2018-04-20 08:00 追加
久光製薬Vインタビュー 酒井新悟監督「チームを勝たせることが、監督の仕事。優勝してホッとしています」(前編)
久光製薬・酒井新悟監督インタビュー 前編
SV女子
女子バレーボール、V・プレミアリーグで2シーズンぶりに優勝した久光製薬スプリングス。オフェンス力にプラスして、リードブロックシステムを導入し、「トータルディフェンス」としてブロックやレシーブの意識改革にも取り組んだ。中田久美監督(現・全日本女子代表監督)の後を継ぎ、チームを率いて2シーズン目で男子の堺ブレイザーズに続き、女子でもリーグ優勝を成し遂げた酒井新悟監督に、前編ではリーグや女子の指導について語っていただいた。
──優勝おめでとうございます。
酒井監督:ありがとうございます。
──改めてどんなふうに感じられましたか。
酒井監督:ホッとしています。リーグが始まってずっといい形で戦えていて……それでも勝ってはいましたが、いろんなことがあったので、“優勝できるのか”という思いと、これだけの戦力を抱えて “優勝させなきゃ”という思いの中でやっていましたので、最後勝ちきれてよかったです。
──どんなシーズンでしたか。
酒井監督:順を追って言いますと、前回のリーグの決勝(ファイナル)でNEC(レッドロケッツ)に2つ負けて、最後の1点を取りきれずに悔しい思いをしました。その後、全日メンバーは国際経験を積んで帰って来て、残っていたメンバーもさらに強化していこうと合宿をやり、黒鷲旗(全日本男女選抜バレーボール大会)、アジアクラブ(選手権)、サマーリーグ、国体と戦って、最後の国体では優勝もできました。最後にアキンラデウォが合流して、開幕2週間前くらいにチームが揃って「さあこれからだ」と。
リーグに入ってからチームビルディングしていった形でしたが、選手たちは意識高く、結果を出しながら進んでくれました。途中、天皇杯皇后杯(準々決勝)で負けて、「ファイナル6」の最後にJTマーヴェラスに負けましたが、それを機にもう一回、自分たちやチームを見つめ直すことができた結果、最後にいい形でタイトルを取れたと思います。
連勝していても、選手たちは妥協せずに上を目指して、向上心を持って練習を続けてくれていました。勝ち続けていただけに正直、負けた後の気持ちの持っていき方が難しく、選手たちも“このままでいいのか”という不安にかられたり、チームの方向性が揺らいだ部分もありましたが、そこで(選手たちが)いいチームビルディングをしてくれたと思います。天皇杯皇后杯後のVリーグでは6戦セットを落とすことなくレギュラーラウンドを終えられましたし、「ファイナル6」でJT(マーヴェラス)に負けた後も、「ファイナル3」「ファイナル」と自分たちが描いていたようなバレーボールができたと思います。「負けを意味のあるものにしよう」とみんなで話をしてくれたので、優勝できたのだと思います。
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