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インタビュー

2019-04-25 12:00 追加

岩坂名奈「私が何かをしたわけではなく、みんなで勝ち取った優勝です」 V1リーグ初代女王・久光製薬スプリングス優勝インタビュー

久光製薬スプリングス優勝インタビュー

V1リーグ 女子

 4月13日に閉幕したV.LEAGUE DIVISION1 女子で2連覇を達成、そして新リーグ初代女王に輝いた久光製薬スプリングス。キャプテンの岩坂名奈主将に今シーズンを振り返ってもらった。

――優勝おめでとうございます。優勝が決まった瞬間、思ったことは?

岩坂名奈選手(以下、岩坂):ありがとうございます。苦しい試合だったので、勝ってよかったということと、終わってホッとしたという気持ちがありました。

――第2戦で東レ(アローズ)にゴールデンセットまで追いつめられた時はどんな心境でしたか?

岩坂:追い詰められた状況ではありましたが、 いつもだったら負けた後、暗い雰囲気になってしまうと思うのですが、 空き時間に控え室に戻った時にそういった暗い感じが全くなく、 むしろ一人ひとりがいきいきしていました。みんなが「あとはやるだけだ」という思いでいたはずです。ゴールデンセットも初めて経験しましたが、 その前の15分間の時間の使い方がうまくでき、気持ちが切り換えられたと思います。

――皇后杯優勝の時もそうでしたが、胴上げは今回も拒否?

岩坂:はい(笑) 全員で勝ち取った優勝なので、キャプテンという役職はありますが、 私が何かしたというのではないので。もし、選手も胴上げをされるのであれば、キャプテンだけではなく全員がされるべきだと思います。

――2連覇を達成されましたが、新リーグ元年ということで、昨シーズンとの違いで感じたことはありますか? 決勝の雰囲気は変化を感じた部分はありましたか?

岩坂:私たちは勝つということだけを考えていたので、ファイナルの雰囲気についてはあまりわからないところもあったのですが、 リーグを通して振り返ると、新しくなって1年目ということで、どのチームも試行錯誤の段階で、まだまだ集客の部分など改善できることがあったと思います。 その課題を来シーズンには克服し、もっともっとバレーボールを知ってもらったり、 ファンの方々を増やしていかなければならないということはリーグを終えて感じています。

――どんなふうに課題となっている部分を改善していくべきだと思いますか?

岩坂:初めて観に来てくれた人が「バレーボールって面白いな」と思ってくれたり、 何かを感じ取ってもらえるような内容の試合をしていかなければならないと思います。また、発信の方法も工夫が必要かもしれません。それぞれのチームで色々なことをしていますが、それをもっと多くの人に知ってもらえたらいいなと思います。

――久光製薬スプリングスのホームゲームは盛り上がっていましたね。

岩坂:それは会社の方々などが裏で動いてくれたので、芸能人の方を呼んだり、スタッフも考えてくれていたので…。もっと多くの方に知っていただければ、それを楽しんでいただけたのではないかと思う部分もあります。 選手も何らかの形で発信していく必要がありますね。

――同じポジションのフォルケ・アキンラデウォ選手の退団が発表されましたが、アキンラデウォ選手から学んだことは?

岩坂:この2年間、ルーク(アキンラデウォ選手のニックネーム)から色々なことを学び、本当に勉強になったと思います。選手としてだけではなく、人としてすごい人なので。 そういうすごい選手と2年間、毎日一緒に練習できたことは、私のバレー人生にとって大きなプラスになりました。 バレーに対する取り組み方であるとか、世界でもトップレベルの選手がこういう考えでやっているのに、自分はこのままではダメだなとかさまざまな気づきを与えてもらいました。

――例えば、ブロックの動きなど、教わったことはありますか?

岩坂:はい。ステップとか、どういうことを意識しているのかをきいたり、逆に私はこういうことを意識していると話したり…。1年目は彼女のプレーを見て学ぶことが多かったのですが、2年目はそれに加えて、わからないことは積極的に聞くなど、会話をするように心がけました。

――ブロード攻撃も見て学ぶことが多かったのでしょうか?

岩坂:もちろん、身体能力は違いますし、 自分に合ったやり方で自分のものにしていくことが一番だと思うので、真似とかではなく、取り入れて身につけ、学んだものを次に活かせるように、自分自身やっていきたいと思っています。

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