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会見・コメント

2018-12-08 09:21 追加

宮下遥「チームが暗い雰囲気にならないように心がけた」山口かなめ「ホームで3連敗の悔しい思いを全員がこの試合で出せた」 V1リーグ女子 NEC対岡山会見コメント

12月2日 NEC対岡山戦 会見コメント

V1リーグ 女子

 12月2日に深谷市総合体育館で行われた V 1リーグ女子NEC対岡山戦の試合後の記者会見コメントをお届けする。

 NEC 3(25-21、25-19、21-25、25-15)1 岡山

■岡山シーガルズ

●河本昭義監督

今のチーム状況の中で、うちのチームの個々の持っているものを今試すのは遅すぎるのですが、ゲームの中で何が起こるかわからない。 起こったことの中で対応しながら、ゲームメイクしていかなければならない。勢いに乗りかけて決め切れない部分がすべてを失速させている気がします。

年内はあと2試合、天皇杯皇后杯を含めて、できれば変化を持って対応したいと思っています。昨日も若手と中堅がよく頑張って、いいゲームメイクをしてくれたのですが、何度もマッチポイントを取りながら、若気の至りというのか…。

この試合も4セット目、流れが NECさんに行きかけた時に吉岡(美晴)選手がすこぶる彼女らしいスパイクを打ちました。本人も「あっ」と思ったのではないかと思います。あそこでもう1本出るような、決まった攻撃を自分で意図的にできるような工夫をしないと、ちょっと難しいかもしれません。ミドルからサイドに変わって間がないこともありますが、そういう時間が必要な選手です。 精神的に自信をつければいける選手なのではないかと思います。

疲れなどいろいろな理由でやや失速している選手がいる状況の中で、みんながそれを乗り越えてくれれば、岡山シーガルズはもっと強くなれる、バレーが楽しくなれるのではないかということを考えながら、今日はベンチにいました。

―― 第1セットの終盤、ツーセッターを敷きましたが、どのような狙いがありましたか?

河本:昨日の試合、1セット目から5セット目までフルで出たのは、渡邊(真恵)選手だけだったと思います。 彼女が普段、サーブレシーブをしていないのにすこぶる頑張っていました。ずっと自分のやってきたポジションで試合に出場すれば、疲れは溜まりにくいと思いますが、いつもやっていないことすると当然疲れます。 できるだけそうならないようにツーセッターにしました。
ひとつ大きな理由は、宮下(遥)が良くも悪くも溜まりすぎているので、スパイクをさせることによって、彼女本来の強みを発揮させたいと。ダメになりかけても自分で踏みとどまって対応する力が出てきているので、そういう意図でツーセッターをして、その中で変則を入れてやってみました。

――1セット目だけではなく、最後までこの形を試したのは、いろいろな選手を使って試してみたいという意図があったのでしょうか?

河本:そうですね。本当は小野寺(夏希)選手が入っていれば、短いスパンの中ではそうでない方がいいのかもわかりませんが、 今のチームの状況の中ではその方がいいのかなと。 NECさんが出だしが良くなかったので、むしろうちに流れが来てもおかしくない状況で、変則的なシフトを練習の中でもやっているので、相手がどのように対応するのかをちょっと見ていました。うまく回った時にはまずまずの形だったので、 この試合はそういう形で試しながらやろうと選手には言っていました。

――昨日の試合同様、第1セットを惜しい形で逃がしましたが、その要因は監督から見て、どのようなことだと思いますか?

河本:サイドが決め切れない。例えば今日の試合の相手はセッターやキャプテンが小柄な選手でしたが、そこにある程度低いトスを持っていって、ストレートをブロックの上から、あるいはタッチでと言い続けていたのですが、そこの部分がもうひとつ計算通りにいかない。それが逃げ切れない一番の原因だと思います。

例えば今、吉岡選手を試していますが、彼女はケガから復帰して1年くらいなので、スパイクを数多く打てなかったのが事実です。ですから、そこは目を瞑って、今、金田(修佳)選手がマイナスに走りかけているので、彼女を試しながらやっているところです。

天皇杯皇后杯が終わったら、少し時間がありますから、ラスト2試合はストレート側への攻撃に力を入れたいと思います。昨日、5セット目の前半、ストレートにすごくいいボールを打ったんです。 コートチェンジ後、なぜ同じところに打たなかったのか? これはメンタルの問題で、本人が自信がない、数をこなしていないということがありますね。ミドルの方が長かったので、そこのところをこの2、3日でちょっと真剣に、ケガをさせないようにしつつ取り組ませたいと思います。ある程度数をこなさないと出来上がらないと思うので。そこのところは本人もチームもわかっていることなので、最後の部分の決め手のところをきちんと来週に向けてやっていきたいです。ここが狙い通りに行くと全てが明るくなってくるような気がします。今、チャンスを持って、いけると思って、最後のスパイクの段階で「ああ、やっぱり」となってしまうので、そこの部分に何かいいものを注入する必要があるのかなと思っています。

――宮下選手は今のシフトを楽しんでいるように見えましたが…?

河本:実際、楽しくやっているのではないでしょうか?(笑) 最初の3試合くらい、すべてをマイナスに捉えてしまって。負けん気の強い選手なので、真面目になりすぎてしまって。そこの部分を何かで変えられたらと。自分を突き動かすというか、その気持ちは持っていないといいものは出てこないので。そこは私もわかっているし、多分本人もわかっているのではないかと思います。レシーブやサーブに関しては申し分ないので、殻を突き破ってくれたらと思っています。

――これまでチーム全体的にガッツポーズは控えめな印象がありましたが、今シーズンは闘志を前面に出しているような場面も見られますが…。

河本:吉岡選手がそういうことを得意とするタイプなので、彼女にはそういう役目だと話しています。徐々に自分の中で突き抜ける技術が出てきたという感じがします。

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