2019-05-29 17:26 追加
「代表チームではすべてやりきったと思います。今後、誰がメンバーになるか楽しみです」ルイス・フェリペ・フォンテーレス
Others
――世界選手権は振り返っていかがでしたか。
リペ 正直に言ってびっくりしました。みなさんの予想を上回った結果だと思います。エースのルカレリ(リカルド・ルカレリ・デ・ソウザ、アキレス腱断裂)とボージェス(マウリシオ・ボージェス、ひざの靭帯損傷)をケガで欠き、若手の入ったチームで、もちろん事前の練習もハードなものでしたが、大会の中でどんどん成長していくことができました。ロシア、アメリカを破って、準決勝はセルビアに勝って、決勝までいきました。決勝ではポーランドがとてもいいバレーをしました。とても厳しい試合でした。私たちもできるだけのことをしましたが、付け入る隙が全くありませんでした。しかしブラジルもよくやったと思います。銀メダルでしたが、悔いはありません。
――大会中に若い選手に何かアドバイスはしたのですか。
リペ 個人的に何か言ったりはしませんでした。どの試合でも自分の役割を全うすることに集中して、そのことで若手がリラックスしてプレッシャーを感じることなくできるように努めました。何が起こっても責任は俺が持つ、任せろと。
――ではキャプテンンのブルーノ・レゼンデの方が色々アドバイスしたのですか。
リペ そうですね。彼は長い間キャプテンでチームの信頼も厚いです。でも彼は精神面よりテクニックの面での話が多いかな。チームをまとめて、何が練習で足りないか、何をすべきかなど。
――中盤、オランダに負けた時は、チームはどうでしたか。
リペ 大会前の練習試合でブラジルがオランダに3勝していました。大会が始まって順調に勝っていて、あそこで負けたことで目が覚めたと思います。自信を無くしたとかそういうことはありませんでした。むしろ、どこが悪かったかを見直す良いきっかけになったと思います。

マイケ・ナシメント。直前に代表入りした世界選手権の大舞台。「最初は出番がなくて緊張したけれど、試合に出たらもう大丈夫」と、タイムアウトではブロックのコースの指示を出すなど21歳とは思えぬ度胸。
撮影:FIVB
――この大会ではリベロにマイケ・ナシメント、WSにカルロス・エドアルド・シルバ(カドゥー)という経験の浅い選手が入りました。監督にとっても賭けだったと思いますが、彼らはどうでしたか。
リペ とても良かったです。いい意味で驚きでした。マイケのレシーブは素晴らしかったです。レセプションはまだまだ良くなると思います。ディグに関しては反応が早い、誰もが取れないと思ったボールでも彼は取っているんです。カドゥーはフィジカル面がすごいです。ポテンシャルも非常に高い。ですから彼らにとってこの大会の経験が、プレッシャーを乗り越えて戦ったことが将来につながっていくと思います。
同じカテゴリの最近の記事
- 1984ロス五輪銅メダリスト・三屋裕子さん(現・日本バスケットボール協会会長)インタビュー「スポーツが世の中にいい影響を与え、社会課題の解決につながるような活動をしていけたら」 [Others,全日本代表 女子,大学バレー 女子] / 2025.03.28
- PFUブルーキャッツ石川かほく・池谷優佳「現役を続ける選択をして良かった。自分を誇りに思いながら、競技生活を駆け抜けたい」 SV女子 [SV女子] / 2025.03.26
- そして三重の希望になった。ヴィアティン三重・浅川希 V女子 [V女子] / 2025.03.23
- パナソニックスポーツ・久保田剛代表取締役社長インタビュー「地域に根付いたチームながら世界で一番になりたい」 [SV男子] / 2025.03.14
- 中央大・舛本颯真、土井柊汰、坂本アンディ世凪 イタリア派遣選手インタビュー【現地取材】 [大学バレー 男子] / 2025.03.14
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.