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インタビュー

2019-03-20 13:23 追加

ムセルスキー(サントリー)「ロシアは知り尽くしたので、学ぶために日本に来ました。ハイキュー!!はそれを後押ししたかもしれない」

SV男子

Vリーグの印象は「楽しい」

――Vリーグの印象を教えてください。

ムセルスキー:一言で言うと、楽しいです。一つの理由としては、誰が勝ってもおかしくない。ほとんどのチームはレベルが均衡して、接戦が多い。あとは日本のバレーの特長は守備が強い。どういう場面でもポイントが決まるまで思い切って打たないといけない。思い切って打っても拾われることもある。守備が強いからこそ、パッションに溢れた試合になる。白熱した試合がたくさん生まれる。選手としてはすごく楽しいなと思います。

なので、ファンのみなさんにとって、すごく見る価値のある試合がたくさん生まれている。特にスパイクに関してもディグに関しても、ナイスプレーが生まれる場面が多い。良いエネルギーを与えてもらっている。たまに、日頃の練習の疲労があったり、元気がなかなか沸いてこないときもありますが、試合が始まりファンの応援する声を聴くと、自分のところまで響いてくるので、いい試合がたくさんできているんだなと嬉しくなります。よくあるパターンとして、ラリーがすごく長くて、ただ強く打つだけじゃなくて、常に頭を使って、どういうふうに打てばこのスパイクが決まるのか考えないといけないので、いい勉強になっています。

――Vリーグの選手で注目しているのは。外国人選手と、日本人選手で。

ムセルスキー:具体的な名前を言う前に、私は常に自分の勉強になること、この選手の動きなどをみさせてもらっています。ある選手はサーブが強い、ある選手はレセプションやディグがうまい。いろんな選手を見て、他のチームの注目を集めてる選手もみていますが、個人的には常にどの試合に関してもすべての選手は輝いている瞬間があり、どの選手でも自分にとって教えてもらえるようなアクションがあるので、すべての選手のプレーを見るようにしています。

バレーボールは本当に素晴らしくて美しいスポーツだからこそ、どの試合でもファインプレーは出ます。すべての選手が、自分のベストを尽くそうとしているので、みんな試合の展開を変える力があります。ですので、全員をリスペクトしています。みんなこのスポーツが好きだと思います。外国人選手については…控えます(笑)。

――日本のVリーグはチームの力が接近しており、接戦が多く、レギュラーシーズン前半は連勝をしていましたが、後半になるにつれ敗戦するケースが増えてきました。相手チームに対策をされていると感じている点はありますか?

ムセルスキー:大体4試合目くらいから、相手チームがいろいろ考えて対策を練ってきているとすごく感じてきました。簡単に言うと、バレーボールは賢い人達のスポーツだと思うのです。開幕戦をして、みなさん早く私のデータを分析していると思います。なので、私もいい選手になりたいという気持ちがあれば、対策されていることに対して、自分も対策を考えなければならない。あるチームのブロックだったり、あるチームのディグを自分で一生懸命分析して、どうしたら得点ができるようになるかを考えなければならない。それは決してイージーなことではありませんが、面白いです。

――今はオポジットですが、たまには(ロシア代表でのポジションである)ミドルをやりたいなと思うことはありますか?

ムセルスキー:来る前は、確かにもしかしてそのうちミドルとしてのプレーが恋しくなるのではないかと思ったのですが、実際に日本に来てプレーしてみたら、オポジットは打数も多いですし、試合のカギを握る役割を担うので、楽しいですね。もちろんミドルブロッカーでもスパイクは打つのですが、やはりメインの役割はブロックすることですから。自分が思ったとおりにたくさんスパイクを打てるオポジットのほうが、やはり楽しいですね。

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