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会見・コメント

2017-11-26 09:12 追加

FC東京、開幕9連敗 勝負所で「ベットが外れた」坂本監督 

V・プレミアリーグ男子会見

V1リーグ 男子

 FC東京は11月25日、サントリーサンバーズに0ー3で敗れた。開幕戦から9戦して未勝利。会場の東京・大田区総合体育館に集まったFC東京のファンやサポーターには、残念な結果となった。

 黒星が続くFC東京は、主将の長友優麿(25歳)を中心に初勝利を目指した。第1セット、序盤こそサントリー優位に進んでいったが、長友のジャンプサーブでサントリーの守備を崩し、連続5得点で逆転すると、そのままリードを保った。

 試合中盤、長友、ペピチ・ミラン(32歳、ボスニアヘルツェゴビナ)と並んでチームの得点源である、手塚大(29歳)がサーブをミスして17対15に。坂本将康監督は守備を固めるため、手塚を和中謙治(26歳)と交代した。互いに得点を重ねて21対19。ここでローテションが進んで和中は前衛になったが、手塚を戻さずそのままコートに立った。互いに1点ずつ決めて22対20となった。

 サーブ権はサントリー。サーバーは、サーブ効果率が現在2位のヤドリアン・エスコバル(29歳、キューバ)。FC東京のコートに、エスコバルの強烈なサーブが襲った。連続4得点が入り、22対24と試合をひっくり返された。途中、手塚をコートに戻したが、失った流れは変わらず、結局1セット目を落とした。FC東京にとっては精神的ダメージの大きかったのか、2セット目は13対25で落とし、3セット目も中盤までは競ったものの、22対25となり、ストレートで敗れた。

 ただ負けるにしても、FC東京の試合ぶりは、疑問に残る面もあった。1セット目の21対19の場面、和中が前衛に回ったところで手塚を戻さなかったことだ。坂本監督が“エースアタッカー”と評する手塚をコートに戻しておけば、一気に畳み掛けられたかもしれない。

 この点について、試合後、坂本監督は

「手塚を戻して、手塚のところを(狙ってサーブが)打たれるのか。(レセプションの上手い和中に)サーブレシーブを任せて、ペピチと長友にあげて逃げ切るか。どっちかということです。結局(エスコバルの)サービスエースは防いでたけど(実際には1本決められた)、ペピチのところにボールが集まったけど手詰まり。タラレバですからね。吹っ飛ばす方に、僕がベットした。でもそのベットが外れて、もう一回チャンスがきたときは、手を変えてベットしたということ。おっしゃる通り、最初から(手塚に)変えていたら勝てていたかもしれないし、2セット目の惨劇にもならなかったかもしれない。そこはわからない」

と振り返った。また、2セット目でも疑問を感じる点があった。9対16で、怪我をしたわけでもないペピチが交代し、そのまま最後までコートに立たなかった。3セット目は再びペピチはコートに戻っている。坂本監督は

「ペピチのバックアタックが機能していないし、ペピチ自身も(打点の)高さがなかった。良い状態で売ったスパイクが拾われていた。ボールが乗っていないのかなというのと。相手にファインレシーブで拾われているという時は、こっちのオフェンス自体が全体的に、(相手に)捕らえられていて、先に待たれている。手を変えて、距離を変えるとか、相手の視線を変えたかった」

と説明した。だが、確かに本調子には見えなかったとはいえ、この試合でもチームトップの得点力を見せていた。そのペピチがいないことで、サントリーの選手たちにとって脅威が減り、楽になったのは否めない。会場にいる観客も同じように感じただろう。

 FC東京はきょう26日の試合で、リーグ首位のパナソニックパンサーズと当たる。厳しい相手だが、選手、監督はもちろん、ファンやサポーターたちも白星が早くくること待ち望んでいるはずだ。

文:大塚淳史

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