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インタビュー

2016-01-08 12:11 追加

迫田さおりインタビュー

V1リーグ 女子

image(10)-s――2013/14シーズンは得点王でした。ランキングなどの数字は意識していますか?
いえ、数字は気にしてないです。得点王になりましたが、そのリーグはダメだったんです。自分自身の一つの……何ていうのかな、何かあったかもしれないっていうリーグで。沙織さん(木村)、絵里香さん(荒木)が抜けて、菅野さんも(監督を)終わって、もうやばいーってなって、「絶対に入れ替え戦には行きたくない」って思いだけでやっていました。そのリーグこそが(仲間や周りへの)思いを持たなかった。とにかく勝ちたい、勝たなきゃいけないっていうのが強すぎて、内容なんて関係ない、仲間や人にどう思われてもいいって。チーム的に(自分は)浮いていたと思うし、チームプレーとしては私自身が最悪だったと思います。もうこれで……っていう思いでやっていました。

――ああ覚えています、そのシーズンの最後、黒鷲の後に呆然として……。では逆に、ここはいいなって思うところは?
ないですね。いいところはないですね。ぜんぜん全くないです(苦笑)チームでも、自分自身が言葉にして伝えるタイプではないので、行動を起こしてというか……一人の子に「もっとこうしてこうしてこうしたほうがいいよ」ってアドバイスするような、そういう先輩らしいことはできていないんじゃないかなと思います(苦笑)

――そんなことは……。では、今シーズン工夫したり頑張ろうとしていることは?
下手くそなので大きく変えることはできないんですけど、プレー的にちょっとずつ、スパイクだったらスパイクで、ブロックやレシーブでも意識していることはあって。今一番頑張らないといけないなと思うプレーはブロックです。スパイクはもう絶対なんですけど、ブロックでチームに貢献しなければいけないと感じてます。

――ファンの皆さん、肩のことを心配されていると思いますが、コンディションはいかがですか?
あ、ぜんぜん大丈夫です。今季は「あ、怪我してたっけ」ってぐらいで痛みもないです。ここ何リーグかと比べても今季はぜんぜん元気です。しぶさん(トレーナーの渋谷理恵)が、私が「嫌だな」って言うのを覚悟してトレーニングメニューを作ってくれたり、治療も「もういいです」って言うのを覚悟して、「でもやった方がいいんだよ」って声をかけてくれたおかげで、もうぜんぜん元気です。

image(8)-s――それはいいですね! 迫田選手といえばのバックアタックも思い切って打てますね。まだ少ないような気がしますが。
そうなんですよね。自分でも少ないっていうのはわかっていて、前が2枚のときにバックアタックで枚数を増やしていきたいと思っているんですが、1LEGや2LEGもかな、合わなくて自信がなくてそれで本数が少なくなってたっていうのも事実で。ここでバックアタック打ちたいなっていうのはあったりしたんですけど、上がってこないかなって思ってちょっと流してしまった部分もあって。1LEGよりは合ってきたので、Aパス以外の所でもBパス、Cパスになっても呼んで打つっていうのが理想かな、そこまで持っていきたいです。ファイナル6や優勝を目指すんだったら絶対必要なことだと思うので、何とか作り上げていかなきゃと思ってます。

――すごい今更ですが、そもそも迫田選手が「バックアタック」を始めたのはいつ頃ですか? いけるって手応えを感じたのは?
いつでしょう。覚えてないです。特別というよりバレーボールの攻撃の一つとして普通に打ってただけで。高校で打ってたかな? いや打ってなかったかな? 東レに入ってからはいつだったかは覚えてないんですけど、ミチさん(中道)と合わせたのは覚えてて。たまたま攻撃の一つとして「打ってみようか」「はーい」みたいな。でも、そんな……手応えとか思ったことないです。

――なるほど。自然にできちゃったんですね。前衛より後衛からの攻撃の方が得意とよく言われますが、迫田選手としてはどうですか?
そうですね。バックアタックの方が気持ちよく打てるなーとは思って打ってます。

――では、今季の目標を。目指す所はやはり……。
最終的には優勝です。優勝するまでには課題がたくさんあると思うので、しっかりそこを早く形にできるようにしたいです。

image(5)-s――2016年になりました。オリンピックイヤーです。しかも迫田選手のニックネームの「リオ」五輪。もう一度オリンピックに! という思いはやはりありますか?
そうなんですよね、リオ五輪。人それぞれ目標の立て方があると思うんですけど、自分的には先のことというよりも目の前にあることを一つ一つやっていくタイプなので、先にオリンピックがあるとしてもやっぱり目の前にやらないといけないことがあるので、それをコツコツやっていけばそこにたどり着くんじゃないかっていう。今やらないといけないというか、今やれることがあるっていいことだなってすごく思います。

 

写真:山霧譲

 

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コメント

山田太郎 [Website] 2012.04.20 13:00

生の声が聞けて、すごく良かった。肩の事、今季バックアタックが少ないこと。主力・人気選手なのに、どうして迫田さおりのインタビューは少ないのだろう?もっと読みたいです。ちゃんと話せてる…し?

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