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会見・コメント

2019-03-20 08:00 追加

NEC・柳田光綺「自分たちがしたかったことを相手がしてきた」 デンソー・鍋谷友理枝「サーブで攻めて、いい形に持っていけた」

V1リーグ女子 ファイナル8 デンソー対NEC 会見コメント

V1リーグ 女子

 3月16日に深谷市総合体育館で行われたV1リーグ女子ファイナル8、デンソー対NEC戦の記者会見コメントをお届けする。

 デンソー 3(25-19、25-17、25-19)0 NEC

■NECレッドロケッツ

●金子隆行監督

試合時間がちょうど1時間半で終えたセットカウント0-3でした。試合時間がこれだけ短いということは、うちの特徴であるブレイクからのラリーをする展開が少なく、逆に相手のブレイク時間が長かったのかなと。サーブとサーブレシーブがひとつのポイントになることを選手たちに伝えて、今週1週間やってきました。その中でもブレイクは我々の強みになるから、サイドアウトを安定させていこうということを意識していましたが、デンソーさんの粘りと安定したプレーに対して、うちの本来のリズムを取り戻すことなく終えてしまったというのが率直な感想です。

――サーブで攻め切れていない要因は?

金子:サーブというのはメンタルの部分もあるとよく言われますが、そもそものスキルの部分で安定したものがないのかなという気がしていて、そこがサーブが打てない原因でもあると思うし、やはり、焦っている展開が多いのかなと。サーブを打つまでの8秒というのは誰にも邪魔されることなくフルで使える部分でもあると思うので、それをうまく使えればもっとよいサーブが打てるのではないかと思っています。サーブ力がないチームではないと思うのですが、ミスに対する意識が高すぎて打てない状況が続いているので、その辺の意識を変えていかなければならないと思います。

――ファイナル8の残りの試合を勝つための課題は?

金子:ひとつはもう一度本来の強みであるブレイク、ラリーを制するという展開に持っていくためにサーブであったり、オフェンスの部分でも苦しい状況でただ打って返すだけではなく、相手の穴を狙って返したり、こちらのブレイクを有利に働かせるような、ずる賢いプレーというのをもう一度やっていきたいです。それと、ファイナル8の開幕2連戦が精神的にダメージの残る負け方をしている部分があるので、選手たちにはそういったものを一度忘れて戦っていこうという話をしました。選手自身が劣勢な展開になると、フラッシュバックのような感じで悪いイメージが頭をよぎってしまうこともあると思うので、メンタル的な部分で僕がサポートしていければいいなと思っています。
まずは本来、自分たちがやるべきバレーをしっかりやって、楽しんでプレーするという、原点に戻りたいと考えています。

――今日のゲームで収穫は何かありましたか?

金子:勝つことの難しさというのは感じました。いつも通りにやれば、こういう展開にはならなかったはずですが、デンソーさんはうちに勝てていない状況の中で、つなぎ1本にしても次の人に託すところまで持っていけるつなぎがありました。それに対して、うちはつなぎが「点」になってしまってつながらなかったので、そういった部分で差が出て、勝てていないチームと勝率を上げているチームの違いが出たのかなと思います。

――ファイナル8に入ってから調子が上がらない原因として、選手たちのコンディションの部分は問題ないのでしょうか?

金子:コンディションは問題ないと思います。実際、東レ戦、トヨタ車体戦でも出だしの1、2セットはコンディションよく、いいゲームを展開していたので。ただ、あと1点を取り切れる力が不足している部分があります。それぞれ持ち味のある選手がたくさんいるので、試行錯誤しながら戦っていきたいと思います。

――途中出場した廣瀬(七海)選手の今日のプレーに対する評価は?

金子:まだ調子が上がってきていない部分もあると思います。長い間ゲームから遠ざかっていたので…。ゲーム勘というのはゲームでしか補えないものだと思うので、それを早く取り戻してもらえたらと。彼女は勝負どころの1点であったり、そういったチームに勢いを与えるプレーのできる選手の一人だと思います。残り3戦は彼女に限らずですが、苦しい状況でチームに勇気を与えられるようなプレーヤーの存在が必要になってくると思います。

●柳田光綺主将

今週は2試合で6ポイント、今日と明日で確実に3ポイントずつ獲りたいと思って試合に臨みましたが、相手が出だしでバタバタしている以上に自分たちがバタバタしてしまい、いい状態ではない決められ方をされて、リズムがとれないまま1セット目を終えてしまいました。
2セット目を立て直さなければならないという時に、今度は相手の好きなように自分たちのディフェンスがいないところにスパイクを決められるなど、3セット通して、終始やられてしまう展開となってしまいました。途中、いい流れもあったのですが、オフェンス面では波に乗り切れず、逆に相手が嫌なコースに自分たちが返すことができたかといえば、そういう面が足りなくて、リズムが取り切れず、ストレートで負けてしまいました。
明日も同じ東側のグループとの対戦になりますが、相手は勢いで来ると思うので、今日以上に受けて立つのではなく攻めの姿勢で、プレーでもメンタル的面でも臨みたいと思っています。

●廣瀬七海選手

ほとんどキャプテンが言った通りですが、コートの中にいる人も外にいる人もチーム全員がエネルギーを出し切れなかったことが今日の敗因だと思います。相手がリズムよくプレーしていて、自分たちはよくないリズムでプレーしてしまっていたので、そこで流れを変えるようなプレーを出せたらよかったのですが、終始全員が守りに入ってしまっていて、リズムの乗りどころを逃してしまいました。明日はスタートから全員でエネルギーを出して、失うものは何もないと思って、とことん攻めて、確実に3ポイントを獲りにいきたいと思います。

――柳田主将に。デンソーについて。今季勝ち越してきたチームに今日はストレートで敗れてしまいましたが、相手が対策してきたり、狙いどころを変えてきたといったことは感じましたか?

柳田:オフェンスの部分で上回れなかったことが敗因の一つだと思うのですが、1レグ、2レグ、皇后杯と3戦やってきて、相手もデータを取っているし、自分たちがうまくいっていた攻撃を対応してきたというのは試合を通して感じました。逆に、対応してきたことの逆をつかなければならないのですが、「変えてみよう」という発想がありながらも変えきれずに中途半端で終わるプレーもあり、それが焦りにつながってしまいました。違うことをしてみるという思い切り、ちょっとした勇気が足りなかったのかなとオフェンスの部分では感じています。

――具体的に相手に封じられたプレーは?

柳田:私がサイドアタッカーとして感じているのは、前回までは相手のブロックがバラバラになり、カンチャンがあいた時にそこにしっかり叩けばディフェンスが崩れることが多かったのですが、今回は割れてもそこにディフェンスが入って対応してきたりしました。それをCパスにもできず、A・Bパスにまとめられて、トランディション中、ラリー中からいい状態でコンビを組まれてしまうということが今回は多かったです。そういう時にカンチャンが空いていても、ディフェンスの1個前でタッチをしてみたり、ブロックアウトであったり、もっと工夫できたはず。逆にデンソーさんは指先を狙ったブロックアウトや、相手が嫌なところを突いてきたりという決め方をしてきて、自分たちがしたかったことを相手がしてきたので、そこは相手に学ぶ部分も大きかったと思います。

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