全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>越境バレーボーラー 古賀太一郎「そして、夢の舞台セリエAへ…」

インタビュー

2017-02-23 08:00 追加

越境バレーボーラー 古賀太一郎「そして、夢の舞台セリエAへ…」

Others / SV男子

守備の要として活躍する古賀選手

守備の要として活躍する古賀選手

――他の選手には勧められますか?

古賀 自分は推薦しますけど、ただ本当に中途半端なら、やらないほうがいい。全部身を捨てていくぐらいの気持ちじゃないと、そのくらいのリスクはホントにあると思います。また、うちのチーム、去年福澤さんとマリンガでチームメイトだったチアーゴがいて、彼が言ってたんですけど、マリンガは英語しゃべれるのがチアーゴしかいなくて、福澤さんはいい選手だけど、チームで能力を発揮するには難しい状況であったと。監督もコーチも英語がしゃべれないし、チームメイトの誰も英語がしゃべれないから、能力を発揮できぬままだった。絶対いい選手だったけど、環境が合わなかったと。そういうのもありますし…。

――古賀選手は、プレー中にコミュニケーションを頻繁に取ったりと、自然に馴染んでいるように見えしたが、何か溶け込む努力はしてるんですか?

古賀 ……そう感じました? ポジション柄もあるかもしれないですね。一応リベロの仕事ではあるじゃないですか。コミュニケーション取って、どこにくるとか、あーだこーだっていうのは、リベロ主軸で指示を出すので。もしかしたらあっちには伝わってないかもしれないんですが…。去年も感じたんですが、今シーズンはこのチームでやるって決まったら、家族みたいな形になってお互い助け合いますし、困ってたらお互いヘルプしますし、意外と協力し合ってるのはあります。

――プライベートでも選手同士の交流などあるんですか?

古賀 日程がカツカツなんで、シーズン始まってからは一回くらいあっただけですが、シーズン前はありました。アウェーの時は、試合後夕食を皆でとって出かけたりとか、呑みニケーションというか…。そういうときでも、本気でバレーの話したりします。大半はふざけてしょうもない話とかしてるんですけど、でもたまに本気でバレーの話とかしてます。お前のこういうところが気に食わない!とか。お酒が入ってるから言えることもあるんでしょうし、それは日本でも一緒です。

こっちはこっちで、一年という縛りがちょうどいいのかもしれないです。今シーズンはこのメンバー。でも日本って、ずっと同じメンバーじゃないですか。そりゃ、嫌なことも、いいことも含めて全部見えてますし、そしたら集団はできちゃいますよね。こっちは、1年っていう限られたスパンで人数も少ないですしね、ちょうどいい短さっていうか、期間なんじゃないかな。

 

日本の国旗をもって応援するサポーター

日本の国旗をもって応援するサポーター

――最後に、今、この場で伝えておきたいことはないですか?

古賀 自分だけじゃなくて、日本のナショナルチームが強くなってほしいのが、最終的な目標なので、自分みたいに国内では活躍できなかったですけど、海外でチャンスをもらってという選手がもうちょっとで出てくればいいなと思います。いろんなリスクはさっき話したのがあるんですけど、そこら辺を踏まえても、チャレンジする選手が出てくることによって日本の底辺は絶対上がるので。選抜に迷うぐらいの選手層になるといいなと思います。日本人って、大学、ユースとかは結果残してるじゃないですか。そこから伸び悩みっていうと、そういうところも関係してくるのかなと思いますし、そういう選手はいっぱい出てきてほしいです。自分も海外に出て2年目ですし、監督とも話してますし、エージェントも知ってますし、自分も助けることもできます。海外に挑戦したいって言ったら、自分も話もできますし、自分がこっちにいることによって、そういうアシストもお願いされれば協力するつもりです。いろんな方向から日本のバレーが強くなれば…と思います。

石川祐希だけじゃなくて、俺みたいな選手も現実にイタリアから声もかかってるんで、ホント誰にでもチャンスはある。全員に。ちょっとずつそういう選手が出てくれば…絶対、選手層は厚くなるんで、それが結果的に絶対日本が強くなる。自分ができる範囲で何かしら、バレーボールの技術だけじゃなくて協力できたらなと思いますね。

――最後に、日本にいる豊田合成のメンバーにメッセージをお願いします。

古賀 レギュラーシーズン1位、おめでとうございます。昨年も優勝して、難しいシーズンだったと思います。結局最後一位になって、日ごろの積み重ねが結果、繋がっただけだと思うので、たぶん、やっている選手とかはそんな驚きはないのかもしれないんですけど、でもやっぱり2年連続、首位一位通過っていうのはすごいことだと思いますし、ファイナル6ファイナルと勝てることを自分は信じてます。自分も負けじとプレーオフに向けて切磋琢磨してがんばりたいです。

聞き手:宮﨑治美

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック