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インタビュー

2019-05-27 19:01 追加

越境バレーボーラー本間隆太(パリバレー)「代表で試合に出て、もっと上のレベルでプレーしたいという意識が芽生えました」前編

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――日本と違うなと思ったところ、日本と同じところ。

本間:バレーの話ですよね? いつもそれを考えるんですけど、よく聞かれるのが「フランスリーグと日本のVリーグとどっちがレベル高いの?」という質問です。確かに僕が日本にいたら、逆に聞きたくなる質問だというのはわかります。すごい困るんですよ。僕、去年柳田に「ドイツってどうなの?」ってすごく聞いていたんですけど、彼も返答にすごく困っていましたね(笑)。今その気持ちが凄くわかります。逆に柳田とかにそういう質問しますよね? 上手く答えられてます?

――彼はメディア対応力が高いので、なんとなく上手く答えていただいていますね。

本間:なるほど。僕もチームの人に聞かれるんですけど、「ジェイテクトとパリバレーがやったらどっちが勝つの?」とか。わからないんですよね。でもスパイクとかサーブを単体で見ると、こっちのほうがレベルが高い。だけど、バレーボールというのはそれだけで決まるものじゃないじゃないですか。日本のバレーだと、パス一つの質とか、2段トスの質とかは、もしかしたら日本の方が上なのかなとか。

――古賀太一郎選手が、去年のバレマガのインタビューで、日本にいると海外の選手、バレーというのはすごく手が届かない上みたいに思えるけど、実際に海外でやってみると、そうではないということを言われていました。

本間:それはもう、本当にそう思います。僕のこっちにきたいという経緯でもお話したんですけど、こっちにきて同じ体育館で、相手も外国人選手ばっかりでとなるじゃないですか。
外国人なれしたところは絶対にあります球の質だったり。今は逆に日本人と試合すると緊張するかも知れません(笑)。それだけ、海外の選手というのが近い存在にはなりましたね。

――そういう意味では、海外に出てきてよかった?

本間:出てきて良くなかったと思うことは全くないです
ただ、最初の住む家がなかったとか、そういう物理的なところでは困りましたけどね(笑)
その中でプレーするのは、よっぽど簡単なことだなと思いました。そのへんは強くなりましたね。

――セリエとかポーランドリーグとかも日程がよく変わるじゃないじゃないですか。取材の予定を組むのに、すごく泣かされるんですよね。今回も、石川祐希選手の試合が3日の夜だったのを、念のために2日の朝に着く便にしておいたんですよ。そしたら2日の夕方に変更になって、いやー前倒しにしておいてよかったと…。

本間:海外あるあるっていうか普通なんですよ。僕らも2回位日程変更になって。
日程を作る段階ですごく適当なんですよ。細かいところは考えてなくてばんばんばーんと作るんでしょう。日本はきっちりし過ぎなのかも知れませんね。

――日本では、今季ファイナル6やファイナル8の日程がなかなかでなくて、運営がすごく批判されていたんですよね。だけど、そのころ私はイタリアとポーランドのリーグの日程が全然定まらなくて、やきもきしていたところだったので、それに比べれば全然ましだよ!って思っていました(笑)。

本間:それは本当にそうですね。移動の状況とかも、日本だと試合の前々日に入るチームが多いじゃないですか。それが少し遅めについたとかでみんな文句を言ってるんですけど、こちらは基本前日移動、もしくは試合当日の朝に移動。僕らはバスがないんですけど、バスが有るチームだと、どこまで遠くてもバス移動ですからね。日本の環境て恵まれ過ぎですよ。こっちのほうが全然ハードです。それが悪いわけじゃないですよ。でもこういう中でも実力を出さないといけない。ネーションズリーグなんかはハードなスケジュールだから、そういう中でも実力を出すための訓練になっていると思います。

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