2018-01-15 08:00 追加
サントリー荻野監督、内定・大宅に「全てに惚れた」
SV男子
荻野監督「大宅はパス力がある」
荻野正二監督
選手がよく頑張ってくれたなと思う。負けが込んでいて、なかなか白星を、勝たせてあげれなかった。向こうがどんなメンバーでくるかはわからなかったんですが、スタートから一人一人が仕事をしてくれて、最初はサイドアウトの応酬だったんですけど、トランジションでしっかり点数が取れたのが大きかったかなと、ブロックとディグの関係もよかった。練習したことがそのままできた。
——大宅選手を抜擢しようと思ったきっかけは?
荻野:大学時代、アンダー23(日本代表)と経験が豊富だし、私が惚れ込んで取りに行って、チームに入ってくれたんで、内定でチームに合流するのが12月20日というのはわかっていたんで、そこから使おうとは思っていました。
——3週間で合わせることに、不安はなかったんでしょうか。
荻野:ありました。最初はやっぱり、スパイクコンビとか色々あったんですが、持っているものがいいので、自分から合わせようという気持ちもあるし。やっぱりサイドアタッカー、栗山、藤中へ練習から上がっていたんで、最初から使おうと思った。今までやっぱり苦しい場面、良い場面、競った場面で、セッターのトスミスが高かった。今日はトスミスがゼロだったと思う。大宅はそういったミスがない。ドリブルとかはないんで。そうなると、スパイカーも信頼してて、練習したことをそのまま出してくれるとこちらも使いやすいし、使っててもこれから。3レグの頭はパナソニックだったんですけど、いずれ出すんだったら、強いところで当てた方がいいかなと。それで3レグはスタートから使いました。
——今日はミドルのブロックが機能していたが、その狙いは?
荻野:シュミット選手が出る出ないの2通りの展開を考えていた。出たら、今まで通りでいいだろうと。出ない場合は、ミドルブロッカーに話したのは、クイックとレフトが多いだろうと。バックアタックを打つ選手はそこまで打たない。前衛クイックとレフトを中心にマークしなさい。大宅は前がいる時はブロックが低いので、そこはマークしなさい。その2つを。あとは、トランジションの時にもクイックを使うので、そこは頭を入れてレフトよりもクイックをと。鈴木(寛史)にしろ、ま、星谷はよくレフトサイドを止めていたので、鈴木は李(博)選手をよくワンタッチで止めてきていたので、よく研究してくれたなと。
——大宅選手の惚れ込んだ部分というのは?
荻野:全てです。技術は大学時代から私も練習で何度も見てきた。試合見たりとか。特に練習を見た時にこれは違うなと。大村工業(高校)出身で、セッター作るのがうまいな。身長低いけどもパス力があるから、レフトサイドにしっかり伸びるトス。バックアタックとかライトにあげるトスがちょっと不安だったんですけど、練習でライトにあげるトスをエスコバル選手にしっかり合わせているので、ボールの質もいいかなと。岡本(祥吾)とちょっと似ているかなと。パス力がある。レフトへのトスがあれだけ伸びてくれるとストレートもクロスも打てるし、栗山と藤中が思い切ってジャンプして思い切って打ているなと、練習から見れたので、そこはしっかり理解してくれてるなと。本当に指示は試合だしていないんですよね。試合中は。たまに、D5とかいくつかのサインの時は、トランジションの時、ここぞという時はエスコバル選手に託しなさい、とその2、3個かしか指示してなくて。あとは全部まかせている。それでも仕事をしてくれているので、精神的に強い持ち主だなと。
——とはいえ、高さがないというのは不安ありませんか。
荻野:その分、後ろで頑張ればいい。3回こっちがサイドアウトをとる気持ちで。今日も1本か2本ブロックしたし。まぁブロックとか上から抜かれるのは仕方ない。どこのチームも課題だし。そこは余り言わないように。サーブも、自分でジャンプフローターに変えて、前回7、8本くらいミスしたんで、気にすることないよとは思いきって打ちなさいと言ったんですが、ジャンプサーブに不安を抱えていて自分で考えてくれたんじゃないかなと思います。
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