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インタビュー

2019-04-27 07:00 追加

石井優希「成長段階の過程として、いい意味で濃い1年でした」 V1リーグ初代女王・久光製薬スプリングス優勝インタビュー

SV女子

──そんなふうに先輩として後輩に目をかけつつも、反面、「ここは譲らないぞ」という気持ちはやっぱりありますよね?

石井: もちろんです。あります。私が引退するまでは譲りたくないですし、日本代表でポジションを取るためにリーグで出続けることも必要だと思うので、いざという時は絶対にポジションは譲らない、譲る気もない。日本代表では逆で、今の状況だと、私が勝ち取らないといけない。昨年の世界バレーのような、途中から出て活躍する役割も大事だと思いますが、アスリートしての欲を出すなら「最初からコートに立ってプレーする」。そこは勝ち取りにいきたいと思っています。

──それを勝ち取るには?

石井:勝ち取るには……今までの経験は大事だと思いますし、チームに欠かせない存在にならないと。リサさん(新鍋理沙)が柱だと思いますが、柱は1本より2本あるほうが強いと思うから、そういうふうになっていきたいと思います。

一つ一つに気持ちが左右されることなくやっていきたい。人間的にもプレーヤーとしてももう一段階上げないといけないと思いますが、急には上がらないですし、求めすぎて今までやってきたことが崩れるのも嫌なので、磨きつつもっと質を上げて苦手なものを克服していく感じでやっていきたいと思います。若い選手はまだ波があるのでそういうところは自分にチャンスだなと思います。逆に言えば、大事かもしれないですが、「安定」ってどうなんだろうとも思いますけど。

──安定することは大事だと思いますが、その安定を80%、90%に上げつつ……

石井:120%! ですね。

──そう。そこから何をしてくれるか? 例えば、こんなときにもバックアタック打つんだ、こんなところにジャンプトスで上げちゃうんだ、とかでしょうか?

石井:ああ、クビアクみたいな。やりたーい! クビアクみたいに楽しそうに。トリッキーなのも?(笑)それがすべてじゃないと思うけど。

──安定の中での意外性、爆発力、楽しみにしています。では最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

石井:優勝できたのはファンの皆さんの応援があってこそなので、本当に感謝しています。たくさん声をかけていただいたり手紙を送っていただいたり、SNSでもたくさんの人にメッセージをいただいて励まされました。皆さんの励ましの言葉が私を強くしてくれました。ありがとうございます。

Vリーグが新しくなって初代女王になることができましたが、正直お客さんが少ないこともありました。もっと多くのみなさんに見に来ていただきたいです。そのためにプレーはもちろんですが、宣伝なども頑張りたいと思います。

昨シーズンは世界バレーが始まってからだんだんファンの方や見に来てくださる方が増えていきました。今年はワールドカップが日本で開催されます。大会前からバレーボールが盛り上がってたくさんの人に見に来てもらえるように、バレーボールを好きになってもらえるように私も頑張ります。

写真:堀江丈

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