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ゲームレポート

2018-01-28 08:05 追加

伏見がジャンサを開眼 東レがパナに3−0勝ち

東レ・パナ戦のゲームレポート

V1リーグ 男子

サーブにスパイクと活躍した東レ・伏見大和

バレー・Vプレミアリーグ男子の東レアローズは1月27日、愛知でパナソニックパンサーズに3ー0(25−20、25−20、25ー17)とストレー勝ちした。東レは前週1月21日のジェイテクト戦に引き続きミドルブロッカー(MB)に伏見大和がスタメンに抜擢され、ジャンプサーブで何度もパナソニックの守備を崩し、また身長207センチという高さを生かしたスパイクでも効果的に得点を重ねて、勝利に貢献した。

 

一方、パナソニックは既にレギュラーラウンドの1位通過を決めていたこともあり、主力の日本代表・深津英臣、元日本代表・清水邦広、ポーランド代表・ミハウ・クビアクらを温存。関田誠大、久原翼、今村貴彦ら控え組をスタメンに起用したが、どこか緊張感がなくピリッとしない内容に終始した。

 

現在3位の東レはプレーオフのファイナル6入りを決めているとはいえ、順位ごとにファイナル6でのポイント差が発生する。4位のJTサンダーズが背後に迫っていることもあり、勝利にこだわった。この試合で活躍を見せたのが伏見だった。特にサーブでは、力をセーブすることなくパワーの乗ったジャンプサーブでチームを助けた。第2セットでは8−10で伏見のジャンプサーブをきっかけに、12ー10と逆転する要因となった。

 

東レ・伏見「悠二さんの真似から入りました」

 

試合後の会見で、伏見はジャンプサーブが成長した理由として、東レの誇る名ジャンプサーバー鈴木悠二の名前をあげた。「先週の静岡大会でもサーブが良かった。ただ、前日の練習ではサーブが入らなくて不安だったが、きょう本番ではしっくりきた。悠二さんが意識しているのは助走の距離とトスの高さとどれくらい前に出すかを意識している。僕は真似することから入った。そのルーティンを真似するようになった結果、サーブが良くなった」

 

2試合連続でスタートで起用されたが、ファイナル6でもスタートで引き続き起用されるためにはどうすべきかとの問われると、伏見は「僕に関しては、よく言われているのはサーブ。あとはクイック。富松選手の方がアタックもすごいので、ブロックもそうですけど。クイックを安定的に決めることと思う」

と答えた。

 

小林敦監督は、2試合連続で伏見を起用した理由について「伏見は今シーズン一番成長したと思う。ただ、うちのチームはMBが豊富で、富松も優れるし、李も素晴らしい選手。富松は故障を抱えている中で、なかなか状態が上がってこなかったので、先週から伏見が十分カバーする活躍を見せてくれた。彼の一番魅力はブロック。ブロックが当たった時の結果が、他のMBより高いので、彼の能力が発揮された時に手は見えてくる。今まではサイドに移動する時が遅かったので、起用できなかった。打ってくる方に彼の手があれば相当高い確率で効果が取れる。(MBの優先順位は李の次に伏見?)そうですね」と期待した。

 

少ない機会をモノにした伏見。今後の活躍に期待がかかる。

 

パナ・久原「いいところがなかった」

 

スパイク決定率が33・3%と苦しんだパナソニック・久原翼

また、あっさり負けてしまったパナソニックの久原翼は「気持ちがプレーに出ていなかった。いいところがなかった。スパイクは決まったことは決まったが、自分的には手応えは感じず微妙」と声を落とした。川村慎二監督は「こちらのサーブが機能しなかったのが一番。あと、ミスが多かった。逆に相手のサーブで崩された。レセプションが崩された中でコンビが組めなかったのが大きかった」と首を傾げた。控えメンバー中心だったことについては「先週も同じメンバーで勝ったわけではあるので、スタッフからすれば勝てるメンバーと思って出している。ただ、今日に関しては選手が少し自信を持ってなかった」と話した。

文責:大塚淳史

 

 

 

 

 

 

 

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