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インタビュー

2018-05-10 08:00 追加

中垣内祐一監督インタビュー前編「柳田に期待するのはシンプルにサーブ。西田を選んだ理由は見ればわかるでしょう」

全日本代表 男子

ーー選考について伺います。福澤達哉選手の復帰については、彼がVプレミアリーグ優勝という結果を出したからですか?

中垣内:違います。全日本代表に選ばれるということは V の優勝ということとは関係がない。 V で優勝したからって全日本に選ばれるというものではない。

そうではなくて、単純に彼が選手として成長していると思ったから選びました。 そんな理由で選んでる選手はいない。 V リーグで力を出している=全日本で選ばれるということではない。別の視点でチームづくりのために必要だと思ったから選んだ。

福澤選手はレフトの選手として、昔はただ高さに任せて打っていただけだったのが、今はいろんなバリエーションを持ってプレーしている。パイプの能力がすごく高いのと、アウトサイドの選手にしてはブロック力が高い。

 

ーー今 V リーグでの活躍はイコールではないとおっしゃいましたが、今季リーグで衝撃的なデビューを果たした西田君の選出について。

中垣内:まあ別に理由は言わなくても、みんな分かるでしょう。見ていれば。選ばれて当然だと思うでしょ? ならそれでいいんじゃない。あれほどダイナミックに打てる選手って日本人でいないでしょ、オポジットで。当然若いから、もしシニアの代表に選ばなかったとしても、アンダーのいろんなカテゴリでプレイすることになったとは思うけど、やっぱり彼にはより高い所の場所に身を置いて、早くからそういう場所でプレーして欲しかった。 そうすることでさらに良い選手になって欲しいと思ったからです。

若いからのびのびやってもらいたい。役割はオポだから点数をとってくれよと。

ここ数日は調子が悪かったんですけど、今日は本人からやれる!という申告があったのでその通りだったんじゃないでしょうか。

 

ーーサイズ的なハンディについては?

中垣内:国内では活躍できているけど、海外では厳しくなってくると思う。将来的にはレフトにするなり、サーブレシーブするオポジットにするなりというのは考えています。

 

ーーオポジットには小川猛選手も選んでいますね。

中垣内:去年も選んでいましたよ。ただ体調不良で合宿には来なかっただけ。

 

ーー高松選手を今年また入れたのは?

中垣内:高松はあの元気さが好きなんだよ。あとサイドアウト力。まあサーブレシーブと高さに課題はあるが。 彼の前向きさ、ポジティブなところは他の選手にも真似してほしいなあと思います。

 

ーー高校生での選出となった佐藤選手について。

中垣内:それも西田と同じ理由で、彼のポテンシャルは非常に高いものがあると思っていましたけれども、高校のアンダー19だとかアンダー21だとかアンダー23とかそういうカテゴリで活躍するのもひとつのステップかもしれないけれども、いきなりシニア代表において活躍の場を与えることで、より早い成長を期待しているということです。

今までの17歳の2メートルの選手で彼ほどバレーボールができる選手は僕は知らない。普通大きい選手は体ができるのが遅いけど、彼は異例の完成度。気持ちも物怖じしない。スポーツに向いてる。西田も同じだけど。ふたりとも若いけど全く物怖じしない。

 

ーー三日間見る限りでは、あまり違和感がありませんでしたね

シニアに入っても全く違和感はなかっただろう? 周りに溶け込んでいる。周りも彼らを高校出て1年とか高校生とは扱っていない。

 

ーーさっきポジションにはこだわらないということを言われてましたけれど、サイドに転向というのもあり得るんですか?

中垣内:いろんな人と相談することになるだろうけれども、そういう適性も持っていると思っている。いろんな可能性がまだ若いですからあると思っています。ミドルで固定してしまうのはもったいないと思う。

 

ーー高野直哉選手と久原翼選手は?

中垣内:シニアに入る前のチームコアの世代ですね。今日は高野はサーブレシーブも悪かったけど、 サーブレシーブとオフェンスの両方が期待できるという選手で選んでいます。もう一人サントリーの藤中も、世代的に同じようなタイプの選手だという風に注目しています。 3人とも今後とも期待していく選手だと思っています。藤中は今は入ってないけどね。

 

ーーディフェンスとオフェンスとのバランスが取れている選手ということですね。

中垣内:サイドアウトだけを取ってみれば高野はかなり高い数字をとっていますよ。

後編に続く

 

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