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インタビュー

2019-02-27 08:00 追加

新監督に聞く NECレッドロケッツ 金子隆行監督「ディフェンスを強化し、観る人が楽しめるバレーのできるチームをつくりたい」

SV女子

ベストの状態ではない時でも
工夫できる選手を育てたい

――就任1年目で新リーグになりましたが、東西カンファレンスなど新しい試みも始まりました。

金子:東西に分かれていても、僕の中では11チームのリーグだと思っています。交流戦もあり、レギュラーラウンドでも西のチームとも戦っているので。

――レギュラーラウンドは首位通過が確定しましたが、イースタンは毎週のように上位チームの順位が入れ替わり、混戦が続きました。ここを一歩抜け出すためにどんなことを意識しましたか?

金子:ウエスタンには昨シーズン上位のチームが多いので、交流戦にひとつでも多く勝つことが大事だと思って取り組んでいました。

――今季の目標は?

金子:もちろん、いちばん高いところを目指すことには変わりありません。でも、毎試合、常にいい状態ということはないわけで、そういう時でもベストを尽くせるチームにしていきたいです。あまりコンディションがよくない時でも、いかに自分のベストに近い動きができるかを考え、工夫できる選手をたくさん育てたいですね。

また、見てる人が楽しんでくれる試合をすることがいちばん大事だと思うので、もう一度日本の女子バレーの良さであるラリーを続けられるチームを目指したいです。最近は攻撃を1本で切るという男子に近い形のバレーになってきている部分もあると思うので。それはそれで面白い部分もあるのかもしれませんが、女子の良さというのは落ちそうなボールを上げて、ロングラリーになり、どちらがそれを制するかわからない状況で、観戦する人がハラハラ、ドキドキしながら見てくれるというのが魅力だと思うので。そこを目指していきたいと思っています。

――弊社では金子監督の現役時代に2009年発行の『バレーボールワールド』(紙媒体)でインタビューをさせていただきました。その時も「元全日本の青山繁さん(現・中京大学監督)のような選手になりたい」など、レシーブへのこだわりを語られていますが、監督になってもその部分を続けていきたいと?

金子:そんなことを言ってましたか(笑) まあ、10年前のことなので、それを全部今の選手に当てはめることはできませんけど、技術的な部分は選手もこれからさまざまな経験をして身に着けていくと思います。でも、やっぱり、内面的な部分は今も昔も変わらないと思うんです。バレーボールはボールを落とさなければ点数が動かない競技であることとか。そういったバレーの楽しさを選手たちにどんどん伝えていきたいです。根本的に僕がバレーが好きなだけなので。

――新リーグになり、これまで以上に地域とのつながりが大切になっていますが、NECはこれまでもバレー教室などの取り組みに力を入れている印象があります。一層そういった部分でもチームをアピールしていくことになるのでしょうか?

金子:そうですね。川崎と東京がホームになりますが、地元に愛されるチームになりたいです。

【プロフィール】
金子隆行(かねこ たかゆき)
1984年8月27日、埼玉県さいたま市(旧岩槻市)出身。
深谷高、東海大を経て、2007年、NECブルーロケッツに入団。レシーブ力に定評のあるサイドアタッカーとして活躍する。2009年5月の同チーム休部に伴い、8月にサントリーサンバーズに移籍する。2017年、NECレッドロケッツのコーチに就任。2018年6月より同チームの監督に就任する。

写真:黒羽白、堀江丈、AVC
聞き手:高井みわ

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