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インタビュー

2019-02-27 08:00 追加

新監督に聞く NECレッドロケッツ 金子隆行監督「ディフェンスを強化し、観る人が楽しめるバレーのできるチームをつくりたい」

SV女子

山田前監督の築いたものを大切にしつつ、
ディフェンス力をより強化したい

――選手経験も豊富な監督として、どんなことを選手たちに伝えていきたいですか?

金子:コーチングという意味ではまだまだこれから勉強していかなければならないですが、根本的なバレーボールの魅力という部分は選手たちに伝えていきたいなと思っています。
僕の個人的な考えですが、日本人は何かひとつの目標に向かって、チームのように束になると何かとてつもないエネルギーを発する民族のなのかなと思っています。バレーボールもボールを触る時は一人でも、その中で声出しなど、ほかの選手も絡んでいくと、プレーだけでなく言葉であったり、カバーリングのポジショニングであったり、助け合えるんだということを伝えていきたいなと。

――山田晃豊前監督も「チーム力」の大切さをよくお話しされていましたが、それを継承されていくことにもつながるのかもしれないですね。

金子:僕の中でも1年目ということもあり、山田さんのやってきたことを変えたいという考えは全くなく、そこを大切にしたうえで自分のカラーを取り入れていきたいと思っています。

――ご自身のカラーのどんなところをチームに注入していきたいですか?

金子:僕は選手時代、ディフェンスを強みにしていた部分があるので、泥臭く粘るバレーをこれまで以上に求めていきたいと考えています。レシーブだけという単体のプレーではなく、ブロックのシステムであったり…。僕はサントリーでパオロ(モンタニャーニ)監督時代にブロックとディフェンスの関係性の重要さを学んだということもあり…。今もブロック力の強化に取り組んでいるのですが、女子はブロックに力を入れずに、個々のディフェンス力でカバーするケースも多いので、もっともっとブロックとディフェンスという部分をメインにやっていきたいなと思っています。

――選手のブロックに対する意識が変わっていかなければならないですね。

金子:ミドルの選手はそこまで大きく変えていかなければならないというわけではないと思うのですが、サイドの選手は意識改革が必要かもしれません。サイドの選手がブロックに意欲的に跳ぶようにならないとダメかなと。ミドルは基本、前衛3枚しかないので、ブロックもオフェンスも頑張ると思うのですが、逆にサイドの選手がブロックに対して、相手が時間差攻撃に入っている時なども枚数を多くできるかなど、まず第一段階として、そういうところの意識付けにトライしていきたいです。

――女子選手との意思疎通の部分で難しさを感じることはありますか?

金子:女子だから難しいというか、年齢的な部分でもうちは若い選手が多いので、全くないわけではないですが…。僕はちょうど姉が2人いて、末っ子で育っているので、あまりそういう部分で苦手意識のようなものはなくできていると思います。

――お姉様もバレーをされていたそうですが、女子の指導について相談されることは?

金子:それはないですね(笑)

――監督就任を打診された時はどのように感じましたか?

金子:現場のトップになるということで、責任あるポジション。軽々しく「やります」なんて言えないですよね。相当な覚悟を持たなければ。でも、山田前監督から思いを直接聞いて、それを受け継ぎたいと思ったので、そんなに時間はかからずにお返事しました。

――山田前監督とは出身校が同じ東海大ということもありますが、昔から交流はあったのでしょうか?

金子:山田さんが監督に就任された頃にブルーロケッツが休部になりましたが、その頃から一緒に食事をさせていただいたりなどの交流はありました。

――東海大つながりという意味では、チーム最年長の山口かなめ選手も監督の後輩になりますが、若い選手が多い中で頼りになる存在なのでは?

金子:経験豊富なので頼りにしています。チームがしんどい時に山口などのベテラン選手が頑張ってくれることで修羅場をくぐっていけると思うので。

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