2016-01-08 12:11 追加
迫田さおりインタビュー
迫田さおりインタビュー
SV女子
昨季のV・プレミアリーグ6位は「すごく悔しかった」と話す迫田さおり選手(東レアローズ)。今季はその悔しさを胸に戦っている。2015/16シーズンは2015年終了時点で久光製薬スプリングスに次ぐ2位(1ポイント差)。「久光に勝たないと優勝できないと思うから勝ちたい」。2016年は「リオ」五輪イヤー。そのスタートに今季の東レやリオ(迫田選手)自身について語ってもらった。
――今リーグ、いかがですか。
やっぱり昨シーズンのこと(6位)があって……チーム全員がすごく悔しい思いをしてたので「今季は開幕戦からしっかり勢いを出して行こう」と言い合ってスタートしました。開幕戦で日立に3-1で勝てたのはよかった。昨シーズン、その前も久光とやって、開幕戦負けることが多かったので。今シーズンは「開幕戦を勝てた」っていうのが勢いに乗れた1つのポイントかなと。他の選手はどう思っているかわからないんですけど、今季は昨季よりいいチームになっているんじゃないかなって。技術もそうなんですけどチームって所で。そう思っているからこそ勝ちたいです。
――2007/08シーズンから3連覇の後、2010/11シーズン2位、2011/12シーズン優勝、2012/13シーズン2位、2013/14シーズン3位。前回の6位はやはりショックでしたか?
6位はダメですね。ダメです。みんな口を揃えるのが「悔しかった」っていう……もうそういう思いはしたくない、「まずは開幕戦の1点目」って言い合って。昨シーズンは「悔しい」「悔しい」だけで終わってしまったかもしれない。今日試合負けて悔しい、今日試合負けて悔しい、じゃあ何をするか……チーム、選手でしっかりとちゃんと向き合って話していたか。個々で「悔しい」ってなっている感じで、もう少し会話があったら違った展開になってたのかなっていうのもあったかもしれないです。
――それに比べると今季は……
勝ち負けの結果だけ見ると、昨シーズンよりはいいのかもしれないですけど、やっぱり久光には勝てていないっていうのもありますし、負けてる試合も勝てた試合があるので。そういう所をしっかりしていかないと長いリーグ何があるかわからないので。反省もあります。
――どうしても久光に勝てない……どうしてでしょう?
どうしてなんですかね……。でもやっぱり久光さんには絶対に勝たないと優勝できないと思ってるので、今シーズンの残りは勝っていきたい。でも久光さんもすごい練習をしてきてるだろうし、メンバーもすごいし、やっぱりすごく強いチームなので、そう簡単には勝てないって私たちも重々わかっていて、それをさあどうするかっていう。「どうせ負けちゃうのかな」ってそんなふうにはみんな思ってなくて勝つ気で臨んでますし、それで結果が出たら最高なんですけど、なかなかまだ勝ちきれないのが現実で……。
――セットを取ったり、ここを取っていれば……って試合もあったような気がします。
そうなんですよね。この1点を取っていればっていう。あとで振り返ってみたら、このセット負けてるけど「ここをこうしたら勝てたのに」とか。ほんとにもう一つが……でも、もう一つって所まで来れてたりしてるのかなと。
――皇后杯の準決勝はテトリ・ディクソン選手が不在だったこともありますが。
あーでも、トーリがいないっていうのはわかってたけど、やっぱり(久光に)勝つ気で臨んでたので、やっぱり悔しかったですね。あんなふうにコテンパンにされたら……悔しかったです。
――個人的には、今季の迫田選手はここまでどんな感じですか?
個人的にはずっと何年も同じことなんですけど、ほんとに自分に求められているところは「点数を取ること」なので、それは大前提。その他でミスとかシャットをもっとなくしてラリーを続けられたらもっといい展開になるのになあって、振り返ってビデオを見たときに思ったりします。ミスを個人的に減らして行きたいと。
――そのためにはどうすればいい?
うーん、練習! あとはそうですね……競ったり、負けている展開のときに自分自身がいっぱいいっぱいになってしまって、それでミスしてしまったら自分に苛立ってしまうということがすごく多くて。そこを冷静になるっていうのは絶対なんですけど、自分の所までボールが来るまでには他の仲間がボールを触っていて、そこまでしっかり思ってプレーしないといけないなと感じたゲームがあって。だからもっと「自分だけ」じゃなくて仲間のプレー一つ一つをもっと考えたらもっといいように繋がるんじゃないかなと。それが自分に抜けているゲームがあってダメだなと。劣勢でチームがわーっとなって自分もわーってなって「点数取りたい、点数取りたい」って勝ち急いでしまうときにありがちで。そこを勝ち急がないで。勝ち急いだらいいことないから。リードしてても1点1点確実にいくことが大事なんだなと感じます。
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コメント
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山田太郎 [Website] 2012.04.20 13:00
生の声が聞けて、すごく良かった。肩の事、今季バックアタックが少ないこと。主力・人気選手なのに、どうして迫田さおりのインタビューは少ないのだろう?もっと読みたいです。ちゃんと話せてる…し?