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インタビュー

2018-04-21 08:00 追加

久光製薬・酒井新悟監督「誰が出ても戦えるチームに。もう一度世界に挑戦して、世界で勝ちたい」(後編)

久光製薬・酒井新悟監督インタビュー 後編

V1リーグ 女子

 女子バレーボール、V・プレミアリーグで2シーズンぶりに優勝した久光製薬スプリングス。チームを率いて2シーズン目でリーグ優勝を成し遂げた酒井新悟監督に、後編ではチーム作りの手ごたえや成長、理想の戦い方や今後の目標について語っていただいた。

──2シーズン目、チームビルディングの手ごたえは?

酒井監督:能力のある日本のトップ選手がいる。若手にも素晴らしいポテンシャルを持った選手がたくさんいる。それを集結してリーグ優勝する。そのためのチーム作りとしては、まず若い選手をしっかりと底上げしてチーム全体のレベルを上げていく、そうして全日本選手も含め、よりプレーの精度を高めていく。それがこれからやらなければならないことだと思います。昨年、全日本選手がいない中でも国体で優勝したり、若手も成長して、自信に変えてくれていると思います。リーグでも今村(優香)や森谷(史佳)、加藤(光)が活躍してくれました。内定で入った井上(愛里沙)も1試合任せて勝つことができましたし、ジュニア代表に選ばれた中川(美柚)もいます。

久光製薬スプリングスとしてやはり、世界と戦えるチームを目指していきたい。アジアクラブ選手権で勝って世界クラブ選手権の切符を取って、もう一度、世界に挑戦して勝つ、世界でしっかり戦えるチームにしたいです。

──ぜひそうなっていただきたいです。楽しみにしています。技術的な積み上げとしてはいかがですか。

酒井監督:もともとオフェンス力のあるチーム、それにプラスして、今リーグはアキンラデウォが加わったので、リードブロックのシステムを組みました。それによりブロックの意識を高く持ってくれるようになったと思います。レシーブについても、タッチボールに対してのディフェンスへの意識が高まったと思います。「ブロックで触ったボールはディフェンスの責任だ」と意識改革ができたのは大きかったです。タッチボールは取る、プレッシャーをかけた中で逃げてきたボールは逃さない。ブロックはデリケートなスキルなので、やり続けないとどんどんダメになる、組織として機能しなくなるので、意識を高く持って、今後もこのブロックシステムを続けて、トータルディフェンスの中で高めていきたいと思います。そこからの展開は攻撃力をしっかり出せれば、力はあると思うので。

──その攻撃力の中で、あえて言いますが、バックアタックがもう少し増えたらもっと面白くなるのではと。

酒井監督:そうですね。そこは一つ課題ですね。アキンラデウォがいると、バックアタックが少ない中でも高い確率でサイドアウトが取れますが、ラリー中のバックアタックは選択肢に入れておきたい。来シーズンはどんどん打っていけるようにしていきたいです。今リーグも後半は少し打数が出ていましたが、もう少しバックアタックの本数を増やして点数を取りたいです。

──アキンラデウォ選手の存在は大きかったですね。

酒井監督:彼女のもたらすものはプレーや得点だけでなく、前向きでみんなのお尻をたたけるような選手で、精神的支柱でもありました。今シーズン一緒に戦えてよかったと思いますし、また一緒にやりたいです。選手たちもリスペクトしていますし、プロ意識が本当に高いです。

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