ができるのがすごいですね。なかなかそこにたどり着かないと思います。

山本:でも、ビッグサーバーが6人続くとなると大変ですね。正直、代表ではマサや石川(祐希)がいてるので、自分はパスをとりあえず返すという使命があったから、それをまっとうして集中できた。それが大きい。パス要員として。

 

――パス要員といわず、もっと欲を出してもいいのでは。

山本:そうですね。結局はスパイクも打ったりしましたが、でもまずは自分が何をすべきか、パスだけはくずされてはいけないと思った。そこに集中できたというのが、ある程度できた要因かもしれない。

 

――自分の中で大きな自信になりましたか?

山本:そうですね。世界と戦って、ある程度プレーが通用したというのは希望にはなりますよね。壁はありましたけど、結局試合に負けましたし、取れない球もたくさんありました。でも、自分が思ったより高い壁でもなかった。壁でもないといったらおかしいですけど、頑張れば届くんじゃないかなと思った。もっとボコボコにされるかと。パスに関してはまだ通用した。それ以外はボコボコでしたけど(笑)。

 

――1回代表に選ばれて経験すると、今後ももっと選ばれたいと思うようになるものですか?

山本:難しいですね。選ばれるために頑張ろうとかは違うかなと。JTはJTで頑張らないと、下心が出ると、チームのためにプレーするのと個人のためにプレーするのは違うし。自分が目立たなくてもチームが勝つのであればいいですし。代表を意識はしますけど、そのために頑張るというのはないです。

 

――今のところ、パナソニック、豊田合成が抜けてる感がありますが、実際やってみてどうでしょう。

山本:毎年そうですけど、絶対このチームに勝てそうにないというのはなくて、下位が上位を食ったりという大番狂わせもあります。対戦相手のデータを見ますけど、対戦相手どうこうというよりは自分たちが自分たちらしいプレーをするということに集中してこのリーグをやりとげたいです。

 

――あと、監督に何か言われたりしますか?修正とか?

山本:具体的だと、チーム的にいうとサーブミスだったりとかサーブターゲットの徹底だったり、そういうったことにはシビアになるんで、サーブミスを連続で出さない。前の人がサーブミスをした時は、入れとけサーブではないが、サーブターゲットにしっかり打って、皆で守備をするというところはできるように言われています。

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