2019-03-04 08:00 追加
「コートの中に太陽がたくさんいれば僕は強いと思っています」 NECレッドロケッツ前監督・山田晃豊さん
NECレッドロケッツ前監督・山田晃豊さん インタビュー
SV女子
NECレッドロケッツは長くバトンをつないで来たチーム。真摯な取り組みがバレーボールの価値を上げて行く
NECレッドロケッツは昨年11月、東京・大田区総合体育館で行われたホームゲームの試合後に2日間にわたり、小学生を対象としたバレーボール教室を開催した。
初日には山田晃豊前監督をはじめ、OG選手の澁澤夏美さん、佐川奈美さん、昨シーズンまでチームに在籍していた家高七央子さん、小山綾菜さんが参加。2日目は金子隆行監督はじめ現役のチームスタッフが指導に当たった。
教室は熱戦の余韻が残るコートで開かれ、参加した少年少女たちにとっては貴重な体験となったはずだ。
退任後約7か月ぶりに公の場に姿を見せた山田晃豊前監督に話を聞いた。
――現在はどのようなお仕事ですか?
山田晃豊さん(以下山田):健康保険組合です。NEC社員の健康を増進する業務に携わっています。
――社内で現役選手や元選手の方とすれ違ったりすることは?
山田:いやー、ほとんどないですね(笑)
――退任が発表された時には、バレーボールファンから驚きの声が上がりました。そのまま一線から身を引かれるのは予想外で「山田監督、次はどこで指揮を執るのか?」と話題にもなりました。
山田:そういうこと(他チームでの監督)は考えていないですね。僕はNECに育てていただいたので、これまで支えていただいた分、今度は社業でNECの役に立ちたいなという、そういう気持ちです。
――(いつか)代表監督に、と推すファンの声もあります。
山田:いやいや。私には務まりません(笑)
――現場を離れられましたが、またコートに戻ってくるということは。
山田:新しい職場でNEC社員の健康増進に役立つことしか考えていません。それが先にどうつながっていくか…今は考えていないですね。
――昨シーズン、リーグの最終戦(ファイナル6)がホームのとどろきアリーナで行われた際、VOMのインタビューを受ける柳田(光綺)キャプテンを見守る姿が印象的でした。その時には…
山田:そうですね。すでに(自身の)退任は決めておりました。後進も育っていましたし、チームも次年度に向けてのエネルギーをきちんと蓄えていましたから「あとは任せたぞ」と、そう思っておりました。
<当時の記者会見より>
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――では、その時はご自身のことも振り返りながらだったのでしょうか。
山田:うーん、まあ自分のことよりも(選手のことですね)。
NECレッドロケッツは歴史もあり、長くバトンをつないで来たチームです。昨シーズンはつなぎ目の年だったと思うんですね。
(そのリレーが)先にどう発展していくかということは、僕も非常に楽しみなんです。
今日もゲームを見ていて、選手一人一人の成長を感じました。もちろん試合ですから勝った負けたがあります。
ですが、(それだけではなく)応援してくれている人たちの気持ちをしっかり背負って、自分たちの最高のパフォーマンスを発揮する。
そういう真摯な取り組みが新V.LEAGUEの中で、バレーボールの価値を上げて行くのではないかと思います。
競技の魅力がさらに広がって行って、バレーボールは国民的スポーツだな、って皆さんに思ってもらえるように…、そんな願いを持っています。
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