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会見・コメント

2018-12-31 17:08 追加

JT山本主将「(天皇杯Vで)誇らしいけど『勝って兜の緒を締めよ』でリーグに繋げる」

V1リーグ 男子

JT小野寺「初めての日本一で嬉しいけど、もっと高みを目指す」

●山本将平

今日ストレートという結果でしたけど、1セット、1セット、内容の濃い試合で、どちらかがあと1本ミスが起こっていたら、こちらが受け身になっていたら、結果がわからなかったような試合だと思います。そこを取りきったというのは、自分たちが天皇杯を通して成長できた部分だと思うので、天皇杯を優勝できたということは、すごく誇らしいことだと思いますが、自分たちが強いと勘違いせずに、また、「勝って兜の緒を占める」じゃないですけど、まだまだ向上できる部分はいっぱいあるんで、年末しっかり調整してVリーグに繋げていけたらなと思います。

●小野寺太志

今日は序盤で離されてしまう展開もありましたし、序盤でこっちが離しても逆に追いつかれてしまって、終盤苦しかったりと、いろんな展開があった。ですけど、気持ちで負けなかった分、最後まで勝ち切ることができた試合だったと思います。こういう勝ち方ができるということは、もっと良いバレーができるということに繋がると思う。チーム全体で課題を見つけながら、またリーグ戦が始まる時に最高の状態でのぞめるようにしていきたいと思える試合でした。

 

――この試合の中継の副音声で、中垣内監督が山本選手のサーブをべた褒めしていたんですが、そのサーブについての自信というのは?

 

山本:この天皇杯・皇后杯にかんしては、サーブは比較的ポイントを取れたと思いますし、まぁ効果率も高かったと思いますけど、ただ、自分の課題としては、自分がサーブで攻めるというよりも、時にはバランサーにならないといけない時もある。そういった意味で、まだまだミスが少なくできる場面だったりとか、状況を見ながら打つ場所、打つコースだったり、打つ力を変えたりとか、そういったまだまだ工夫ができると思う。まだまだ向上できる部分はあるなとは自分では思っています。

 

――続けて、同じような質問ですが、中垣内監督が小野寺さんのことを体重が乗るようになってミドルとして成長が見られると言われていました。今シーズン、何か努力して、変えられているようなことして、そこに繋がることは?

小野寺:Vリーグが始まる前のアジア大会でも世界選手権でも、どっちとも(日本代表のメンバーとして)行きましたけど、僕自身は試合で活躍してないですし、試合に出られるチャンスすらもらえなかった。僕自身の力の無さを痛感して、このリーグにのぞんだ。これから東京五輪に向けて、短い日数のなかでやっぱり存在感を出したいと思っていた。それが一番のアピールになると思う。深津さんと話しながら、僕自身がアピールになるように、深津さんもよく僕のことを使ってくれますし、それを期待してくれていると思うので、それを応えられるようにというのは話しながらやっている。特に、技術的にああしようこうしようというよりかは、セッターとのまず信頼関係を築くことからかなと思っていますので、そこが活きていると思います。

 

――山本選手に。JTが王道バレーしかできないという、良くも悪くも正面からぶつかっていくバレーしかできないと言われていたんですが、その中で結果を残せたということについて。

山本:自分たちには最後に託せる選手が、特に劉選手だったりエドガー選手だったり、攻撃力のある選手がいるので、言ってしまえば、相手に裏をかかれなければ、その正面からぶつかっていても勝てるというのが、この大会で証明できたかなと思います。ただ、やっぱり自分たちの策がないわけではないので、ある程度基本となる相手のデータだったりとか、おさえつつもやっていかないと、この先ももっともっと分析をされて、厳しい戦いになってくると思う。だから王道バレーというか、自分たちがやることは変えずに、もっと効率化できることは効率化してやっていければと思います。ただ、この天皇杯に関しては、自分たちの力をしっかり出し切るというのがまず目標だったので、それで結果がついてきたというのは、自分たちにとっては大きな成果かなと思います。

 

――小野寺選手に。1セット目の最後のサーブのところの崩したところの、サーブに関してこの試合、この大会にのぞんだか。ご自身のバレーキャリアの中で日本一になったことはどういう意味を持ちますか?

小野寺:サーブに関しては今大会を通して強気で攻めることを意識していたというのはありますし、サーブ順で僕の前は劉がいて、あとはエドガーがいるんでなかなかミスができないんですけど、そのミスだけを考えてしまうと、効果的なサーブをリーグ戦でもなかなか打てなかったので、強気で攻めることも大事かなと思いましたし、結果として今日だったりとかは(相手の守備を)崩せたので、良い方向につながったのかなと思います。僕自身、初めて日本一なった。目指したものを経験できて、すごく嬉しいんですけど、もっともっと高い目標を持ってできると思いますし、一つの通過点にしてこれからどこをまた目指していくのかとか、日本代表、それ以上を目指してこれからやっていきたい。今日の喜びは今日とっておいて、また明日から切り替えて次に繋げられるようにしていきたいと思います。

 

――小野寺選手に。1セット目の最後のサーブで、東レは渡辺俊介選手が交代出てきましたが、あそこは狙ったんですか?

小野寺:あそこはアウン・トゥ選手と(渡辺が守備で)並んでいたんですが、アウン・トゥ選手だけを狙いにいくよりかは間を狙ってて動かしながらと考えていた。途中交代で入ってきた(渡辺は)、元はリベロの選手ですけど、天皇杯決勝ということで相手もやりづらい部分はあるだろうなとは思いますし、簡単に取られないようにだけしとけば、前に強いブロッカーがいたので、いけるかなと思った。ミスだけはしないようにと考えてました。

 

――山本選手に。まずサーブのチームの狙い目は?

山本:まず第1には、一番重要なのはリベロを外すというのはミーティングでも話していた。それと、これはこの試合に限ったことではないんですけど、とにかくミスを恐れず攻めるということだけをとにかく考えて、たとえミス続きだったとしても緩めない、というのはチームの選手の中で話し合ってたこと。とくにVリーグの1週目とかはとくに自分たちがサーブのミスを恐れすぎて、取れる試合も取れないというのが多いので、とにかくミスを恐れないということだけを考えて、全員サーブを打っていきました。

 

――その中で1セット目の中盤までゾーン6のところへ勝負しているサーブが多く見られていて、効果が見られなかったと、見ていて感じたんですが、中盤以降、東レの20番(アウン・トゥ)をターゲットに変えていったと見えました。そのところのチームの方針、自分たちで決めたのか、チームで決めたのかどちらでしょうか?

山本:チームで決めたというよりは、各々の部分が大きいと思います。ジャンプサーブだったりしたら、ウィークレシーバーを狙って、(サーブの威力が)弱くなるよりかは、自分のベストコースを打とうと話をしていた。どちらかというと個々で狙える場所が違ってきたのかなとは思いますけど、チームで話し合ったよりは、個人個人の結果としてそうなったのではないかと思います。

(山本、小野寺の2人は会見場を退出)

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