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インタビュー

2018-09-04 19:04 追加

「メンタルを強くするには」ブラジル研修で見つけたもの 堺・坂梨朋彦コーチインタビュー

V1リーグ 男子

1. サクァレマ市(リオデジャネイロ郊外)にあるバレーボール専用のトレーニングセンターにて。ブラジル代表のブロック練習に台上から打ち込む坂梨コーチ(台上右から2人目)写真提供:坂梨コーチ

■日本との違いは

――練習で日本と違うと感じた点は何ですか。

坂梨 選手同士で言い合うことですかね。クラブでもそうですが、代表はとってもシビアですね。ラリーの中のイージーミスやサーブミスを2回連続でやってしまった時など、すごくシビアです。日本なら指導者が「おい」みたいにちょっと喝を入れる感じだけど、こっちはそうじゃない。選手の中にも責任や緊張感もあって高い集中力が維持されています。それプラス高い技術が伴っている。そういう中でやってこられて自分でも自信がついたし、自分が追い求めているようなバレーボールが、ひとつここに答えがあると思いました。

 

――練習の内容についてはどうですか。

坂梨 まずサーブの練習から入るという所。サーブの重要性をとらえているし、スパイクだけ、コンビ練習だけというのがない。4対4、6対6など相手がいるオーバーネットの形で実戦に近い形でやっています。あと、午前中、外の砂のコートでディフェンスの練習、午後は屋内のコートでディフェンス練習と、他のことをしないで何日もディフェンスだけ、サーブやスパイクは全くなしという期間もありました。コンビなどもクイックのバリエーションの幅が広いんですが、選手自身が「もう1本、あげて」と頼んで、納得して次へいく。それも対戦型の中でやっていきますね。

 

――ブラジルというとサーブ&ブロック、そしてミドルから打ちまくるというイメージがありますが、ご自身選手時代リベロだった視点から見たブラジルのレシーブはどうですか。

坂梨 そんなにこだわりをもってやっている感じではないですね。フォームなんかも。もちろんうまいけれど、若い子たちはまだまだかな。日本のサイドでサーブレシーブを極めようとしている選手の方が上手な人は多いと思います。

 

――スタッフの人数はどうですか。

坂梨 多いですね。アンダーカテゴリーのスタッフたちもこのチームの手伝いに来たりします。台上に4人は乗って、まだ後ろのマシンに一人いる。あと理学療法士がどこのチームにも必ずいます。ケガのリハビリがチームの中ですぐできるのはいいですね。

 

――あと精神カウンセラーがチームにいますね。常に帯同しているわけではないですが。こんなこと言っていいのかという迷いなく、第3者に「ちょっと相談行ってくるわ」みたいに気軽に相談できるのはいいと思います。何かあれば相談できるという安心感もあると思います。

坂梨 それはちょっと今まで経験がなかったので、必要かどうかわかりません。だけど日本だとまだ精神科は隠れていくみたいな雰囲気がありますよね。そこをもっとハードルを下げないといけないかもしれないですね。同性愛なんかもブラジルはとてもオープンですし、周りも気にしないし。

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