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ゲームレポート

2018-11-02 16:30 追加

豊田合成イゴール抜きでも盤石の開幕勝利 古賀と高松、会見で新リーグへの熱意

SV女子

試合後のイベント・選手による生花

今シーズンから新しくなったVリーグは、興行権をチームに委ね、ホームゲームではチームが主体となってイベントの開催などが可能となった。また、チケット収入もチームのものとなる。豊田合成のホームゲームということで、試合前からダンスイベントや、プロジェクションマッピングによる演出や選手紹介が行われた。試合では昨シーズンまでの鳴り物を止める試みなど、新しい応援スタイルを模索していた。また、豊田合成は試合後、チーム内で祝い事の際の恒例だった“盛り上げ三本締め”で、観客と共に勝利の喜びを分かち合った。また、さらに来場したとの交流を深めるために別フロアでイベントを実施するなどホームゲームを盛り上げた。

ただ、空席も目立っていたこともあり、試合後会見に出席した古賀と高松は、それぞれ新リーグに対する熱い思いをぶつけた。

「我々は人(観客)が少なかったですけど、来てもらった方々に対して良いアプローチをかけられたと思う。こういう部分で、次につなげていって、バレーボールを知っている人間だけでなく、こういうメディアをしっかり使った上で、第3者、バレーボールと全く関わっていない人間をどうやって取り込んでいくか、自分たちがやっていくべきミッション。それに向けて第一歩を踏み出せたかなと思います」(古賀)

「新生Vリーグということで、具体的に何が変わったかというと、はっきり言って、まだまだ変えられてない部分の方が多いかもしれない。でも、しっかりと一歩を踏み出せたことで、ここから先、不慣れな部分を改善していけば、その一般のお客さんに周知を得られて、そこから先、ファン、観客の皆さんが増えていく形になると思う」(高松)

豊田合成は、今回の新リーグへの移行に伴う際、スポーツマネジメント事業を担う別子会社「TG SPORTS」を立ち上げた。同社の横井俊広社長は「まだ会社は9月に出来てばかりで、営業機能とかもこれからです。応援の演出とかも手探りな部分はあります」と話した。堺ブレイザーズの様な既にクラブチーム化しているところは別にして、豊田合成は新リーグのために当初の案にあった、スポーツ事業を行う新会社設立を実行した数少ないチーム。古賀や高松の発言からわかるように、新リーグに対する意欲や熱意は高いものが感じられる。試合はもちろんだが、豊田合成がホームゲームで行う、イベントや演出なども、今シーズンは注目かもしれない。

(*試合後会見で、古賀、高松の両者は新リーグへの熱い思いや私見を述べている。そちらもどうぞ)

文・写真:大塚淳史

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