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コラム

2020-02-26 07:29 追加

2019-20シーズン V.LEAGUE DIVISION3 男子総括

V2/V3 男子

全体を通して

各チームは「共に」戦っていた

今季のV3リーグが「4チームで5回戦うリーグ戦」であるという発表が為された当初、リーグ界隈には大きく不安が流れた。各チームはそれぞれに危機感を持ち、チームとしてできることを集約し、それぞれのホームゲームで打ち出してきていた。

東京大会、GayaRによる配信の一コマ

中でも工夫があったのは、複数会場でおこなわれた試合配信。コミュニティーFMや携帯のアプリなどで、試合会場内でも、試合会場を離れた場所でも聴くことができた。解説に他チームの選手が参画するなど、チームの枠を越えた協力体制が随所に見られた。4チームはネットを挟んで対戦するチームではあるが、リーグ戦を支える者としては、まるでひとつのチームのようになっていた。
それでも払拭しきれなかったのは、会場の観客数の少なさであった。今季最多が1月19日、北ガスアリーナ46でのサフィルヴァ北海道-トヨタモビリティ東京スパークル戦の930名。各チーム側の努力とそれによってじわじわと増えたV3リーグを観戦するファンがあるにしても厳しい現実である。V3リーグを(その上のV2もだが)どのようなリーグとして存在させるのか、という、V.LEAGUEとしてのグランドデザインが必要なのではないだろうか。
2020-21シーズンに向けて、新たにクボタスピアーズ、アイシンティルマーレ、千葉ゼルバ(復帰)3チームがS3ライセンスを取得しており、来季はチームが増えての戦いになることが見込まれる。また今季とは違った風が吹くものと思われる。

文・写真 出口季里

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