2018-12-06 16:03 追加
古賀紗理那「一喜一憂せずに次につなげられるように」 田中瑞稀「ディフェンス面でチームの軸になりたい」 V1リーグ女子NEC対JT戦会見コメント
SV女子
●金子隆行監督

ホームゲームということで良い環境の中でプレーさせていただいたことには本当に感謝しております。サーブの部分で1セット目と3セット目はサーブミスが先行する形になり、序盤にリードされる形になったことがポイントでした。逆に2セット目と4セット目はサーブでこちらが主導権を握ることができ、JTさんの サーブの精度が落ちたので、セットを取ることができたと思います。我々の本来の強みであるサーブ、もちろん速いだけではなく変化をつけたサーブをベースに今後戦っていかなければならないと感じました。
――今日の試合は記録を見ると、ミハイロビッチ選手の45点という得点が突出していますが、試合前にミハイロビッチ選手に対してどのような対策を立てていたのかということと、試合を終えて、この45点という得点をどう捉えていらっしゃるかを教えてください。
金子:昨シーズンもJTさんでプレーしていた選手ですし、先日の世界選手権で世界一になった活躍でもわかるように高いモチベーションを持っていることはわかっていますので、ある程度の数字を残されることは覚悟した上で、それ以外の日本人の選手に決めさせないということをベースに戦いました。序盤、それが機能した部分もありましたが、やはり勝負どころでミハイロビッチ選手にもう少しブロックで対応できれば、この点数は避けられたのではないかと思います。どうしてもそこが中途半端になってしまい、要所要所でストレートを締めていけるような戦術がとれれば、もう少し得点も抑えられたかなと感じています。
――サーブレシーブの本数で見ると、田中瑞稀選手を狙っていたようですが…?
金子:両エースが攻撃の要であることはわかっていたので、田中瑞稀選手にサーブレシーブでストレスをかけて、オフェンスの部分でミハイロビッチ選手1本にするような展開を想定し、ある程度狙い通りできた部分もありますが、想像以上にミハイロビッチ選手のパフォーマンスがよかったです。
――ミハイロビッチ選手の強打をリベロの岩﨑紗也加選手がよく拾っていた場面もありましたが、本人のポテンシャルと対策がうまくいった部分のどちらが大きかったのでしょうか?
金子:対策通りのコースに入っていて、クロス方向のスパイクはある程度対応できていたと思います。逆にストレートコースに対するブロックがまだまだポジショニングが悪い部分があるので、もう少ししつこくストレート方向を締めて、リベロに仕事をさせる量を増やしていければ、50%に近い数字はなかなか残せないと思います。しかし、いかんせん(相手が)クロスを避けてストレートに逃げたボールが全部決まっていたので、それに対応できれば、もう少し相手の数字を落とせるのではないかと思います。
――オフェンス面でブロックアウトに力を入れていたそうですが、それに対する今日の試合の評価を教えてください。
金子:JTさんが強打レシーブからミハイロビッチ選手につないで得点してくるのはわかっていたので、強弱をつけたオフェンスをしていこうと取り組んできました。古賀もブロックをうまく利用して打っていましたし、途中から入った柳田も緩急のある攻撃をしてくれた部分はありました。ただ、ミドル陣の方で打つだけになってしまった部分があるので、ミドル陣が緩急のある攻撃をしていくと、相手のディフェンスラインやブロックをもっとかく乱できるのかなとは思っています。

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