2018-04-10 08:00 追加
久光製薬Vインタビュー 守備の要、新鍋理沙「レシーブは一番好き。渾身の一撃を拾うのが気持ちいい」(前編)
久光製薬・新鍋理沙インタビュー 前編
V1リーグ 女子
女子バレーボール、V・プレミアリーグで2シーズンぶりに優勝した久光製薬スプリングス。「生命線」である1本目のサーブレシーブやディグ、攻撃でも大事なポイントで決めるなどチームを支え、タイトル奪還に貢献したのが新鍋理沙選手だ。サーブレシーブの成功率で日本記録を更新し「Vリーグ日本記録賞」を受賞。前半では、シーズンを振り返り個人やチームの変化や成長について話していただいた。
──優勝おめでとうございます。
新鍋理沙(以下、新鍋):ありがとうございます。
──ちょっとゆっくりできました?
新鍋:はい。ちょっとだけ(笑)
──今までと比べて、今回の優勝はどんな優勝でしたか。
新鍋:今までレギュラーラウンドを全勝できたことはなかったので、それが自信にもなりましたが、勝っていてもどこか不安なところもありました。天皇杯皇后杯の負けと「ファイナル6」の負けでチームが、“ガッ”と一つになれたと思いますし、負けたから強くなったというのはそれもそれで悔しいですが、その負けがあったから最後、勝ちきれたのかなと。でも、毎シーズンそうですが、たいへんでした……。
──リーグを通して気づいたことや収穫はありましたか。
新鍋:今シーズンはリードブロックを始めて……これまでは(ブロックで)クイックのヘルプにいこうということはありましたが、いけたらいこうといった感じでそこに重点を置いて詰めて練習することはなかったです。トヨタ車体(クインシーズ)やJT(マーヴェラス)は外国人(ネリマン・ゲンシュレック、ブランキツァ・ミハイロヴィッチ)が真ん中から打つことも多かったので、バックに対してなるべく多い枚数でブロックにいこうという練習もけっこうしていました。今シーズンは相手がブロック1枚で打つということがあまりなかったと思います。
──ブロックへの意識が変わった感じですか?
新鍋:アメリカがバンチリードブロックなので、ルーク(アキンラデウォ)は今までもやっていたと思うのですが、ナナ(岩坂名奈)も、試合の中の状況にもよりますが、前2枚だったらどっちに(ブロック)いくか手でサインを出したり、コーチの指示を聞いていったりしていました。どちらにもいったり、ワンレッグ(ブロード攻撃)にも2枚いくこともありました。今シーズンは今までのブロックにもう一つプラスしてできたと思います。
──ファイナルでもいいブロックが出ていましたね。
新鍋: JT(マーヴェラス)はトスが集まるところ、終盤頼りたい人は外国人(ミハイロヴィッチ)でミドルブロッカーも決定力があります。「ファイナル6」でミドルにけっこう決められて負けてしまったので、その反省も踏まえて、決勝(ファイナル)では、相手の攻撃に対してのブロックのつき方やディフェンスの入り方はちゃんと準備ができていました。それがうまくいって勝つことができたと思います。スタッフがたくさん情報をくれるので、その指示や分析を聞いて選手が迷わずにできました。
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