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ゲームレポート

2015-05-02 12:08 追加

東レ、中大に辛勝。小林監督は石川祐希に脱帽

黒鷲旗開幕戦東レ中大戦レポート

V・プレミアリーグ 男子 / 大学バレー 男子

「第64回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」が1日、大阪市港区の大阪市中央体育館で開幕した。男子の東レアローズは、全日本インカレ王者の中央大学と対戦し、3−1(27−25、21−25、25−15、25−15)と苦しみながらも勝利した。

プレミアチーム相手にも十分通用した石川(中大)

プレミアチーム相手にも十分通用した石川(14番)

 

とても日本最高峰リーグに属するチームの試合内容では無かったー。監督復帰の初戦でもあった東レの小林敦監督は、若手の成長を促す狙いもあり、第1セットのスターティングメンバーに、セッターは23歳の藤井直伸、サイドアタッカーには24歳の星野秀知を起用した。しかし、そこへ大きく立ちふさがったのが中央大のエース、19歳の石川祐希だった。

 

昨年、日本代表入りし、11月からは約3ヶ月だがイタリアリーグ・セリエAの名門「モデナ」に短期移籍して優勝を経験した石川には、14/15シーズン7位とはいえプレミアリーグの強豪である東レが相手でも苦は無かった。第1セットから、石川は東レのブロックに臆することなく、2枚ブロックをきっちりつかれてもクロスに強打、3枚ブロックでコースが無ければワンタッチアウトできっちり点を稼ぎ、後衛からもバックアタックを決めた。逆に東レは、タイミング的には間に合うのにブロックを跳び損ねたり、デヤン・ボヨボッチがブロックでコースを制限して拾えるはずのボールをレシーバーが拾えなかったりと、特に守備面のチグハグさが目立った。第1セットこそ東レが取ったが、第2セットは中央大に中盤以降リードされっぱなしだった。ボヨビッチや鈴木悠二のジャンプサーブで攻め、一時は反撃ムードになりかけたが、そこでまた魅せたのが中央大の石川だった。

 

東レが連続ポイントを取った15−18、東レのジャンプサーブがネットに当たってポトりと落ちそうになったのを拾い上げたボールを、石川が後衛から強打。意表をつかれた東レは身動きすら出来なかった。小林監督は「石川はこういうプレーがあるよ、というのは事前情報で聞いていたので選手には注意していたが、石川にいざやられると対処できないよね」と脱帽するしかなかった。

 

これ以上やられる訳にはいかないと第3セットからセッターを藤井から梅野聡に、サイドアタッカーを星野からキャプテンの米山裕太に交代。すると、一気にチームとして引き締まり、また、中大も石川だけに決め手が絞られてしまって、終盤は、さすがの石川も数本シャットアウト。結局3−1で東レが勝利した。

石川2-s

辛勝に東レの小林監督は「藤井や星野はVを経験しているはずなのに、想定した力を出せなかった」と首を傾げたが、ただ、石川の圧倒的なパフォーマンスに「彼は桁違い。Vリーグ全体含めても日本最高の選手ではないか。2020年の東京五輪に向けて日本を背負って欲しい。ファンの気持ちです」と素直に讃えていた。一方で、「彼は既にイタリア・モデナでの経験もして、日本代表としても活躍。このままでいくのだろうか」と危惧していた。石川はまだ大学2年。このまま、大学リーグをメインに活動していくのか、プレミアリーグやチャレンジリーグを含めての活動もありえるのか、或は再び海外挑戦するのか。日本の至宝の今後について考えさせられる一戦でもあった。

 

東レ女子も東海大に大苦戦

 

一方、女子でも東レアローズが東海大学に大苦戦、第1セットをいきなり23−25で取られ、第4セットも大接戦で28−26と苦しんだ。木村沙織ら代表組がいないとはいえ、不甲斐ない試合だった。

文責:大塚淳史

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