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インタビュー

2019-07-17 08:00 追加

GMに聞く 東レアローズ小林敦さん「動員増加については、他競技の真似からでも努力していく」

SV男子

――GMのお仕事は、監督とはどう違いますか? 以前、選手からコーチになったときに、コーチのほうが大変だったと言われてましたし、監督になったら、コーチ以上にやることが多くて大変だと。今度は?

小林:一言で「大変」とか「楽」というのは語弊がありますが、GMというポジションは運営全般を取り仕切ること。うちには部長という立場の山野(春雄)がいます。山野が同じように運営を取り仕切っていますが、そのサポートをしたり。僕は監督でありながら、マネージメント部分も結構片足つっこんでいたので、その部分はGMになってもそのまま続けていくつもりです。監督は、もう少し強化に特化するべきじゃないかな。分業をしっかりしようと思っています。役割分担を明確にして、きちんとやっていきましょうという感じです。

――GMというのは、東レでは新しく作られたポジションですよね。

小林:そうです。役割を明確にして、それに特化した業務をしていく。他の各チームは、部長ポジションの方はバレーを知っているバレー出身の方が多いのですが、うちのチームはそうではなくて、この地区の会社の事務部の部長がバレー部の部長も兼ねるという。それで会社とバレー部のつながりもしっかりできている。でも、バレー部のことをもっと知っている責任者がいて、会社の責任者とタッグを組んでいくことが、よりスムーズに運営できるだろうということで、僕がそういうポジションについたわけです。

矢島(久徳・現全日本強化委員長)さんがチームにいらしたときは、矢島さんがそのポジションを担われていたのですが、矢島さんが全日本の方に行かれたので、少しその業務が薄くなっていたというのもありました。いろんな人事的な意味合いで新設したポジションですね。

――「GMに聞く」という連載が始まってかなり経つんですが、いまだにGMってどういうお仕事なのかがよくわからないのです。チームによっても違うのかなと。

小林:そうですね。それはあります。サントリーさんにはサントリーさんのGMのお仕事があり、パナソニックさんにはパナソニックさんのGMのお仕事があり、うちはまたうちで期待されていることがあると思います。

――新しい監督に期待することを。

小林:正直コーチングは僕なんかより全然上なんです。なので、僕が監督をしていたときも、コーチング部分に関しては篠田コーチや他のコーチにかなり任せていました。ですから、その部分については、全く心配してません。マネージメント部分は、自分が監督の時代はかなりやっていたので、その部分については、彼もまだ勉強中ですね。そこは逆に僕がGMというポジションでサポートしていって、彼が強化の部分に特化していけば、非常にいいチームになると思います。僕の場合はどちらかというと、がーっと感情を表に出して熱くチームを率いていくというよりは、淡々と冷静沈着に…

――そ、そうなんですか?(笑)

小林:自分ではそのつもりでしたが(笑)。できるだけ、感情の起伏を見せないようにしてました。逆に篠田は、そこが売りだと思うんですよね。その熱さで、選手たちのハートに火をつける役割だと思っています。またちょっと違った雰囲気のチームになると思います。

熱くて、勢いがあって、それこそスローガンの「BLUE-HOT」ですよね。青い炎の方が赤い炎よりも熱い。楽しみにしています。

――新任の阿部裕太コーチ、米山裕太コーチ、梅野聡コーチは。

小林:コーチは、監督を支えつつも、選手とも近いところにいるので、選手とうまくコミュニケーションをとるパイプ的なところがすごく期待される。僕が監督をやっていた頃は、阿部も篠田も梅野もうまく潤滑油になってくれて、すごくやりやすかったんですよ。監督が耳の痛いことを言っても、コーチ陣がサポートしてくれた。篠田監督は、僕みたいにぺらぺら喋りまくって指導するというよりも(笑)、一言二言でビシッと指導するタイプ。言葉の量としてはそんなに多くないので、そこはコーチ陣がうまく肉付けしてあげることが期待されてる。そこできちっと篠田監督の思いを選手に浸透させる。選手の考えていることを篠田監督に伝えてあげる。自分たちなりにいろいろ考えて、彼らなりに練っていって、落とし込むことができればいい関係ができると思いますね。

――今の話につながるとおもいますが、東レアローズをどういうチームにしたいですか?

小林:常に優勝争いをできる強いチーム。強くて、しかも皆さんに愛されるチームだと思います。強いチームは、監督がいて、コーチがいて、でも、それだけじゃない部分もあるじゃないですか。外国人選手を獲得したり、新人選手をスカウトしてきたり。

――昨シーズンはけが人続出でしたね。

小林:確かに。でも選手たち力持っているので、がんばってあと一歩のところまで行けましたからね。「誰かがいなくても、これだけは戦えます」というチーム作りをしないといけないと痛感しましたね。

怪我ばっかりは予測できないので、それはテーマでしたね。7シーズンずっとやって、自分自身ブレなくなってきます。これくらいは何度も経験してきたことだからと。新人だと「どうしよう」となっちゃうでしょうけど。自分自身が慌てずにどしっと構えていられたのが昨シーズンですね。おそらく就任1年2年目くらいだったらアワアワしてドツボにはまっていたと思いますけど、ある程度チームで自信を持ってやっていけたかな。

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