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インタビュー

2018-12-05 08:00 追加

JT 田中美咲×栗原恵(後編)新Vリーグへの思い「ホームゲームは勝たないと」「また観たいと思ってもらえる試合を」

JT 田中美咲×栗原恵対談(後編)

SV女子

バレーボールの新リーグ「V.LEAGUE(Vリーグ)」女子が開幕。リーグ優勝とともに「3冠」を目指すJTマーヴェラスはホームゲーム(11月10日、尼崎)で昨季の女王、久光製薬スプリングスを破り勢いをつけた。セッターの田中美咲選手と「プリンセス」栗原恵選手の対談後編は、栗原選手がJT入団を決めた経緯や理由から。入団すると聞いて田中選手は? 2人が思うJTの魅力は? 吉原知子監督に「2人に期待すること」についてもうかがった。

――栗原選手に改めてお聞きしますが、JT入団への経緯や入ると決めた理由を教えていただけますか。

栗原恵(以下、栗原):オールスター(2017/18 Vリーグオールスターゲーム)をトモさん(吉原知子監督)と一緒のチームで戦って(吉原監督はTEAMはねぴょんの監督)、それが終わってすぐぐらいにトモさんから着信が入っていて、でもそのとき私、気づかなくて……トモさんから着信なんてなかなかないじゃないですか。それでその後にLINEも2件来ていて開いたら着信で、「吉原です、時間ができたら連絡ください」って。

田中美咲(以下、田中):やばいやばいやばい……。

栗原:“ああ、やばいやつだ。オールスターで絶対なんかやっちゃったわ”って思ってめっちゃ震えがきたんですけど、意を決して怒られる覚悟で電話をしたら、「今度、話をしない」という感じだったので、ああ何もしてなかったってホッとして、そこからお話をさせていただいた形でした。

オールスターで聞かれたときにも「引退を考えている」と正直に伝えていましたが、トモさん自身が辞めようとしたときに声をかけられて、監督になるときもそうだったので、「そういうタイミングは辞めちゃいけないときだと思う。もし一緒にできるんだったら頑張ってみない」って言ってくださって……トモさんが知っている景色で私が知らないところがたくさんあるんだろうな、今の年齢でしかわからないこともきっとたくさんあるんだろうなと。

でもトモさんがちょっと偉大すぎちゃって、「トモさんの考えるベテラン像と自分の思うベテラン像がかけ離れすぎているので自信がないです……」とも正直に伝えました。そうしたらトモさんは「メグの形でベテラン像を作っていけばいいと思う」と言ってくださって……。
(吉原監督は)すごくストイックな選手だったのも知っていますし、監督としても確実にストイックじゃないですか。「ほんとに覚悟して腹をくくらないとトモさんの胸には飛び込めないと思うので、ちょっとお時間ください」とお返事して、生意気なんですけど期限のぎりぎりまで待っていただいて、真剣に考えさせていただいて、「もう一度一緒にやらせてください」ということでJTに入団させていただきました。

田中:ドラマですね……ドラマになりますね。

栗原:いやいやいや……。

――いいお話ですね……。おっしゃるとおり、吉原監督の求めるレベルはすごく高いですし、自分にも厳しい方ですよね。

栗原:ほんとそうです。パイオニア(レッドウィングス)の頃、トモさんが体育館に入ってくるだけで空気が変わっていました。そういうベテラン像は私には無理だなと最初思いましたが、学ぶことも多いですし、個性はちゃんと見てくださるので。

――入団すると伝えたとき、吉原監督はどんな感じでしたか?

栗原:「はい、すぐに頑張りましょう」と。

田中:早い早い(笑)

――喜ばれたでしょうね。

栗原:はい。声で笑っているってわかったので。必要って思ってくださったことがありがたいなと思って。

田中:ビックリしました。リリースされる直前まで知らなかったので、「えっ!? えっ!?」って。オフで家にいたので「この人とバレーやるんだよ」って家族に言いました(笑)「メグさん来るー」ってチームメイトもざわざわでした。

写真:堀江丈

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