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インタビュー

2018-12-05 08:00 追加

JT 田中美咲×栗原恵(後編)新Vリーグへの思い「ホームゲームは勝たないと」「また観たいと思ってもらえる試合を」

SV女子

――ではV.LEAGUEの話を。新しくなって意識の変化などありますか?

田中:ホームゲームのときに、地元の市長さん(大阪市の吉村洋文市長や西宮市の石井登志郎市長)が応援にきてくださったり、より地域に密着してやることによって応援してくださる人の幅も広がると思うので、ホームゲームはより勝たなきゃいけないと思っています。

栗原:ホームゲームでは、最後にサイン会をやるんですが、夏場にバレー教室をやった子供たちが来てくれたりしていて、地道ですけど、そういうのを積み重ねていくのが大事だと思います。集客のために「VR」や写真のブースなども展開しています。会場にたくさん来てもらって見てもらって応援してもらえたら力になると思いますし、身近で見たらバレーボールの面白さがよりわかると思います。音やボールの速さなど、生で見るからこそわかることがあると思います。皆さんに一回でも観たいなって思ってもらいたいですし、観たらまたもう一回観に行こうと思ってもらえるような試合やプレーをして、ファンとの交流もやっていきたい。選手一人ひとりの心がけで変わってくるものだと思うのでそこは頑張りたいと思っています。

田中:素晴らしい! 100点満点です(笑)

――たくさん観に来てほしいですね。では最後に意気込みをお願いします。

田中:昨シーズンはV・プレミアリーグ準優勝で、周りからは「いい結果残したね」と言っていただくことも多かったんですが、自分たちとしては嬉しいというより「悔しい」が割合を占めてしまって……それで終わってしまったシーズンだったので、今シーズンは一番大事なときに、自分たちの100の力が出せるように。「3冠」という目標をしっかり立てたのでそれだけはぶらさず、その目標を見据えつつ目の前の1試合1試合をしっかり戦って勝利を重ねて、最後の大事なときに最高のパフォーマンスを出してみんなで一体感を持って戦いたいです。そのために一つ一つ課題に向き合って頑張っていきたいと思います。

栗原:昨シーズンは一緒に悔しさを経験できなかったんですけど、6月から一緒にやっていて、決勝で負けた悔しさがみんなのモチベーション、気持ちにつながっていると感じる部分がたくさんあります。自分も一度優勝させてもらって、ファイナルにも何度か行かせてもらった経験がありますが、あの場面までいくことはすごいことだと思いますが、目の前で胴上げを見るという、悔し涙を流すというのは……景色が全然違うので。みんながどれぐらいのきついことをやってここまで来ているかを体感して分かる部分と、私が知らないで頑張っている部分もたくさんある。でもそれが唯一報われるのは「勝ったとき」だと思うので、その景色をみんなで見られるように、私自身も一番年上ではありますが、チャレンジし続けて、チームにとって少しでも、そのときのプラスになれるような存在でありたいと思いますし、みんな若いけどしっかりしているのでついていってともに頑張りたいと思います。

田中:素晴らしい! 200点です!(笑)

写真:堀江丈

■吉原知子監督から「田中・栗原選手に期待すること」
田中(美咲)は一緒にやって4年目で、チームの中心ですし全ての面で期待しています。セッターとしていいところはいっぱいあります。ハードワークし続けられるというか、技術はまだまだ磨いていかないといけないですが、走り回らなければならないときもセッターは多々ありますが、諦めないで上げ続けられる。やり通せる選手だと思います。

栗原(恵)は18歳の頃から一緒にプレーしたことがありますが、上としての取り組む姿勢や経験など、いろんなことを下の選手に伝えられる、いい見本になると思いますし、そこも期待しながらプレーにも期待しています。コンディションがどんどん上がってきているのでこれからどんどん出番は増えてくると思います。自分なりのベテランの色を出してくれたらいい。姿勢が大事だと思います。一番大事なのは選手たちが何を取りたいか。「3冠」「リーグ優勝」というなら、監督である私はそれに対してどれだけいいサポートができるか、いいサポートやいいヒントやきっかけを与えられるか。選手が目指すものを取れるようにしっかりとサポートしていきたいと思います。

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