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コラム

2013-05-10 20:24 追加

2012/13 Vプレミアリーグ男子 総括

SV男子

[豊田合成トレフェルサ]gose_1

最終順位:5位

スパイク賞:近裕崇

ベスト6:近裕崇
Vリーグ栄誉賞:盛重龍

<1レグ>

勝敗:5勝2敗
ヒーローインタビュー: 高松卓矢(3回),盛重龍(1回),レオナルド(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:37.9%(4位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:13.8%(8位)
主なスタメン:内山、高松、近、レオナルド、杉山、加藤、古賀(幸)

開幕4連勝で最高のスタートダッシュを果たした。

太田大会で幡司が負傷するアクシデントがあったが加藤がそのポジションに入り、翌週の岡崎大会では盛重の栄誉賞受賞を白星で飾った。高松や杉山だけでなく、試合展開によって岡本や井上、盛重らを起用し、特に岡本のサーブで流れを引き寄せた岡崎大会2日目は印象的だった。

1レグ終了時点、レオナルドがアタック決定率で、加藤がブロック決定本数で3位となっている。

<2レグ>

勝敗:1勝6敗
ヒーローインタビュー:高松卓矢(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:38.5%(1位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:14.6%(8位)
主なスタメン:内山、高松、近、レオナルド、杉山、幡司、古賀(幸)

1レグの好調から一転、黒星が先行。

年明けの高知大会では幡司も復帰を果たしたが、別府大会で再度戦線を離れることになってしまった。替わって入った井上が活躍を見せ、自身の地元で7連敗を脱した高松のヒーローインタビューは観客の心を動かしたことだろう。この大会から、ピンチサーバーでの起用が目立った井上が本格的にミドルブロッカーへコンバートすることになる。

チーム全体の数字としては、1レグから大きくレセプション成功率が上昇。古賀(幸)もレセプション成功率1位に入った。

gose_2<3レグ>

勝敗:2勝5敗
ヒーローインタビュー:杉山マルコス(1回),古賀幸一郎(1回),古賀太一郎(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:38.7%(1位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:18.9%(2位)
主なスタメン:内山、高松、近、レオナルド、杉山、井上、古賀(幸)

なかなか白星が増えない苦しい展開だが、この3レグからミドルブロッカーの打数に大きな変化が見られる。この増加が最終日での近のスパイク賞規定打数達成に繋がっていったのではないだろうか。

若手や控えの起用も積極的に行われた。北九州大会では白岩や古賀(太)がスタメンとしてコートに立ち、途中出場の重村がブロックで流れを引き寄せた。古賀兄弟揃ってのヒーローインタビューはVの歴史を辿ってもなかなかみられない貴重なものとなった。

<4レグ>

勝敗:4勝3敗
ヒーローインタビュー:高松卓矢(2回),近裕崇(2回),井上崇昭(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:20.6%(8位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:21%(1位)
主なスタメン:内山、高松、井上、レオナルド、盛重、近、古賀(幸)

4強への望みが絶たれても見せた粘りで、最終戦を勝利で飾り、4レグを勝ち越した。数字にも表れている通り、ミドルブロッカーの好調は最後まで続いた。

三島大会からレオナルドがベンチを外れ、オポジットは三島大会では内定の山近が、秋田大会では佐々木や盛重、白岩が起用された。特に山近や佐々木は攻撃力を如何なく発揮した溌剌としたプレーで、来季への明るい材料を見せてくれた。アジアクラブ選手権での国際経験がどう来季に活かされるのかにも注目したい。

[JTサンダーズ]jt_1

最終順位:6位

<1レグ>

勝敗:0勝7敗

全打数に占める外国人選手打数の割合:40%(2位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:15.8%(6位)
主なスタメン:菅、八子、安永、イゴール、甲斐、町野、酒井

非常に厳しい1レグとなってしまった。途中で久保監督の体調不良もあり、指揮が交代するなど苦しい状況が続く。

安井やベゼラ、石橋をスタメン起用した週もあったが、次第に甲斐や町野らベテランの起用が多くなり、安定感が求められたようだ。福山大会からは小澤がレセプションに入るウィングスパイカーとして途中出場し、チームに新たな風を運んだ。1レグ終了時、イゴールが総得点3位に入っている。

<2レグ>

勝敗:3勝4敗

ヒーローインタビュー:國近公太(2回),八子大輔(1回)

全打数に占める外国人選手打数の割合:30.1%(6位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:17.5%(3位)
主なスタメン:深津、國近、安永、イゴール、八子、町野、酒井

7連敗を脱した後は3連勝を飾り、最下位も脱出した。

2レグ初戦より、國近がスタメンとしてこれまでの八子の位置(ポジション2)に起用され、八子はオポジット隣(ポジション5)にスライドしている。スタメンセッターも菅から深津、井上と替わっており、1レグとは変化をつけた布陣で臨んだ。

広島大会では、イゴールの代わりに神田や塚崎を起用する場面もみられた。

チームとしては1レグと比べサーブ効果率が上昇。イゴールも3位に入っている。

<3レグ>

勝敗:5勝2敗

ヒーローインタビュー:國近公太(1回),深津旭弘(1回)

全打数に占める外国人選手打数の割合:37.5%(4位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:16%(5位)
主なスタメン:深津、國近、筧本、イゴール、八子、町野、酒井

ここでもなかなか白星に恵まれず、厳しい状況が続く。

3レグからはスタメンセッターはほぼ深津に固定された。ミドルブロッカーは安永から筧本に替わり、リベロはディグとレセプションによって大上と酒井の使い分けがみられるようになった。

<4レグ>

勝敗:4勝3敗

ヒーローインタビュー:國近公太(2回),八子大輔(2回),イゴール(1回)

全打数に占める外国人選手打数の割合:36.1%(3位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:16.4%(5位)
主なスタメン:深津、國近、筧本、イゴール、八子、町野、酒井

3連勝もあり、調子を上げてきた最終レグ。特に、ホームゲームとなる呉での2連勝はチームにとってもファンにとっても思い出深いものとなっただろう。

最終日までもつれたチャレンジマッチ出場争いだが、男鹿大会の勝利もあって、6位を守った。

菅と深津を柔軟に使い分けたり、これまでベテランに頼っていた部分を中堅選手で最後まで通すようになったりといった昨季ではあまり見ることができなかった部分が順位を上げる結果に繋がったのかも知れない。黒鷲では昨年の雪辱を果たしてベスト8入り。来季は更なる躍進が期待される。

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