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インタビュー

2018-01-16 12:00 追加

大人になった“プリンセス・メグ”栗原恵「吉原さんや多治見さんのように、その存在で若手を引っ張っていきたい」

SV女子

――栗原さんが新人の頃の吉原知子さんとか、その後の多治見麻子さんとか、しばらく全日本を離れていて、ベテランになってから復帰される選手もいますよね。全日本についてはどうお考えですか。

栗原:そこは、やっぱり結果を見て「監督に選んでもらう」世界なんだなっていうのはロンドンの時に…痛感したので。自分がどれだけ頑張ったとしても、監督の考えだったりチーム構成という部分だったりで漏れてしまったら、選手として出場の資格はないというのは感じました。自分が(全日本にまた復帰したいという)その気持ちがないというわけではなく、こうして現役でやっている中で、またそういうチャンスが巡ってくるのは最高に幸せなことというのは当然思っています。でも、今自分ができることで、今はこのチームでプレーを精一杯して、それが代表という形でチャンスが与えられるものだと思っています。自分ができる最大限を今はチームで頑張りたいなと思います。

――チームでも周りは若手が多くなってきていますが、コミュニケーションはどう気を配っていますか。

栗原:自分がもう少し若い時のことを思い出すと、その時の(自分より)下の子たちに対して、もっと自分から話してあげればよかったなというのはたくさんあった。ですから、そういった意味での反省を活かして、今は一回り下とか、それ以上下の子が入ってきている状況の中なので、なるべく自分から、ささやかな何でもないことから話しかけることによって、むこうも話しやすい雰囲気を出してくれると思っています。年令による変な隔たりをむこうにとって感じないようにというのは、気をつけて生活しています。

――日立の良さを教えて下さい。

栗原:会社のバックアップがしっかりしているチームですね。たくさんの方に応援していただいて可愛がっていただいて、こうして長く現役を続けていられるので、本当に感謝しています。また、たぶん若い選手とも、今までにないくらいコミュニケーションをとるきっかけになったのも、自分の中で何かしらの転機を与えてくれたチームだと思います。そういうことを経験しないでバレー界を去らなくてよかったなって。若い子たちにこういう風に接していたり、自分がバレーから離れた時に応援したいと思えるか、そういう橋渡し的なきっかけを作れるチームだったと思うのでよかったなと思います。

――若い選手に伝えたいことを。

栗原:みんな頑張っているので自分が若手に対して言葉でなにか言うことは…特にはないですね。現役でやっている姿を精一杯やることで、何かしら背中から感じてもらえるような存在でありたい。吉原さんとか多治見さんだったりがそうだったように。あの方たちには偉大すぎて追いつけないんですけど、少しでも自分が若い頃に感じてたトモさんや麻子さんみたいになれるように努力していきたいなと思います。


チームメイトでセッターの佐藤美弥選手

メグさんは、どんなボールでも打ちきってくれるので、すごく信頼しています。自分自身そこに甘えすぎていると思うのもあるんですけど、安心して上げられる頼もしい存在です。

バレーの話も凄く聞いてくれますし、いろんな経験をされているのでプレーでもメンタルでも支えてもらっています。

中学生の頃、メグさんはテレビで見て憧れていた選手でした。「プリンセスメグ!」とか言っていたので、一緒にプレーできるのが本当に幸せだなと思います。

聞き手:中西美雁
編集補助:横幕祐美
写真:堀江丈

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コメント

山田太郎 [Website] 2012.04.20 13:00

栗原メグさんは日立の所属だけど、住まいは、どこなのか?

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