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インタビュー

2018-09-04 19:04 追加

「メンタルを強くするには」ブラジル研修で見つけたもの 堺・坂梨朋彦コーチインタビュー

SV男子

4. サンパウロ州選手権の試合前日練習。坂梨コーチは「今日は集中力がなかった」と厳しい一言

■これから海外へ出る人にアドバイスは

――これから海外に出ようと思っているスタッフや選手の方がいると思いますが、何かアドバイスはありますか。

坂梨 やっぱり言葉ですね。どこの国に行くにしても、英語ではなく現地の言葉。

 

――SESIのスタッフや選手とかなり打ち解けて話されていましたね。どのようにポルトガル語を勉強されたんですか。

坂梨 本を買って自分で3カ月必死でやりました。ボンジーア(おはよう)も知りませんでした。あとマルキーニョスやめぐみさんにも手伝ってもらいました。最初に1カ月、アンダーカテゴリーの選手たちが色々教えてくれて、バカにされながらも下準備ができてから、代表の方へ行けたのも良かったと思います。実際に話してみて通じたときが一番覚えると思います。ミナスやサダにいた時は、マルキーニョスや娘さん夫妻の家に泊めてもらったり、サンパウロのSESIでは若手6人で住んでいるアパートに世話になってます。若い子が夜中までゲームをやったりして、おいおいっていうのもありますが、費用の面でも助かるし、このホームステイの形が語学面で良かったのかなと思います。

 

――言葉ができる、できないで違いはありますか。

坂梨 自分から思い切って話すのもそうですが、聞き取りも大事だと思います。1度練習を見れば、だいたいの流れはわかる。だけど台に上がってボールを打つ。そこで監督から指示がでても理解できない、2度同じことを言われてわからなければ、もう次に台には上らせてもらえません。違うコーチと代えられてしまいます。

 

――メンタルというのはどうやって強くしていけばいいのでしょうか。

坂梨 これは永遠の課題でもありますね。今までは練習の質を上げる、本数増やして自信につながると思っていました。こっちに来て気づいたのは、いかに楽しんでバレーボールをするかという点です。土壇場でもどうやって点数を取ろうか、どうやって相手をだまそうか。特にセッターのウイリアムですね。最後の瞬間にぐっと引き寄せて逆に上げる、すごいです。彼に関しては本当にトスミスがない、びっくりしました。日本人が見習うべきセッターは彼ですね。身長も同じ位だし。あと周りも素直に評価する、「おー、すごいな、お前」って。だから周りが楽しんで評価する中でお互いが高めあっていける。オランダと練習試合があったけれど、練習と同じ、みんな楽しんでやっていましたね。

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