2018-11-02 16:48 追加
“Vリーグ機構に物申す!”豊田合成・古賀と高松が新リーグについて熱弁
豊田合成FC東京戦後の豊田合成記者会見
SV男子
男子V1リーグの豊田合成トレフェルサは愛知県小牧市で開幕戦を迎え、FC東京を相手に3−0(25−20、29−27、25−17)で勝利した。
豊田合成トレフェルサの試合後会見
古賀幸一郎
Vリーグでやり始めて12、3年になるんですけど、開幕戦は常に相手がどういうところであれ、難しい。その入りの中で、自分たちの成長した姿を見せることができた、良いチームになったのではないかと思います。昨日のサントリーとJT戦もテレビで見る限り、ものすごい良い雰囲気でやれていますし、我々は人(観客)が少なかったですけど、来てもらった方々に対して良いアプローチをかけられたと思う。こういう部分で、次につなげていって、バレーボールを知っている人間だけではなくて、こういうメディアをしっかり使った上で、第三者、バレーボールと全く関わっていない人間をどうやって取り込んでいくかが、自分たちのやっていくべきミッションだと思う。それに向けて第一歩踏み出せたかなと思います。
高松卓矢
開幕戦というのは毎年、いつになっても緊張するもの。その上で、今回はイゴールが怪我で離脱した部分があったんですが、その分、椿山選手がしっかり頑張ってくれた。他の選手たちも自分たちの力をしっかり見せてくれたのが、今回しっかり勝ちにつながったと思います。あとは今回、新生Vリーグということで、具体的に何が変わったかというと、はっきり言って、まだまだ変えられてない部分の方が多いかもしれない。
でも、古賀さんの言った通り、その変わるための第一歩を踏み出せたことが重要ですし、今まで逆にその第一歩が踏み出せないがために、観客であったり、ファンの皆さん、サポーターの皆さんが減っていくという状況になっていたので、その点、しっかり一歩踏み出せたことで、ここから先、不慣れな部分を改善していけばその一般のお客さんに周知を得られて、そこから先、ファンの人、観客の皆さんが増えていく形になると思う。その点をしっかり意識して、選手、スタッフだけでなくて、選手全員で、自分たちが何をしていかないといけないかと考えて行動していきたいと思います。
――お二人に。まず古賀選手に。(第1セット最初のプレー)古賀選手のレシーブで切り返して相手がネットタッチをして、あまり派手なプレーじゃないかもしれないですけど、ああいう立ち上がりをしたところ、ご自身としても、チームの入り方としてもどう感じたか。高松選手、試合後、観客と盛り上がり3本締めしていましたが、去年までなかったと思いますが、多分、新リーグというところで魅せる意識だと思います。今後も継続していくのでしょうか。
古賀:厳しい状況というか、開幕は独特の雰囲気で、イゴールが出ないという、精神的にも、チームの大黒柱が出ないということで、若干動揺していた部分がある。その中で、キャプテンとしてチームに何ができるか、まずチームを鼓舞するプレーが一つするというのは良いきっかけになる。たまたまボールが来てそれが上がって結果的に良かった。今まで以上に、高い集中力を持って、試合をやって、ああいう1点目につながったというのはよいこと。
高松:今までは、バレーボールを見せてお金をもらう。お金を払ってバレーボールを見に行くという部分が強くて。そこから今度一歩脱却しないといけない、抜け出さないといけないとなった時に、何が必要になってくるかというと、お客さんが楽しむ、イベントであったり、エンターテイメント性をあげて行く、今回だったらプロジェクションマッピングだったり、花男子さんがやってきてくれてイベントをやったり、明日だったらハロウィンナイトだということで、そのハロウィンのイベントをやったりと、来てもらった人に、バレーボールもおもしろかったけど、こういうイベントも楽しかったよね、ああいうイベントも楽しかったよねというのが一つと、楽しんでもらいたいというのが一つ。
あと、盛り上がり3本締め。あれは今までの豊田合成、Vリーグ全体にいえることだと思いますが、どうしてもサポーター、今回からファンという言葉を使うのをやめようとおもうのですが、サポーターの皆さんともっと密接に親密になっていくためには、一緒に勝ちを分かち合う、喜び合うことが非常に必要だなと僕は感じた。そこで何ができるかと考えた時に、あれは豊田合成が優勝した時とかめでたいことがあった時に、TGスポーツの横井社長が、いつもやってくれているんですけど、盛り上がり3本締め、じゃぁ面白いからやろうと話になった。今回実際にやってみたら、結構盛り上がって、一緒に勝ったんだという気持ちがわかちあえた面ではすごく大きな部分だったと思います。
――恒例化するんですか?
高松:もちろん。今後増やしていきますよ。盛り上がり3本締めをベースにして、もっとファンと距離を詰めていきたいという意味で。これは足がかりに、第一歩目です。
――アウエーでも?
高松:それはアウェーの兼ね合いによるのじゃないですか。今回のサントリーさんだったら横断幕をはるのダメといったくらいだから。もしかしたら、そんな調子乗ったことダメという可能性もあるので、その時はつつましく、一部分、チャチャチャとやろうかなと。まぁけど、そういうのもある意味、必要かなと思います。ちょっと気持ち、話が長くなりますが、ホームアンドアウェーというのは、自分たちのホームをどれだけ盛り上げて、観客の一体感を作るのかというのが重要になってくるので、その点で考えると、サントリーさんが、申し訳ないけどJTさんの横断幕はちょっと最初はつけないでくれと言ったのは、僕は実際そういうのはある意味必要だなと。実際、サッカー、バスケ、プロ野球でもそうですが、ホームの大会に行ったら、そこのホームの横断幕がメインではられているんですから。Vリーグ機構のルールの中で則って、動いている以上、僕は問題ないと思う。
そういう意味ではホームアンドアウェー、もっとお互いが自分たちの色、特色を出して行くという面ではそういうことがぜったいに必要だと思います。もちろん出すぎているのは良くないとは思います。じゃぁサントリーのホームの時にJTのお客さん入っちゃダメとか、そんなことなったら、ルールが違うということになります。しかし、今回のサントリーさんはVリーグ機構のルールにのっとって動いているので、僕はある程度、そういうところは良いんじゃないかと思う。
もちろん、見に来てくれるサポーターの皆さんとの兼ね合いにもよりますが、そこらへんはお互い譲歩しあって、譲るところは譲って、自分たちの色の出すところは出してと。必要なことだと思います。
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