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インタビュー

2018-09-11 12:00 追加

山内晶大「強豪相手でもチーム一丸となって持てる力を全て出し、同じ土俵に立つ」

全日本代表 男子

――個人としてミドルブロッカーについて話してましたが、チームのブロックはリードとコミット、どういう方針でやられているんですか。

山内:割り切って、全部が全部でついていけるわけではないですし、ローテーション、状況、相手のキャッチの返す場所にもよります。一番は割り切って、コミットするんだったらコミットする、レフトの選手にいくんだったらレフトの選手にいく、クイックは仕方ないから両サイドについていく、という様な割り切りをしています。そういう風にも言われていますし、そう心がけています。

――基本的にはリードで、状況に応じてコミットというのは山内選手自身の判断で。

山内:そうですね。試合となればデータで、このポジションが、この選手がフロントの時はとか、自分たちのセッターが前にいる時は狙われるとか、自分がこちらのブロッカーに伝えて、こちらを2枚にしようとか伝えています。

――やはり世界選手権のような大会になると、特にブロッカーのレベルが大変重要になるかと思います。山内選手がミドルブロッカーとして、ブロックへの意気込みというのも語ってもらえないでしょうか。

山内:今もずーっと言われているのが、世界との差が一番大きいのがミドルブロッカーと言われている。そこを少しでも埋めていけたら、より楽に、より対等に強豪国と戦っていけるんじゃないかと思う。自分たちのブロッカーの技術ですが、パワーと高さで勝てないにしても、例えば、スパイクで相手のブロッカーをかわすであったり、ブロックでは相手スパイクに対してタッチを取るといった駆け引きを、海外との差を縮めていけたらいいと思います。

――ブランコーチからは山内選手個人に具体的に何か指示を受けたりしますか。

山内:クイックに対しては、高いところから打つように、高いトスを要求しろと言われています。ブロックに関しては、ミドル全員に言えることなんですが、判断、割り切りを思いっきりしていけるときにいく。1ゲームでブロックできるのは1セット1本あれば良い方だと思うので、その中で何回、自分たちの型にはめて、スパイカーに対して圧力とか、ワンタッチ、シャットできるのか。少ないとは思うのですが、その数回をいかに成功させるのか重要だと思っています。

――この1年で山内選手のスパイクにパワーがついたという印象を持っています。何かトレーニングで取り組んできたのでしょうか。

山内:トレーニングはしてはいますけど、それが直接それにつながっているかわかりません。ただ、去年とかはジャンプしなくても台に乗ってセッターに下からトスを上げてもらって、上で待って溜めて打つという練習をしていました。あと、去年から打数が増えてきたことで、トスが上がるということは決めてほしいという期待もあると思うので、それに応えることで強くなったのかもしれません。

――世界選手権は2年後の五輪に向けて代表に残る上でも重要と思いますが、2年後を見据えた上での意気込みを。

山内:2年後、僕が残っているかわからないですし、そこの席が確保されているかわからないですが、今大会のような世界選手権のような大きな舞台で、自分のパフォーマンスが、プレーができて、アピールできるのは大事だと思います。そこで、サーブがめちゃめちゃを得意ではないですが、サーブを頑張ろうとしても、監督やコーチもそこを求めているわけではないと思うので、自分の求められているクイックやブロックあたりを、自分の得意な部分を、強みをいかにチームに良い影響を与えることができるかどうかが、生き残る上で重要ではないかと。

取材・写真:大塚淳史

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