2015-11-07 10:27 追加
新主将に聞く 栗山雅史(サントリー)
「代表に行って”サントリーの栗山だ”っていう意識が出てきました。このチームを優勝させたい」
SV男子
今回の「新主将に聞く」は、サントリーサンバーズで昨季オポジットからレフトにコンバートされ、準優勝に大きく貢献した栗山雅史選手です。
――主将は過去にありますか?
中学・高校・大学でやりました。小中高は誰でもできると思うのですけど、大学とか社会人チームのキャプテンは重みが全く違う。ですから、サントリーの僕の前にキャプテンをやられていた山村さんとか金子さんとかに話をきいてます。(キャプテンは)もちろんチームを引っ張る役割があると思うんですけど、僕の場合は今まで通りに自分らしくやれば、先輩たちがサポートしてくれる。
そこは甘えて、上の選手と下の選手としっかりコミュニケーションをとっていこうと。僕がちょうどチームの中では真ん中の世代なので、上からも下からもまとめやすい位置にいるからこのタイミングでのキャプテンだったのかと思います。
――キャプテン経験者からアドバイスはありましたか?
特別なことはないですけど、チームがダメな時はキャプテンが言われるよといったことは聞きました。練習中の内容についても、「身体がしんどい」とか「いろいろやり過ぎてる」とかそういう要望はキャプテンが監督に話を持っていかなきゃならないと。全日本から帰ってきたら、監督とすぐ話をして、「いろんな愚痴とか要望とかあると思うから、それを自分に持ってこい。貫くところは貫くけど、これ以上やったら怪我するというような状況だったら、それに応じた判断をするから、とにかく意見は全部持ってきてくれ」と言われました。
山村さんとか金子さんからもいろいろ話をきいたんですが、心構えというそういうのはできました。
――ジルソン監督から他に何か言われましたか?
みんな同じようなことを言うんですけど、今まで以上に責任が大きいからしんどくなるって。それは間違いない。自分だけじゃなくて、他の選手が落ち込んでたら励ましたりしなければいけないけど、自分も落ちちゃいけないし、とにかくしんどい。でもしっかりサポートするからと、監督からも先輩からも言われたので心強いです。
――ジルソン監督はどんな監督ですか?
僕の中で監督って“絶対偉い人”っていうイメージだったんです。でもジルソン監督は、選手よりのお兄ちゃんみたいな感じですね。「チームは家族」ってよく言うんですけど、監督は僕らのことを本当に家族のように思っているので、僕らもそんな感じになっていきますよね。だからお父さんというか、すごく話しやすいし相談もしやすいです。バレーボールをむちゃくちゃ知ってる。戦術をよく知っていてプロの監督だなと、すごくそれを感じたんです。練習も独自のメニューがあって、今日も突然外でやるぞみたいな、考えてやっているし、リーグ中も基礎練習を欠かさない。そして自分がコレだと思ったものは曲げない。でも意見は聞いてくれるし、みんなやりやすいと思います。雰囲気がいいです。
――チームの状態と雰囲気について。
雰囲気はすごくいいです。笑顔が多くて活気もあるし、すごくいい雰囲気でやってます。トレーニングも、サボってる人もいないし自分のためなので手を抜いている人もいいない。自主的に頑張っています。
それは全く考えていなかったんですけど……。やっぱり押されている時、調子が悪い時、負けが続いてる時に、サントリーらしさがなくなるので、声を出してサントリーらしく騒ぎながらやりたいなと思います。そういうのが大事になる。去年やっていても、いい時は何やってもいいですし、ダメな時にどう戦うかっていくかというのを自分が変えていきたい。
――準優勝の去年は6位だった一昨年となにが変わったと思いますか?
もちろん外国人選手が変わったっていうのはありますけど、それだけじゃなくて、去年に関しては僕もオポからサイドに変わって仕事量もパス(サーブレシーブ)が増えて最初の方はいっぱいいっぱいだったんです。でも段々と楽しめるようになってきて、(リベロの)鶴田とか若い選手もしっかりしましたし、黒鷲旗に関しては柳田のサーブもありましたし、出る選手出る選手が仕事するからいい流れが出来ていて、若い選手がこれだけ引っ張って、どんどん下から出てきているので面白いチームになっていくんじゃないかなと思います。
――今季のサンバーズの、栗山キャプテンから見た売りと課題を。
売りは、良い時はお祭り騒ぎで乗ったらどこにでも勝てる。そんな感じです。
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