2016-01-20 17:14 追加
阿部裕太・酒井大祐 同級生対談
東海大学同期の二人による対談
SV男子
サントリーの年長組、阿部裕太選手と酒井大祐選手に対談をしていただきました。酒井選手は今季からサントリーに加入。二人は東海大の同期です。(取材日はリーグ開幕前の10月21日)
――10年くらいまえに同級生対談という対談をしていただいたのですが、覚えていますか?
阿部 大学の時ですか? 覚えてないです。
酒井 そんなことしてたんですね、僕ら。
――その時にお互いの紹介をしてもらいました。同じようにお互いの紹介をしてください。
阿部 酒井くんは今シーズンからサントリーサンバーズに入団して、去年優勝してるんで、優勝請負人という形になるように今年活躍してくれると思います。
酒井 見ての通り阿部さんは田舎っぺなんですけど(笑)改まって言うこともないんだけど…阿部さんは試合を見てもらってる人なら分かると思いますが熱いし、熱くなったらどんどん熱くなってくるけど、意外と亭主関白な部分があります(笑)
阿部 ちょっと(笑)。俺も初耳なんだけどそんなこと。そんな家庭の部分を出して終わり?
酒井 そうそう(笑)
――お二人は昨年のリーグで優勝を争いましたが、昨年のリーグを振り返ってどうですか?
酒井 僕らは(越川)優とレオ(ヴィソット)で点数をとって、あとは小澤と僕で守備して、真ん中のミドルはちょいちょい点数とって、ディフェンスは良いブロックしてもらって、役割をはっきりと明確にして毎試合なるべく浮き沈みがないチームを目指してやりました。最後は勝ちましたけど、サントリーには2回負けてます。決勝やってる時は、あの1セット目で転んだ方が今日は勝つと思ってました。こいつも怪我しながら、あの展開へ持って来られたということはJTにとってはすごい嫌なバレーだったと思うし、それを今年はしたいと思います。
――阿部選手はどうですか?
阿部 全体通してはサントリーが一番良かったかなと思うんですけど、大事なところで、ファイナル6の1戦目と最後負けたというところは、結果的にも内容的にもあんまり良くなかったし、決勝はいま酒井が言った通り1セット目とった方がというところで、何本かあったんですよね、これをとっておけばというのが。そこで小さなミスがぽんぽんと出るということは、まだ勝ち切るチームではなかったということでしょうね。エバンドロが軸としてやってくれてシーズン通して良かったけど、今シーズンはまたエバンドロだけじゃなくてというところも必要だと思うので。そういう反省になる1シーズンになったかと思います。
――決勝戦で怪我をして、ベンチに戻ってからまたコートに戻られて……。
阿部 元々から怪我はしてたんです。自分が出て勝ちたいとかあるけど、この年齢で我を通しすぎるのは良くないので、あの時は岡本がどうこうではなくて、ベンチで見ていて勝てるイメージがわかなかった。だったら悔いのないように最後までなんとかしたいという気持ちはありました。
――全日本に二人とも入るというのは久しぶり? 世界選手権以来?
酒井 そうですね。久しぶりです。
――ワールドカップ振り返ってみて。阿部さんは3回目のワールドカップでしたっけ?
阿部 僕は3回目ですね。
――酒井くんは初めてでベテランで入るという難しい立ち位置だったと思うのですが、後輩に声をかけたり相談したりとかありましたか?
酒井 相談したりは多々ありましたけど、お互い自分が出たいというのもありますが、まずチームが勝つということがこの年齢になってくると重要ですよね。ああいう経験をできたことは自分にもプラスだし、バレーをしていく上でこういう風にしていったらいいんだろうなという事とかも見えたし、バレーボールの本質じゃないけどそういうのを感じれたと思います。
――本質とは?
酒井 結局ミス多い方が負けてるし、そのミスの仕方も単純なミスが多い方が負けてる。1点ずつサーブミス出したら負けるよねとか、本当に単純なところに勝敗はかかってるなって思いました。
――阿部さんは?
阿部 自分の場合は(深津)オミが頑張ってやってくれたなかで、ひとつ注意していたのは、オミの近くになるべくいて味方になるようにしていました。セッターの味方ってセッターとリベロしかいないから。オミが孤立しないようにと、僕が試合出られない事でストレスを抱えているというのは見る人が見たら分かるでしょうし、たぶん酒井とかも分かってたと思う。でもオミにはできるだけそういうのは見せないように気をつけていました。スパイカーにバレたとしてもオミにはバレないように。やりづらいじゃないですか。それは注意はしてましたし、オミとは積極的に話すようにはしてました。
――オミくんの話によると二人や米山くんに清水くんのケアを頼んだと。
阿部 頼まれたという感覚はないですけど、清水もゲームキャプテンという感じで頑張ってやっていたから、試合を終わってから負けた時も「お疲れさん。次また明日も頑張ろう」と一言声かけする事で、変な迷いとか消えるだろうと。入りすぎないように、言い過ぎてもたぶん考えるだろうし、彼に合わせてやっていたという感じです。
酒井 清水とはなるべく試合以外のところで、朝とか練習行く時とか試合行く前とかに、なるべくちょけて(ふざけて)ましたけどね。
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